その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

がんばれ 英国パブ!

2009-05-10 18:12:18 | ロンドン日記 (日常)
 日本の友人が紹介してくれた英国パブの現状についての読売新聞記事。

 当地に来てまだ半年未満ですが、パブの良さがようやく分かりかけてきました。
がんばれ 英国パブ!

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あえぐ英国名物パブ…割安ビール台頭に経済危機、増税
2009年5月10日(日)03:32

(読売新聞)
 英国名物パブの地盤沈下が進んでいる。スーパーや小売店の割安なビールに押される構造不況に経済危機が直撃、アルコール増税が追い打ちをかける「三重苦」の状態だ。1日平均6軒が閉鎖に追い込まれる事態に陥り、市民の社交場としての伝統も揺らいでいる。

 ◆2万人失職◆

 ロンドン市内では週末になると、夕方からビールを手にしたサラリーマンなどがパブ近くの歩道にまであふれる光景が見られる。

 だが、国際金融街シティーに近いパブの店主マイク・ハドソンさん(54)の表情はさえない。「金融マンが減ったね。以前は月曜日も夜になれば満員だったのに最近は早めに切り上げる人が多い。今ではご覧の通りさ」。そう言って空席が目立つ店内を指さした。

 シティー周辺では大通りを1本外れると、閉鎖されて「貸店舗」の札が掛かるパブが目立つ。数万人が失業した金融危機の爪跡だ。

 1980年には英国内に約6万9000軒あったパブも2008年には約5万4800軒に減少した。この1年だけで約2200軒が廃業に追い込まれ、バーテンダーなど2万人以上が職を失った。

 ◆消費減◆

 英ビール・パブ協会(BBPA)によると、08年のパブやレストランなど業務用のビール消費量は前年比9%減の1661万バレル(1バレル=約160リットル)。ピークだった79年の半分以下に落ち込み、業界では「30年代の大恐慌以来の低水準」と悲鳴が上がる。消費量はさらに減り続け、13年にはピークのほぼ3分の1になる見込みだ。97年以降、地ビールの醸造所も約40か所が閉鎖された。

 パブの業績悪化に拍車をかけているのが増税だ。英政府は景気対策などの財源 捻出 ( ねんしゅつ ) のため、手っ取り早く税収を増やせる酒税に目を付けた。BBPAのデビッド・ロング会長は「ダーリング財務相は必死に頑張っているパブを裏切った。増税は数千軒のパブに対する死刑執行状だ」と猛反発するが、英政府は08年から1年余りで酒税を約18%引き上げ、先月23日にはさらに2%の増税を強行した。

 ◆地域の社交場◆

 英国人にとってパブは単なる酒場ではなく、地域の社交場となってきた中世以来の長い歴史がある。それだけに減少の一途をたどるパブの現状を憂う人たちも少なくない。

 「パブは人々が集う場所を提供し、地域の 絆 ( きずな ) を強めてきた」。公共政策研究機構のリック・ミューア上級研究員はパブ文化の重要性を強調する。雇用効果も勘案すれば、パブ1軒当たりの地元社会への貢献額は毎年8万ポンド(約1100万円)に上るという。

 危機感を強めた英国内のパブ経営者らが4月28日、マンチェスターに集結したが、パブをどう盛り返すか妙案は見つからなかった。ビールの値引き販売やイベント開催、料理メニューの充実など、伝統にとらわれないあの手この手の集客作戦も空回りしているのが現状だ。

 野党・保守党は「英国パブを守ろう」というキャンペーンを始め、ネットで署名を集め始めた。パブ離れに歯止めがかかるか、国会を舞台に熱いパブ論議が繰り広げられそうだ。(ロンドン 是枝智)
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プレミアリーグ フルハムVSアストン・ヴィラ

2009-05-10 07:18:30 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 前々週に引き続きフルハムのプレミアリーグの試合に出かけました。

 フルハムの本拠地Craven Cottageです。全く飾り気のないスタジアムですが、とにかく選手がすぐ近くにいるのが素晴らしいです。芝生の緑が眩しいくらいです。




 前回は初めてだったので、雰囲気にただただ圧倒されていましたが、今日は比較的落ち着いて観戦しました。やはり、Jリーグと大きく違うのは、

①シュートエリアがすごく広い。ペナルティエリアのはるか外からどんどんすごいシュートが打ち込まれます、

②ボールと人がめまぐるしく動きます。まるでバスケットボールを見ているよう。面白くないわけがありません。一人ひとりの運動量がすごい。日本の選手と1試合当たりの走行距離を測ったらどのくらい違うのだろうか?

③パスの正確さ。パスミスがほとんどありません。シューズとボールが磁石のようにひきつけ合います。見事です。

試合は今日は3-1の完勝です。今朝のTimes紙によると、今シーズンのフルハムの平均得点は1.89点。これは「1992年以来のプレミアリーグ史上ワースト3位に位置」しているとのことでした。これでも一応リーグ20チームの中で9位だから、よっぽどディフェンスのチームなのかもしれません。3点も入った今日は、とてもラッキーデー
でした。

今日も席はコーナーのすぐわきです。コーナーキックがすぐ近く。


後半直後、KAMURA選手が勝ち越しの2点目ゴールを入れたあと。


ペナルティキックの場面


実は、今日最高に盛り上げあげてくれたのは、私の斜め前に座っていたおじさん。凄い興奮ぶりで、野次の大きさと数の多さがすごい。手を振り上げ、首を立て横に激しく振って、4文字単語(F**k!など)を連発し、選手はもとより審判にも容赦がありません。廻りのイギリス人もそのヤジには笑いっぱなし。どこにでもいるんですね、こういう人。オレンジの裏地のフードのジャンパーを着た人です。こっそり、撮らしてもらいました。

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イギリス英語は難しい?

2009-05-10 03:05:34 | ロンドン日記 (日常)
 2週間前から土曜日にロンドン大学のビジネス英語クラスに通っています。レベル的には期待したほどではなかったというのが正直なところですが、それでもいろいろ学ぶところがあります。

 今日の学びに、イギリス英語では、極力直栽的な表現を避けるということがあります。会社でも「どうしてイギリス人はこうも周りくどい英語を使うのか」と、自分が分からないのを棚に上げているのですが、その理由が何となくわかりました。

 たとえば、今日のクラスのトピックは打ち合わせでの表現。

自分の考えを言うのに、
"I think ..." とは言わない。
 こう云いましょう~
"If I could just make a point, ...."
"I'd say ..."
"I feel ..."

相手の考えに賛成する場合は・・・
"I agree with you." とは言わない。
 こう云いましょう~
"I'd go along with that."

相手の言っていることが良くわからず確認したい時・・・
 "I don't understand you."とは言わない。
こう云いましょう~ 
 "Sorry, I'm not quite with you."

相手の意見に反対の時・・・
"I don't agree with you."とは言わない。
こう云いましょう~
"That's all well, but..."

難しい・・・・・・。
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