Newアート考察3 伝統工芸に<革新>はあるか? 必要か? その6 能登島ガラス美術館-1
2020-2-6
金沢の町は朝から雪がちらついています。さすがに寒い。七尾線に乗って、七尾まで行き、バスで能登島のガラス美術館を訪れました。
七尾線の車窓は、雪が少し積って眺め的にはいい雰囲気になっています。しかし、どこまで降るのだろうか? 電車が止まってしまうとえらいことになります。以前、京都を出発し、越前から金沢へ泊って、白川郷へ日帰りバスツアーしたときは、ものすごい雪で、バスも電車もストップ寸前になり、実際我々が金沢から京都へ脱出した後、電車は全面ストップして、車中泊となり、危機一髪の脱出だったのです。
能登島ガラス美術館
わざわざ、能登島まで訪れたのは、ここで国際ガラス展、金沢2019がおこなわれているからです。この展覧会はまず2019年10月30日から金沢市内で行われ、その後能登島に巡回したものです。今回の旅において、金沢で意義ある展示会はないものかと探して見つけました。2020年2月16日までですから、滑り込みでラッキーでした。
まずは受賞作品から。
引用文献1
大賞、胎動‘1-3 津守秀憲 セラミックとガラスの混合材料を使った混合焼成・キルンワーク
1986年 東京生まれ、33才
磐田市新造形創造館
多摩美術大学 美術学部工芸学科ガラスプログラム 卒
富山ガラス造形研究所 造形科 卒
金沢卯辰山工芸工房
現、富山ガラス造形研究所 助手
津守秀憲 金沢、ArtShop 月映のHPより
津守秀憲 金沢、ArtShop 月映のHPより
津守秀憲 金沢、ArtShop 月映のHPより
津守秀憲さんは<ガラスから作品を作り続けていると、「ガラスのキラキラに疲れてきて」何か別の表現がないか素材の研究をした>と言う。本当に陶土とガラスをある比率で混合しているようです。
あいたたた! 当方は陶芸とガラス工芸のドッキングをこころみているのですが、素材から混ぜちゃうとはこれいかに! 陶土とガラスのキメラまではやろうと思って計画にはいっていたのですが。完全に混ぜるとは、考えてみれば、セラミックもガラスも親戚だから、なにもおかしな話でない。負け惜しみを言うと、この方向のままでは、当方の目指す絵画的アプローチがやりにくい。
余談ですが、セラミックとガラスの混合材料をネットで調べると、セラミックとガラスの混合素材としてはガラスセラミックというのがあるようです。ガラスを加工して作る結晶化ガラスといって、熱膨張率が0であるために、球熱急冷に強いという特徴を持つ。日本電子硝子からネオセラムという名で売り出されています。ガラスは色々な素材が開発されているようで、色々楽しそうです。
ガラス工芸分野は、まだまだ新しいテクニックが開発され、それにより革新が生まれる余地が陶芸よりずっとある。という感想を一発目からガツンときたわけです。
引用文献1
金賞、散華 田上恵美子・拓
田上恵美子 1955年 神戸生まれ
立命館大学文学部哲学科心理学専攻卒
トンボ玉やコアガラス作家
田上拓
田上恵美子さんのご子息で、トンボ玉やコアガラス作家
田上恵美子さんのHPより
田上恵美子さんのHPより
金賞作品は写真が悪くて、本来の美しさが全くつたわりません。引用文献からの写真は引用ということを強調するためにしかたなく小さくしているので、ますます魅力がおちてします。
透明な立方体に金色の細かいスジがはいった薄い葉っぱのような形がまとわりついているのです。金箔、銀箔を使っています。技法はランプワーク、サンドブラスト、キルンワーク、研磨とあります。ランプワークとはバーナーワークのことで、トンボ玉もそうです。バーナーをつかってガラスを融解、成型します。
良くわからないのですが、コアガラスとは、吹きガラス以前の古い手法で、<金属棒の先に耐火粘土等でコア(核)を造り、溶かしたガラスで覆い整形徐冷し、中のコアを掻きだし仕上げる>とあるので、金賞作品や田上恵美子さんのHPよりの1番目の作品はコアガラス手法が使われているように見えます(ちがうかな???) 金や銀をからめて、細かい細工はとても魅力的。コアガラス(???)の陶器に近い感触と磨いた透明なガラスとの対比はいいですね。
何のことはない、陶芸とガラス工芸のドッキングにおける相乗的効果のヒントにこんなすぐにお目にかかれるとは! 要するに、陶器とカラスの中間的質感を組み合わせればいいのだ。 当方は何も知らずに陶芸とガラス工芸のドッキングは新しいアプローチと勝手に粋がっていたけれど、皆あれこれやっているのだ。当方はほんとどうしようもない素人だよ。
引用文献1
銀賞、Natural Verse 塚田美登里 フュージング、サギング、コールドワーク
塚田 美登里(Midori Tsukada)
1972 岐阜県生まれ
2002 富山ガラス造形研究所研究科修了
2002-04 金沢卯辰山工芸工房研修者
2004-06 秋田公立美術工芸短期大学教務補助
2006-11 金沢卯辰山工芸工房 専門員
塚田美登里 ネット情報
塚田美登里 ネット情報
銀賞作品の作り方でサギングというのはガラスを窯中で熱して垂れ下らせて器などを作るフュージングとペアでよく使われる技法です。この垂れ下がる感覚が陶器ではでないので、当方が憧れる技法です。今年中にサギングをぜひマスターしたい。
フュージング&サギングはいいですね。塚田美登里さんのところに弟子入りしたい。
引用文献1
銀賞、色がある壁、張慶南
張 慶南 (ちゃん きょんなん)
1964 韓国生まれ
1992 弘益大学校美術大学金属工芸科卒業 (韓国)
1998 富山ガラス造形研究所研究科修了
2003 倉敷芸術科学大学大学院修了
現在 倉敷芸術科学大学常勤講師
張 慶南 ネット情報
銀賞作品、これも写真ではいいところが全く出ません。ガラスをとかして型にいれるホットキャスト製法で複数のブロックを作って、それをまとめて再び熱してキルンワーク、研磨したのでしょう。ブロック間の色と形がデリケートな幻想を作っています。
この展示会の作品はいろいろ凝っていることもあり、現物を見ないと良さがわかりません。当方にとって初めてのガラスの国際コンペティションでしたが、訪れてよかったと思っています。ガラス教室の先生に何でこのようなガラス・コンペティションを東京でやらないのかときいたら、ガラス・コンペティションなど東京ではスポンサーがつかない。地方だから補助金も出るし、スポンサーもつく、マスコミも取り上げる、とのことでした。なんともはや。
銀賞や奨励賞、その他入選作品が多数あるのですが、みな載せるわけにもゆきません。賞とは関係なく、個人的に注目した作品をいくつか載せます。
引用文献1
Expendable Being, Kim Namdoo
積み木、レゴの形をしたブロック集合体です。Expendable Beingはどういう意味かよくわかりませんが、人は同じような型にはめられて消耗品のようになってゆくという意味でしょうか? 当方はブロック陶器が現在のテーマの一つなので、ブロック集合体が見手にどのような印象を与えるか興味あったのです。
引用文献1
Blue Fish, Klein Vladimir
チェコスロバキア生まれ
これも実物を見ないと面白みがわかりません。Klein Vladimirはとっても透明なガラス立体作品をベースとして、これを様々な方法でカッティングして仕上げることを得意としているようです。
この作品はWaterjet cutting, やノミやオノでカッティングしています。このカッティングの味がとても魅力的です。
Klein Vladimir ネット情報
Klein Vladimirと思われる? ネット情報
Klein Vladimirと思われる? ネット情報
引用文献1
Sakura Leaf, Masitova Ivana
チェコスロバキア生まれ
Klein Vladimirとよく似ています。
ガラスを溶かして、型にいれ、カット研磨したと思いますが、当方にはこの透明度が断然魅力的です。
この展示会の作品はどれを見てもきれいな透明です。当方が現在教えてもらっているキルンワーク、パート・ド・ヴェールはどうしても気泡が入ってしまいます。ガラスは透明でなければおもしろくない。ホットキャストならこんなに透明になるのでしょうか? 先生によると最近透明ガラスブロックが売っているから、それを使えばキルンワークで出来ると言います。
どうしても完全な透明体を作りたい、前途多難です。
引用文献1
