刺身が美味しい魚でなく,鳥のシマアジ。
いつも頼りにしている「鳥名の由来辞典」(柏書房)によると,「シマ」はやや変わった種類につける接頭語,という。
この場合の「シマ」は,「縞」でも,「島」でもない,というのがポイント。
「アジ」(=あぢorあぢがも)は,コガモの古名,という記述と,トモエガモの古名,という記述の両方がある。
「あぢ」は,「味」の意であるという記述に加えて,「集」(あつ=集まって群れをなす)が転じて「あぢ」になった,という記述もある。
諸説はあるようだが,思い切って意訳をすると,「シマアジ」とは,ちょっと変わった小型のカモ,というような意味のようだ。
カモは,冬鳥として日本で越冬する仲間が多いが,このカモは,東南アジアで越冬し,日本は,春と秋の通過地となっている。
見た目だけではなく,生態も,カモの中ではイレギュラー。
数がそんなに多くなく,毎年決まった場所に来るとは限らないので,会えるか,会えないかは,その年の運次第。
今年も会えなかったなぁ,と思っていたら,...,いた。
この日は,蕪栗沼の白鳥地区西側に2組,東側に1組,そして,伊豆沼に1組。
不思議なことに,会えるときには,続けて会える。
(2024/04/27 シマアジ)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます