その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

ロイヤル・オペラ・ハウス(ROH)  『イタリアのトルコ人(Il turco in Italia

2010-04-18 00:46:14 | オペラ、バレエ (in 欧州)
 ロッシーニのオペラ・ブッファ『イタリアのトルコ人』を見に行きました。(あらすじはこちらから→)
 
 理屈抜きに楽しいオペラです。堅苦しいことを考えずに、素直に馬鹿笑いするのが一番。出演者のパフォーマンスや演出も、十分それに応えるものでした。

 歌手陣がとっても良かったと思います。浮気妻を持つGeronioを演じたCorbelliは演技が秀逸でした。お茶の水博士そっくりの風貌とコミカルな演技は、このオペラ全体を楽しいものにしてくれました。タイトルロールのSelimを演じるD'Arcangeloもトルコの色男ぶりを上手く演じ、歌も聴かせるものでした。浮気女Fiorillaを演じたKurzakは、歌はとっても上手いなあと感心する場面と「?」と思う場面とがありコメントに苦しみますが、演技は文句なしに素晴らしかったと思います。舞台開始前に、コリン・リーが体調不良のため出演はするもののベストパフォーマンスではない旨の説明がありましたが、十分綺麗なテノールを聴かせてくれました。

(Corbelli,D'Arcangelo,Kurza)


(Corbelli)


(Kurza)


 指揮のMaurizio Beniniは、私は知らない指揮者ですが、楽しい雰囲気満点の音楽を作っていたと思います。

(中央がBenini)


 演出もそれほど凝ったものではありませんが、イタリアの明るい雰囲気を簡単なセットで上手く表現していたと思いました。

 いまいちはむしろ自分で、一週間の疲れもあってか、睡魔との闘いでした。週日に比較し、金曜日は比較的退社時間が読めるので、金曜日の公演は買いやすいのですが、コンディション的にはいつもちょっときついです。せっかくの良い公演ももったいない。

 あと、今日は最近買った新しいデジカメを卸しました。手のひらサイズの小型デジカメですが、これでも今までの5年以上前に買ったデジカメより随分使い勝手も良くなっていたので、嬉しい半面、もっと早く新しいのを買っておけばよかったと後悔。

(この日は4階席中央 右サイドの席 £30)


Il turco in Italia
Friday, April 16 7:30 PM

Credits
Composer: Gioachino Rossini
Directors: Patrice Caurier/ Moshe Leiser
Set Designer: Christian Fenouillat
Costume designs: Agostino Cavalca
Lighting: Christophe Forey

Performers
Conductor: Maurizio Benini
Fiorilla: Aleksandra Kurzak
Don Narciso: Colin Lee
Don Geronio: Alessandro Corbelli
Selim: Ildebrando D'Arcangelo
Prosdocimo: Thomas Allen
Zaida: Leah-Marian Jones
Albazar: Steven Ebel§

コメント (2)
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