太った中年

日本男児たるもの

フィリピンの常識

2008-08-03 | weblog

初めての結婚を前にしてジタバタしているワケだが、以前にも触れたように、フィリピーナと結婚後5年間で8割強が別れると言われている。年も年なんで残りの人生はなるべく離婚地獄を味わいたくないから危機管理対策をよく考えなければならない。

そんなワケで、離婚のエントリーでJet師範のコメントがあり、修羅場になったとき、フィリピーナは言語能力と常識の違いからキレル、とスルドイ指摘があった。言葉の問題はさておき、フィリピンの常識は場合によって日本の非常識となるくらいの実にやっかいなものだ。まず第一に、フィリピン人のお金の常識は受け入れがたい。その特異な金銭感覚が元になって離婚の原因をつくるのではないかと思えるほどだ。

フィリピン人のお金の常識を簡単にいうなら、兎に角お金があればパッと使ってしまう消費型社会の金銭感覚だ。90年代の終わりにアジア通貨危機が起こり、その後、東南アジアではフィリピンだけが低い経済成長で回復に遅れた。このときの際立った特徴は国民経済が、低経済成長率と共に低貯蓄率(他国に比べ半分近い比率)で推移した点にある。マクロ経済では貯蓄が原資になり投資(貯蓄=投資)となるから、自国の産業投資が低水準になる。メキシコに次いでGNPの10%強を占める出稼ぎ労働国家の現状を考え併せれば、消費依存型の経済産業構造で、こうした体質はちょっとやそっとでは変わらないだろう。

では、一般家庭の経済もやはり貯金なんかしないお金があればパッと使ってしまう消費というより浪費型の家計だ。貯蓄というフィリピン語は聞いたことがない。日本のフィリピンパブを含めれば過去何人ものフィリピーナに出会ったが、銀行で預金をしているのは誰一人としていなかった。ミニマルデポジット(最低預金)がモッタナイという理由で口座すら作ろうとしない、アマゾネスよりもオソロシイ民族なのだ。今の彼女も仕方がないからこっちで勝手に銀行口座を開設して使い方を教えたぐらいだ。一体、これで結婚してまともな家庭が作れるとでもいうのか、ええっ、どうなんだ。

と、ブログでコーフンするとは大人げない、落ち着こう。しかしながら、現実問題として結婚後の家計をどうするのか、これまた思案の最中なのである。暫らく様子を見てから、と考えている。なにしろフィリピンにはお金のほかに「家族の常識」(これは次回のテーマ)が存在するのだ。フィリピンの「家族とお金の常識」がどれほど非常識か、フィリピン人と交際したことのある日本男児なら理解できよう、あーあ、疲れた。

にほんブログ村 海外生活ブログ フィリピン情報へ