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秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

太くって立派な

2024年06月08日 | 航路

 八戸-苫小牧航路。

 クロアシアホウドリやコアホウドリに夢中になっていて,見逃すところだったが,ほど近い海面に,アホウドリが浮いていて,飛び立つところだった。
 
 
 ずっと,クロアシアホウドリとコアホウドリを見ていた目で見ると,くちばしがすごく太くて立派に見えた。
 
 3種のアホウドリの顔を比べると,こんな感じ。
 
 
 かなりトリミングしたので,見づらい画像になったが,顔つきの違いはわかるだろう。
 
 やっぱり,アホウドリのくちばしは太くて,立派。
 そのせいで,顔つきが全然違う。
 
 
 アホウドリは,1949年に絶滅宣言が出された鳥だが,山科鳥類研究所のホームページ情報によると,2021年2〜3月の時点で,鳥島(とりしま)での個体数が,概ね6,500羽を超えるまでに回復した,という。
 
 とはいっても,主な繁殖地が,火山島である鳥島だけであり,絶滅が危惧されている状況に変わりない。
 
 尖閣諸島でも繁殖しているようだが,調査できる状況にないので,繁殖状況は不明。
 
 この写真にいるこの鳥は,そんな鳥。
 
 
 なお,山科鳥類研究所やバードリサーチのネット上の記事を見ると,近年の研究により,尖閣のアホウドリは,別種であることがわかったらしい。
 
 これまで,北半球のアホウドリは,コアホウドリ,クロアシアホウドリ,アホウドリの3種とされていたが,(仮)センカクアホウドリが加わると,4種となる。
 
 ちなみに,(仮)センカクアホウドリは,くちばしが細くて長いようなので,今回出会ったアホウドリは,鳥島タイプのアホウドリで良いと思う。
 
 
 これまでに私が出会ったアホウドリは,幼鳥が多かったが,今回の個体は,白っぽい部分が出てきており,もう少し成長した個体。
 
 「海鳥ハンドブック」(文一総合出版/箕輪義隆著)に,この個体とそっくりな個体のイラストが掲載されており,「亜成鳥」と記載されていた。
 亜成鳥とは,幼鳥ではないが,成鳥でもない,という成長段階の鳥のことらしい。
 
 
 翼上面にも,白い部分が出てきている。
 
 今回の航路鳥見で出会ったアホウドリは,この1羽だけ。
 
 アホウドリは,全体が白くなる成鳥の姿になるまで,8〜10年かかるらしい。
 成鳥には,いまだ,出会ったことはない。
 
 いつか出会いたいような,でも,出会いたくもない気持ち。
 楽しみがなくなってしまうしなぁ。

 夢は夢のままで,そのままでも良いかな。
 
(2024/05/25  アホウドリ)
 
 


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