The Rising Sun, Borkovics Peter
Borkovics Peter ネット情報
Borkovics Peter ネット情報
この方は同じと思われる手法で上のような同方向の作品を作っています。
おそらくホット・キャスティングでパーツを作って、後で集合したのでしょう。それにして作り方を詳しく聞いたら、なるほどと、とっても感心するにちがいありません。
引用文献1
分子構造、野田由美子
野田由美子(のだゆみこ)
多摩美術大学卒
イリノイ州立大学大学院美術学部ガラス課卒
東京の新島に工房をもって活躍しているようです。
野田由美子 ネット情報
彼女のHPでは、<私の作品は色ガラスの材料を作るところから始まります。 宙吹きで作った様々の表情を持った色ガラスを切り、組み合わせて溶着し一枚のガラスを作ります。それを、電気炉で熱して型に合わせて曲げたり、もう一度吹き竿に巻き取って容器の形に仕上げたりして作品を作っています>と書いてあります。
入選作品の作り方は、宙吹き、サンドブラスト、フュージング、ロールアップ、モールドフローイングとかいてあります。吹きガラスの母体に、色々な絵柄のガラス板を融合して張り付けていったのでしょう。この模様は陶芸でもできそうですが、どうしたらいいのかな? 絵柄を持つピースをいくつか作って、後で融合することを陶芸でも出来るかもしれない、やる気を起こさせます。
引用文献1
Double Sunflower 2019, Jacobs Camile
Jacobs Camile ネット情報
Jacobs Camile ネット情報
ネットでは
基本はフュージングで複数のガラス層を重ね合わせ、スランピング(型にそわして熱で成形する)でまとめたのでしょう。ガラス層への色の付け方はシルクスクリーンを使うとか、ニスをぬって焼くとか、よくわかりません??
能登島ガラス美術館レポートは予想より長くなったので、2手に分けます。明日も続きです。よろしく。
引用文献1:The international Exhibition of Glass KANAZAWA 2019
2020-2-6
金沢の町は朝から雪がちらついています。さすがに寒い。七尾線に乗って、七尾まで行き、バスで能登島のガラス美術館を訪れました。
七尾線の車窓は、雪が少し積って眺め的にはいい雰囲気になっています。しかし、どこまで降るのだろうか? 電車が止まってしまうとえらいことになります。以前、京都を出発し、越前から金沢へ泊って、白川郷へ日帰りバスツアーしたときは、ものすごい雪で、バスも電車もストップ寸前になり、実際我々が金沢から京都へ脱出した後、電車は全面ストップして、車中泊となり、危機一髪の脱出だったのです。
能登島ガラス美術館
わざわざ、能登島まで訪れたのは、ここで国際ガラス展、金沢2019がおこなわれているからです。この展覧会はまず2019年10月30日から金沢市内で行われ、その後能登島に巡回したものです。今回の旅において、金沢で意義ある展示会はないものかと探して見つけました。2020年2月16日までですから、滑り込みでラッキーでした。
まずは受賞作品から。
引用文献1
大賞、胎動‘1-3 津守秀憲 セラミックとガラスの混合材料を使った混合焼成・キルンワーク
1986年 東京生まれ、33才
磐田市新造形創造館
多摩美術大学 美術学部工芸学科ガラスプログラム 卒
富山ガラス造形研究所 造形科 卒
金沢卯辰山工芸工房
現、富山ガラス造形研究所 助手
津守秀憲 金沢、ArtShop 月映のHPより
津守秀憲 金沢、ArtShop 月映のHPより
津守秀憲 金沢、ArtShop 月映のHPより
津守秀憲さんは<ガラスから作品を作り続けていると、「ガラスのキラキラに疲れてきて」何か別の表現がないか素材の研究をした>と言う。本当に陶土とガラスをある比率で混合しているようです。
あいたたた! 当方は陶芸とガラス工芸のドッキングをこころみているのですが、素材から混ぜちゃうとはこれいかに! 陶土とガラスのキメラまではやろうと思って計画にはいっていたのですが。完全に混ぜるとは、考えてみれば、セラミックもガラスも親戚だから、なにもおかしな話でない。負け惜しみを言うと、この方向のままでは、当方の目指す絵画的アプローチがやりにくい。
