先々月にアウシュビッツを訪ねてから、もう少しナチスやユダヤ人のことを知っておきたいと思っていたら、ロンドン三越の本屋さんに格好の本があったので、こっちで買うと高いのだが衝動買いしてしまった。
本書は、副題に「ナチスによるユダヤ人大量殺戮の全貌」とあるとおり、ナチス誕生から第2時世界大戦終戦までのおよそ600万人(!)のユダヤ人殺害の全体像を主に加害者であるナチスの動きを軸に解説したものである。
新書であり、網羅的な入門書ではあるが、とってもポイントを分かりやすく解説してくれている良書だと思う。反ユダヤ主義の背景、ヒットラーの思想から始まって、ユダヤ人の追放→定住「ゲットー化」→大量虐殺の始まり→最終解決としての計画的な大量虐殺→銃殺からガス室への移行→戦後のナチ犯罪追求の一連の流れをとても分かりやすくしかも簡潔に記述している。
私にとっては、アウシュビッツ旅行のおさらいになるとともに、ユダヤ人の中でもドイツ系、ポーランド系、ハンガリー系等夫々のエリアによってかなり違いがあったこと、「強制収容所」と「絶滅収容所」の違い、ホロコーストがなぜ、どのようにして行われたのかの歴史学における論争などは、新しい情報として非常に興味深いものだった。
ユダヤ人の立場からの本、元ナチスの立場からの本、一般市民の本など、更に読んでみたい気になった。
本書は、副題に「ナチスによるユダヤ人大量殺戮の全貌」とあるとおり、ナチス誕生から第2時世界大戦終戦までのおよそ600万人(!)のユダヤ人殺害の全体像を主に加害者であるナチスの動きを軸に解説したものである。
新書であり、網羅的な入門書ではあるが、とってもポイントを分かりやすく解説してくれている良書だと思う。反ユダヤ主義の背景、ヒットラーの思想から始まって、ユダヤ人の追放→定住「ゲットー化」→大量虐殺の始まり→最終解決としての計画的な大量虐殺→銃殺からガス室への移行→戦後のナチ犯罪追求の一連の流れをとても分かりやすくしかも簡潔に記述している。
私にとっては、アウシュビッツ旅行のおさらいになるとともに、ユダヤ人の中でもドイツ系、ポーランド系、ハンガリー系等夫々のエリアによってかなり違いがあったこと、「強制収容所」と「絶滅収容所」の違い、ホロコーストがなぜ、どのようにして行われたのかの歴史学における論争などは、新しい情報として非常に興味深いものだった。
ユダヤ人の立場からの本、元ナチスの立場からの本、一般市民の本など、更に読んでみたい気になった。