小さな出来事、大きな足跡

小さなことを積み重ねて気が付くと自分の型ができている。取るに足りない事にも意味はある。

忍びの国

2019-04-03 22:14:50 | 映画
昨夜TVで観た(TBS)。地上波初登場!嵐の大野君の主演映画である。嵐フアンでもないし、大野君フアンでもない。活動休止になれば、この映画が話に上ることもあまりないだろう。
でも一世を風靡したグループのリーダーである。さわりくらいちょっと観てみよっかな
とチャンネルを合わせた。
アイドルグループってだいたい「カッコイイ」担当の人がいて、良い作品を作るエネルギーや予算はそちらに集中する傾向があると思う。それ以外のメンバーが中心の作品ってどこか色物感がありがち。大野君も過去には「怪物くん」とか演じてたものね。ところが!予想してたよりも随分と見応えあった。

あらすじはといえば、
戦国時代、天下統一に向け伊賀を狙う織田信長と伊賀軍団の攻防である。伊賀軍団は金のためだけに人を殺めるような虎狼の族と呼ばれる人でなしばかり。そんな中、大野君演じる
伊賀で1番の忍者 「無門」はどう出るか…


脇に伊勢谷友介や鈴木亮平などを揃え、ヒロインは石原さとみ。名だたる俳優たちが集まる中で大野君はちゃんと主役としての存在感を出している。
アイドルゆえに、じっくり作品に取り組む余裕も時間もなかったと思うが、
佳作である。
ちなみに脚本は原作小説の作者だそうだ。大野君のキャラを活かしながらカッコよく作ってある。皆それぞれ分をわきまえ、自分の持ち場をしっかり勤め上げ、佳き作品になったという感じ。

傑作というのは作ろうと思って作れるとも限らない。天性とか巡り合わせとか時代とリンクするかなども関わって来るから。

しかし佳作は皆が協力し、それぞれが持てる力を活かした末に辿りつけるのではないかと思った。

王道カッコいい路線でなくても、カッコよく出来る。別に進んで笑いをとろうとしたり、わざと変わったことをしなくても、その人らしさはその人にしか出せないのだから、それをうまく使えばいいのだ。
勉強になった。(-_-)


本格時代劇というよりはアイドル映画っぽいテイストもあり、堅苦しくない。
ガチな歴史好きには物足りないが、嵐フアンでない普通の大人の鑑賞に耐えうる作りにはなっている。

映画で期待してたのに観たらつまんなかった
ということは、結構多い。しかし今回は逆パターン。観てみるもんだよね。


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