huluから、配信終了のお知らせが入りました。
Season3は2/28まで。Season4は3/6。Season5は3/13。
というわけで、昨年4月に視聴終了していたSeason3について感想アップしておきます。
せっかくなので4も5も観ておきたい!
んん、でも終えられるかな~。
覚醒剤使用についてのニュースがワイドショーを賑わせている昨今、
こういうドラマは反面教師として役立つ……のか?
あまりの展開にちょっと胃もたれ気味だったこのドラマ。
しかし、絶対に続きを観ずにはいられないんだな~これが。
しかも、観だしたらシーズンを一気見するまでヤメラレナイ。
麻薬のようなドラマですわ~。
簡単には抜け出せない面白さです。
も~う、今シーズンはますます面白さが加速してゆく感じ。
タイトル前に、とある過去のシーンが映し出されるパターンが多く、
「思えば遠くへ来たもんだ……」としみじみしちゃったり、
「あ、こーゆー因縁なのね……」と感慨にふけったり。
どれもこれもガツンとくるエピソードでしたね!
髑髏ブーツの従兄弟たち最高!
さすがトゥコの従兄弟たちだ~!
でもトゥコにあったキュートさがない。
イカレ具合がマジでこわい。
ぜんぜんしゃべんないしね……。
ファミリーは絶対だ、という価値観が骨身に沁みついている一族。
車椅子のおじいちゃん、まだ生きてたんですね。
彼の再登場にはチョー驚いた。
相変わらずチンチンとベルを鳴らしながら、目には怒りが燃えている。
ほんとすごいわ、この人。
彼らがトゥコの復讐に、ホワイト先生を殺そうとする。
しかし、先生の技術を必要としているポジョスオーナーのガスが、
それを阻止しようと働きかけてくれるんですねー。
それも自分のドラッグビジネスをもっと大きくするための策略付きなんですが。
この一石二鳥計画がまたクレバー。
こんな賢いメヒコは初めて見たかも。
トゥコのような犯罪者とは対極にいる人物。
同郷なのにねぇ。
自分のルーツを嫌っていながら、そのルーツの中で生きているような人です。
表のなりわいであるチキン屋もフツーに儲かってそうなんだけど、
そんなにお金を稼いでどうするつもりなんでしょうか。
彼の汚れ仕事を請け負っている、元警官のマイクもすごい存在感。
孫娘には甘いおじいちゃん、ってのが、べただけど良い。
一見やさしそうな外見なんですよ。
決して感情を爆発させたりしないし、いつも沈着冷静。
さすが年の効です。
脇もいいんだよね。
ジェシーの悪友、ヤク友のふたり。
ヤク中たちの更生の集いに参加して、
徐々に自分たちも更生の道を歩んでしまいそうな気がする。
「こいつらにメスを売れ!」というジェシーの指示にも、
「そんなの赤ん坊を撃つようなもんだよ……」
「真面目に生きようとしてるやつらにヤクは売れないよ……」と弱気。
お前ら、さっさと足洗え。
根は善人なんだよ……。
でもまって、
ホワイト先生は違いますよ!
自分たちは人殺しなんかできない。
犯罪者だけど、ヤクを作ってるだけなんだから……。
と言い訳して、自分の罪から目を背け続けてきた先生。
本当はジャンキー娘を見殺しにして、
その因果で大勢の人が飛行機事故で亡くなっていて、
自分のせいで人々が不幸になっているのをわかっていたはずなんです。
自分の本質は悪だ、とわかっていたからこその、
ばばーん!とギャングを轢き殺す思いっきりの良さ!
だと思うんですけど、どうでしょうね~。
もうこのシーズンは、
人の気持ちってなんなんだろう?
家族愛ってなに?
