胡主席が日本の常任理入り肯定 中国首脳で初めて(共同通信) - goo ニュース
中国の胡国家主席は7日の福田首相との会談で、中国首脳で初めて日本の国連安全保障理事会常任理事国入りに肯定的な姿勢を表明。首相はギョーザ中毒事件で真相究明の意思を強調、捜査協力を求めた。東シナ海ガス田問題では、共同開発対象海域の一部で双方の立場が一致した。日本の常任理事国入りについて胡主席は「日本の国連における地位と役割を重視し、建設的な役割を果たすことを望む」と応じた。
(5/7 共同通信、以下bibbly氏のコメント)
福田さんに対して何の恨みもないけれど、この人、チンパンジーだよなぁ、どう見ても福田チンパン、そう思わないか?まあ、いいけど。風邪もやっと治ったんでバシッとコメントをしてみよう。まずは、ニュースから日本(自民党)の外交について考えてみる。
>「日本の国連における地位と役割を重視し、建設的な役割を果たすことを望む」
胡国家主席のこの表明はヘでもないばかりか有難迷惑。そもそも国連とは第二次世界大戦戦勝国(連合軍)の組織のことだ。日本は連合軍に敵対した枢軸国であり米国に敗戦した。国連憲章107条(旧敵国条項、日本は対象国)が存在するかぎり、安保理拒否権を持つ常任理入りは絵にかいた餅。まず、107条の削除が先決だろう。但し、そんなことは議題に上がった試しがない。であるから、福田チンパンは従来通り多額の国連負担金を払ってさえすればいい。
小泉反中政権末期の2005~6年にかけて小泉さんは猛烈に常任理入りを目指した。このとき中国は国連加盟の後進国(アフリカ)に金をバラまいて反対し、結局、最後のドタン場でまさかの米国が反対してダメになり小泉親米政権はまっ青だった。当然、胡国家主席はこうした経緯を踏まえての表明と考えるべきだ。福田チンパンはウキウキ笑っている場合ではない。
例え万が一、日本が常任理入りしたとして、その責から国連安保理の決定に従い行動するか、と言えばそうではない。安全保障に関わる甚大な決議(軍隊派遣)は憲法9条がネックになる以前に日本は日米安保が最高位となっている。イラク派兵がそうであった。戦後、日本の安全保障は日米安保による米国の核の傘によって守られてきた。福田チンパンは親中派らしいが中国に媚びても日米安保が代わるワケじゃないだろう。言うまでもなく外交上の一切は日米関係が基礎となる。
問題は日米関係の変化。小泉政権時代、日米関係はより一層緊密になったとされているが、これは誤解だ。小泉さんとブッシュの個人的な関係、つまりはウマがあっただけに過ぎない。あまり知られていないが、外務省は毎年年度末に米国の有識者500人に対アジア外交についてアンケートを実施している。
小泉政権発足当時の2001年、米国にとって最も重要なアジアのパートナーを日本と70%が答えた。ところが2005年になると40%に落ち込み中国と同列になった。この背景には世界の工場となって発展した中国経済がある。この年から日米両国とも貿易取引高で中国が一番の相手国になった。
中国経済の発展に伴い米国はアジア外交の主軸を従来の日本から中国へ移行させている。しかしながら、長年、米国の核の傘で庇護された日本(自民党)の外交はそうした変化に無為無策が現状なのだ。一体これからどうすんだろうな、福田チンパンは笑っているだけだからなぁ、困ったものだ。