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映画感想文 Vol.5 「ファインディング・ニモ」 

2005年03月29日 | 映画感想文
ファインディング・ニモ (2003) 
★★★★★★★☆☆☆



「Mr.インクレディブル」はまだ観ていないんですが、前作である「ファインディング・ニモ」は観ました。まぁDVDで、ですけど。

正直、おもしろかったです。
観終ってすっきりしたというか、一つのアトラクションを体験し終わった後のような感じですね。映像も年々綺麗になっていってるし、動きもリアルを通り越してリアリティがあって、いいですし、なんでしょう、普通という言葉はあまり使いたくないんですけど、可もなく不可もなくナーマルなおもしろさを味わえた。家庭向きのアニメなんかなぁ。

親子の愛情を描いた話で、父親のマーリンは妻と子供を一度に失くして、生き残ったのがニモで、マーリンとしては最後の一匹として生き残ったニモを過保護過ぎるほどに育てて、ニモに接しているんですが、ニモはそのマーリンの気持ちを知らないですから、過保護過ぎるマーリンを毛嫌いしてて、というか反抗期?かな。まぁそれは父親目線で観てるから、わかってほしいというのはあるんですけど、ニモは何も悪くないですからねぇと観てて、ニモはその反抗期がピークに達して、悪ふざけしてたら人間に捕まっちゃって、それからニモを助けるためのマーリンの長い長い旅が始まるっていう話です。ストーリーの流れ的にもコンスタントに続いていて、台詞回しもリズミカルに進んでいて、やっぱりブロードウェイのある国の作った映画だなぁと感心しながら観てました。

日本語翻訳版を観たんですけど、マーリンの声はとんねるずの木梨さんで、ヒロインのドリーの声は室井滋さんです。最初、マーリンの声はずっと木梨さんの声という違和感があったんですけど、物語が進んでいくうちに感情移入してくると、全く気にならなくなる。それどころかマーリンはこの声だ!とまでなりました。やっぱ本当の父親やってるだけに説得力もあるし、いいんです。
それに、とにかくニモがかわいい!今回はDVDで観て、公開当初はニモ、ニモ!とうるさいぐらいマスメディアで報じてて、何がそんなにええねん!と思ってたんですけど、そりゃ観れば変わりますよ。というかわかりますよ。かわいいんですもん。ベビーシェマを存分に出してて、もう声もマッチしてて、いいですね。これは親子で観て欲しい映画というか、特に親に観て欲しい映画ですねぇ。これは親が観れば僕らが観るよりも感情移入するんじゃないですかね。やっぱ子供がいる親は、絶対にわかるというか、ニモよりもマーリンを好きになるんじゃないでしょうか。このタイトルもニモと付いてるけど、主人公はマーリンだったりしますしね。

これだけ褒めてあれなんですが、正直、いろんな映画を観て来た僕としては、贅沢な感想かもしれませんが、やっぱりびっくりするくらいのオチと、山場がほしかったですね。先にも言いましたが、作品製作の上ではもっと冒険してほしかった。安全運転な感じが否めないです。広大な海を冒険するマーリンの旅はもっとハラハラされるもんがあってもよかったと思います。出逢う海の生き物はどれも親切で、ハートフルでいいんですけど、人間世界と同じでそんな甘くないぞと(苦笑)子供に教えてやらないと。あっさり終わった2時間でした。あっさりタイプは好きですけど、あっさりしすぎても腹は膨れないというかね。

まぁでも平均点は十分に取れてると思います。(というか、平均点を取りにいった映画ですね)
映画館行ってもよかったと思いました。DVDは買っても後悔はしないと思いますね。親が子供にプレゼントするというのもいいかもしれません。


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