余談ですが、セラミックとガラスの混合材料をネットで調べると、セラミックとガラスの混合素材としてはガラスセラミックというのがあるようです。ガラスを加工して作る結晶化ガラスといって、熱膨張率が0であるために、球熱急冷に強いという特徴を持つ。日本電子硝子からネオセラムという名で売り出されています。ガラスは色々な素材が開発されているようで、色々楽しそうです。
ガラス工芸分野は、まだまだ新しいテクニックが開発され、それにより革新が生まれる余地が陶芸よりずっとある。という感想を一発目からガツンときたわけです。
引用文献1
金賞、散華 田上恵美子・拓
田上恵美子 1955年 神戸生まれ
立命館大学文学部哲学科心理学専攻卒
トンボ玉やコアガラス作家
田上拓
田上恵美子さんのご子息で、トンボ玉やコアガラス作家
田上恵美子さんのHPより
田上恵美子さんのHPより
金賞作品は写真が悪くて、本来の美しさが全くつたわりません。引用文献からの写真は引用ということを強調するためにしかたなく小さくしているので、ますます魅力がおちてします。
透明な立方体に金色の細かいスジがはいった薄い葉っぱのような形がまとわりついているのです。金箔、銀箔を使っています。技法はランプワーク、サンドブラスト、キルンワーク、研磨とあります。ランプワークとはバーナーワークのことで、トンボ玉もそうです。バーナーをつかってガラスを融解、成型します。
良くわからないのですが、コアガラスとは、吹きガラス以前の古い手法で、<金属棒の先に耐火粘土等でコア(核)を造り、溶かしたガラスで覆い整形徐冷し、中のコアを掻きだし仕上げる>とあるので、金賞作品や田上恵美子さんのHPよりの1番目の作品はコアガラス手法が使われているように見えます(ちがうかな???) 金や銀をからめて、細かい細工はとても魅力的。コアガラス(???)の陶器に近い感触と磨いた透明なガラスとの対比はいいですね。
何のことはない、陶芸とガラス工芸のドッキングにおける相乗的効果のヒントにこんなすぐにお目にかかれるとは! 要するに、陶器とカラスの中間的質感を組み合わせればいいのだ。 当方は何も知らずに陶芸とガラス工芸のドッキングは新しいアプローチと勝手に粋がっていたけれど、皆あれこれやっているのだ。当方はほんとどうしようもない素人だよ。
引用文献1
銀賞、Natural Verse 塚田美登里 フュージング、サギング、コールドワーク
塚田 美登里(Midori Tsukada)
1972 岐阜県生まれ
2002 富山ガラス造形研究所研究科修了
2002-04 金沢卯辰山工芸工房研修者
2004-06 秋田公立美術工芸短期大学教務補助
2006-11 金沢卯辰山工芸工房 専門員
塚田美登里 ネット情報
塚田美登里 ネット情報
銀賞作品の作り方でサギングというのはガラスを窯中で熱して垂れ下らせて器などを作るフュージングとペアでよく使われる技法です。この垂れ下がる感覚が陶器ではでないので、当方が憧れる技法です。今年中にサギングをぜひマスターしたい。
フュージング&サギングはいいですね。塚田美登里さんのところに弟子入りしたい。
引用文献1
銀賞、色がある壁、張慶南
張 慶南 (ちゃん きょんなん)
1964 韓国生まれ
1992 弘益大学校美術大学金属工芸科卒業 (韓国)
1998 富山ガラス造形研究所研究科修了
2003 倉敷芸術科学大学大学院修了
現在 倉敷芸術科学大学常勤講師
張 慶南 ネット情報
銀賞作品、これも写真ではいいところが全く出ません。ガラスをとかして型にいれるホットキャスト製法で複数のブロックを作って、それをまとめて再び熱してキルンワーク、研磨したのでしょう。ブロック間の色と形がデリケートな幻想を作っています。
この展示会の作品はいろいろ凝っていることもあり、現物を見ないと良さがわかりません。当方にとって初めてのガラスの国際コンペティションでしたが、訪れてよかったと思っています。ガラス教室の先生に何でこのようなガラス・コンペティションを東京でやらないのかときいたら、ガラス・コンペティションなど東京ではスポンサーがつかない。地方だから補助金も出るし、スポンサーもつく、マスコミも取り上げる、とのことでした。なんともはや。
