同居人が買ってきたサンマ、一匹99円だったそうなので、今夜は2夜連続でサンマになった。
今夜のは塩焼きと梅煮、サンマ三昧だ。
高校のころ、サンマというあだ名の生物の教師がいました。
ほっそりした体型からつけられたあだ名で、あだ名は体を現すとはこのことかと思ったりしました。
出来の悪い蟷螂の横に立って、一生懸命細胞の構造を教えてくれた時の優しさは今でも心に沁みていて、教育とは如是あるべきかなどとジンときます。
夏には生物部の悪ガキ共を連れて式根島へ合宿に行っていましたっけ。
長らく母校に勤め、退職後は趣味の日本刀をかかげている写真が同窓会誌に掲載されたのを見たことがあり、なるほど、サンマ先生の趣味はさんまに近い!
秋刀魚とも言うし、などと感心したものです。
そのサンマ先生が亡くなられたという知らせを聞いたのはずいぶん前のことです。
自殺と聞いた瞬間に刀が脳裏をよぎりました。
まさか平成の三島由紀夫か?
などという物騒な揣摩憶測が同窓生の間を乱れ飛んだりしました。
なのでサンマの秋になって、見事な秋刀魚を見るたびに、優しかったサンマ先生を思い出します。
ちなみに自殺の原因も方法もいまだに藪の中です。