細野晴臣のぶんぶく茶釜 第1講 「オンリーワン。」
http://blog.heibonsha.co.jp/blog/chagama/2008/01/1.html
前エントリー坂本龍一に続き今回は細野さん。上記平凡社サイトの対談が本になった。
以下、抜粋
・考えは変化しても、悩みそのものはあまり変わらない。
・人は未来が見えなくなると過去にこだわるようになるんだ。
・二つにわかれているようで、先は一緒になっているんだ。
・悟りというのはひとつの世界じゃなくてプロセスなんだと思う。
・何をやっても厳しすぎるのはよくないなっていうのかね、楽しくないとよくないって、そういう風になってきた。
・「不二一体」って言葉が出てきて、ようするに昔の人は「頭で考えることと実際の行動を直結してきた」と書いてあるんですね。
・「不二一体」ってのは、ある修行を通してじゃないとできないことだね。
・孤独に耐えられない人間はモノはつくれない。
・昔の広告宣伝っていうのは、家族に対して、ホームに対してなされていた。家庭という単位。それが崩壊したせいで個人に向けられてくる。それはとてもキツイことだなと思う。
・人と人が助け合える時代だったんだね。でもそれは努力して勝ち得たものじゃないから時代とともになくなっちゃうんだよ。今はそれを個人でも勝ち得ないとダメな風になってしまった。
・今の若者の特徴のひとつは、自分を守りすぎてコミュニケーションを遮断しちゃうってことだと思う。
・今の若い人の心って柔らかく弱いんだろうね。キレイなんだと思う。ピュアでね。だからこそ守らないと崩壊しちゃう。だから周りを固めちゃう、ヨロイカブトで。
・最近は稼げないミュージシャンと世間との格差がない。
・頭で理解することはできる。でも皮膚感覚で理解ができていないんだと思う。
・本当のことは小さな声でひそひそ語られる。
・沖縄の人は言葉の外を感じ取る能力にたけている。
・思われるより思ったほうがいい。
・自尊心っていうのは嫉妬に結びついてるものでロクなものじゃない。
・仏教では欲を持つなら、大欲に目覚めろってよく言う。
・悩みとは聞いてあげるっていう行為が一番効果がある。
・起こることに関しては受け入れる。去る者は追わず、来るものは拒まず。でも、本当に大事なものはとことん追い求める。
・モノづくりっていうのは何かが自分を通して過去から未来に通っていくだけで風に感じた。自分がどこにいるかっていうことを知ることは、人間にとって大事なこと。
・ものごとには完全な自由ってのはなくって、やっぱり枠っていうものがある。どんなものでもそうだよ。
以上、いろいろな人生問答が楽しめて味わい深い。
「沖縄の人は言葉の外を感じ取る能力にたけている」ってのが神秘主義の細野さんらしい。
では、YMO時代の傑作。沖縄民謡+インド歌謡+ディスコのビート感覚はスゴイ。ブッ飛んだ。
ymo--absolute ego dance