と、考えさせられちゃう展開一色でした。
夫はヤクの売人だ、と気づいて最初は嫌悪していたスカイラー。
誰にも言わないから離婚して!と敵意剥き出しだったわけですが、
いつの間にか夫のマネーロンダリングを手伝おうとしている。
彼が死に直面し、家族のために必死になった気持ちを理解したのかなー。
妹の旦那ジムのリハビリにもお金かかることだし、背に腹は代えられないの?
それとも、直接手をくださない悪だから、罪悪感が薄いのかな?
いずれにしろ慣れってこわい。
想像力の欠如もこわい。
自分さえ良ければ……というエゴもこわい。
みーんな私だって持ってる気持ちだもん。
しかしね、家族のためなら何でもアリですか?
あんなに潔癖だったスカイラーなのに。
そして、何度も何度も死んだ恋人の留守電を聞きなおすジェシー。
ただ、彼女の声を聴いていたくて……。
でもそんな彼も、メスを売りまくり、
彼女のようなジャンキーを作り出すことに躊躇はない。
更生しようとしていた彼女を引きずりこんだように、
集いに来ている連中にヤクを売りつけようとしている。
それなのに、母親でもある元ヤク中には、ヤクをやめろ、という。
子どもに殺人を犯させたチンピラには、怒りを爆発させる。
自分が粛清されるかもしれないのに、そこだけは譲れない。
なんでしょう、このアンバランスな感じ。
おそらく彼は、子どもを守ることで、自分の子供時代を守っているんだと思うんですね。
かつては普通の家庭で、ごく普通に愛された子供時代を過ごしたジェシー。
その聖域だけは犯させたくない。
でも、大人に対しては遠慮無くメスを作って売りつける。
自分は薬のせいで大事な恋人を亡くしているのに。
ほんとうに人の気持ちってなんなんでしょうね……。
善と悪が混在しているのはみなそうなんだろうけど……。
ジェシーは、実はクリエイティブなことが好きで、
すごく文系タイプなんだろうな、と思います。
絵も描くし、凝って工作をするような人で、
だから、ホワイト先生みたいな合理主義者とはソリが合わない。
安全で確実だとしても、工場でロボットみたいに
ただ薬を作り続けるだけ、っていう機械的な生活が嫌なんです。
ドラッグ製造に何がクリエイティブだ!って感じですが、
こういうことに耽溺する人って、そーゆー路線の方が多いでしょ。
偏見か?
そこへバリバリの科学者が参入するってすごいことだと思うわ~。
あ、そうそう、ジェシーですよ。
どこかで不思議な倫理観を保っていたジェシーは、
先生に借りを返すため、先生を救うためにラスト、とうとう殺人を犯してしまいます。
ふぅ……。
もう後戻りできないね。
彼はこのさき狂わずに生きていけるかな。
そもそもホワイト先生が正真正銘のキ印だよ。
だっていっちばん最初、地下室に閉じ込めた男を殺してるでしょ?
彼に関しては事故じゃないでしょ?
そいでジェシーを救うためとか言って売人轢き殺しておいて、
お前のために俺は人を殺したんだからお前も俺のために人を殺せって……。
ジェシーを守りたいの?
とことん堕ちてゆかせたいの?
どっちなの?
本気で、人の気持ちってのはわかんないもんです……。
これが狂気というものなのか。
ひとつ欠け間違えたボタンが次々に狂いを生じさせてゆくさまは、
見ていて恐ろしい。
そして面白い。
マッチョだったハンクも、下半身不随になり、ずいぶん気弱になりました。
しかし、彼のタフさはだてじゃなかった。
ホントは小心者なんでしょ~、なんて、ちょっとばかり疑っていたのですがね。
命を狙われて銃も持たずにあんだけのことをやってのけたんですから本物です。
ん、それともやけくそか?
メキシコ行きを拒否ったって罪じゃないですよねー。
すべての元凶がホワイト先生だとわかったら、みんなどうするんでしょうか?
家族愛だなんだと騒いでいた人たちが、
みんなゲロはいちゃうんじゃないかと思いますけど、どうでしょう?
