1月8日に巡回した時点では,七北田川河口北側の蒲生海岸でゼロ。
松川浦漁港,相馬港,釣師浜漁港でも各2〜3羽。
かつて,カモメ類が多数集まり,オオセグロカモメなどのほか,カモメやユリカモメ,シロカモメ,ワシカモメ,ときにはミツユビカモメなども加わって賑わった釣師浜海水浴場の北側もゼロ。昔,海の見えるレストランがあった裏の海岸だ。
ここは震災で壊滅した地域で,人の営みが消えたので,カモメもいなくなった。
回復は難しいかも。
松川浦漁港に1羽だけ佇んでいたオオセグロカモメが超貴重。
ポーズを取ってくれたので,ありがたく撮影させていただいた。
ひと月ほど前,秋田県南部の平沢漁港や象潟漁港を巡回した際も全然だめで,激減しているのは身に沁みていたが,こちらも全然だめ。(秋田はハタハタの接岸が大きく減少したせいもある。)
現実をつきつけられた感じ。
ずっとこのままなのだろうか。
いないのは食べる物が乏しいからと思うのだが,良い方向に向かう可能性はあるのだろうか。
環境保護などの対策が進められ,最近は社会全体として「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)」の意識が進められ,以前は結構ずぼらなところもあった漁業関係がきちんとしてしまったのも影響しているかもしれない。
・海産物加工場などから魚の内臓などの廃棄物がその辺に捨てられなくなった。
・漁船から未利用魚など雑魚を捨てなくなった。
もちろん良いことなのだが,カモメたちが容易に取れる食べ物が少なくなってしまった。
人手不足などによりそもそも漁業がうまくいっていない,という問題もあるかもしれない。
そういえば,カモメ類のメッカである銚子漁港の方も,激減しているようだ。
あぁ禁断症状が出そう。
どこかカモメが山ほどいる場所はないかな。
そういえば気仙沼にはなんぼかいたような気がするけど,それほど多くなかったような…。
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