銀賞や奨励賞、その他入選作品が多数あるのですが、みな載せるわけにもゆきません。賞とは関係なく、個人的に注目した作品をいくつか載せます。
引用文献1
Expendable Being, Kim Namdoo
積み木、レゴの形をしたブロック集合体です。Expendable Beingはどういう意味かよくわかりませんが、人は同じような型にはめられて消耗品のようになってゆくという意味でしょうか? 当方はブロック陶器が現在のテーマの一つなので、ブロック集合体が見手にどのような印象を与えるか興味あったのです。
引用文献1
Blue Fish, Klein Vladimir
チェコスロバキア生まれ
これも実物を見ないと面白みがわかりません。Klein Vladimirはとっても透明なガラス立体作品をベースとして、これを様々な方法でカッティングして仕上げることを得意としているようです。
この作品はWaterjet cutting, やノミやオノでカッティングしています。このカッティングの味がとても魅力的です。
Klein Vladimir ネット情報
Klein Vladimirと思われる? ネット情報
Klein Vladimirと思われる? ネット情報
引用文献1
Sakura Leaf, Masitova Ivana
チェコスロバキア生まれ
Klein Vladimirとよく似ています。
ガラスを溶かして、型にいれ、カット研磨したと思いますが、当方にはこの透明度が断然魅力的です。
この展示会の作品はどれを見てもきれいな透明です。当方が現在教えてもらっているキルンワーク、パート・ド・ヴェールはどうしても気泡が入ってしまいます。ガラスは透明でなければおもしろくない。ホットキャストならこんなに透明になるのでしょうか? 先生によると最近透明ガラスブロックが売っているから、それを使えばキルンワークで出来ると言います。
どうしても完全な透明体を作りたい、前途多難です。
引用文献1
The Rising Sun, Borkovics Peter
Borkovics Peter ネット情報
Borkovics Peter ネット情報
この方は同じと思われる手法で上のような同方向の作品を作っています。
おそらくホット・キャスティングでパーツを作って、後で集合したのでしょう。それにして作り方を詳しく聞いたら、なるほどと、とっても感心するにちがいありません。
引用文献1
分子構造、野田由美子
野田由美子(のだゆみこ)
多摩美術大学卒
イリノイ州立大学大学院美術学部ガラス課卒
東京の新島に工房をもって活躍しているようです。
野田由美子 ネット情報
彼女のHPでは、<私の作品は色ガラスの材料を作るところから始まります。 宙吹きで作った様々の表情を持った色ガラスを切り、組み合わせて溶着し一枚のガラスを作ります。それを、電気炉で熱して型に合わせて曲げたり、もう一度吹き竿に巻き取って容器の形に仕上げたりして作品を作っています>と書いてあります。
入選作品の作り方は、宙吹き、サンドブラスト、フュージング、ロールアップ、モールドフローイングとかいてあります。吹きガラスの母体に、色々な絵柄のガラス板を融合して張り付けていったのでしょう。この模様は陶芸でもできそうですが、どうしたらいいのかな? 絵柄を持つピースをいくつか作って、後で融合することを陶芸でも出来るかもしれない、やる気を起こさせます。
引用文献1
Double Sunflower 2019, Jacobs Camile
Jacobs Camile ネット情報
Jacobs Camile ネット情報
ネットでは
基本はフュージングで複数のガラス層を重ね合わせ、スランピング(型にそわして熱で成形する)でまとめたのでしょう。ガラス層への色の付け方はシルクスクリーンを使うとか、ニスをぬって焼くとか、よくわかりません??
能登島ガラス美術館レポートは予想より長くなったので、2手に分けます。明日も続きです。よろしく。
引用文献1:The international Exhibition of Glass KANAZAWA 2019
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