ホワイト先生、結局は死んじゃうのかなー。
シーズン3でもっとも印象的なのは、
ラボにハエが侵入した回でした。
先生の狂気に、さすがのジェシーも癌が進行しているのかと心配になっています。
そして先生も、口にはだせないけれど、
彼女を見殺しにしたことを心から申し訳ないと思う。
ふたりの関係って、いつも複雑ですね。
いたわりあいながらも、憎み合っているふたり。
シリーズ当初はジェシーが早い段階で死んじゃう予定だったとは信じられません。
よく小説家や漫画家が、キャラクターが勝手に動き出した、などと言いますが、
こういうシリーズドラマも脚本がどんどん変化してゆき、
面白くなってゆくことがあります。
もちろん、人気次第では、適当にまとめて終了、ってこともありうるわけですが、
こうした生き物のようなコンテンツの作り手として働くのはすごく面白いだろうな、と思います。
観客として参加できて本当にラッキー。
しかも、うわー!面白い!と思って観ていられるほど、平和な日本に生きていられてよかった……。
このシリーズは、最後のシーズンまで面白さが衰えなかった秀作だそうですので、
時々思い出したように嵌まりつつ、最後まで視聴したいと思います。
Season3は2/28まで。Season4は3/6。Season5は3/13。
というわけで、昨年4月に視聴終了していたSeason3について感想アップしておきます。
せっかくなので4も5も観ておきたい!
んん、でも終えられるかな~。
覚醒剤使用についてのニュースがワイドショーを賑わせている昨今、
こういうドラマは反面教師として役立つ……のか?
あまりの展開にちょっと胃もたれ気味だったこのドラマ。
しかし、絶対に続きを観ずにはいられないんだな~これが。
しかも、観だしたらシーズンを一気見するまでヤメラレナイ。
麻薬のようなドラマですわ~。
簡単には抜け出せない面白さです。
も~う、今シーズンはますます面白さが加速してゆく感じ。
タイトル前に、とある過去のシーンが映し出されるパターンが多く、
「思えば遠くへ来たもんだ……」としみじみしちゃったり、
「あ、こーゆー因縁なのね……」と感慨にふけったり。
どれもこれもガツンとくるエピソードでしたね!
髑髏ブーツの従兄弟たち最高!
さすがトゥコの従兄弟たちだ~!
でもトゥコにあったキュートさがない。
イカレ具合がマジでこわい。
ぜんぜんしゃべんないしね……。
ファミリーは絶対だ、という価値観が骨身に沁みついている一族。
車椅子のおじいちゃん、まだ生きてたんですね。
彼の再登場にはチョー驚いた。
相変わらずチンチンとベルを鳴らしながら、目には怒りが燃えている。
ほんとすごいわ、この人。
彼らがトゥコの復讐に、ホワイト先生を殺そうとする。
しかし、先生の技術を必要としているポジョスオーナーのガスが、
それを阻止しようと働きかけてくれるんですねー。
それも自分のドラッグビジネスをもっと大きくするための策略付きなんですが。
この一石二鳥計画がまたクレバー。
こんな賢いメヒコは初めて見たかも。
トゥコのような犯罪者とは対極にいる人物。
同郷なのにねぇ。
自分のルーツを嫌っていながら、そのルーツの中で生きているような人です。
表のなりわいであるチキン屋もフツーに儲かってそうなんだけど、
そんなにお金を稼いでどうするつもりなんでしょうか。
彼の汚れ仕事を請け負っている、元警官のマイクもすごい存在感。
孫娘には甘いおじいちゃん、ってのが、べただけど良い。
一見やさしそうな外見なんですよ。
決して感情を爆発させたりしないし、いつも沈着冷静。
さすが年の効です。
脇もいいんだよね。
ジェシーの悪友、ヤク友のふたり。
ヤク中たちの更生の集いに参加して、
徐々に自分たちも更生の道を歩んでしまいそうな気がする。
「こいつらにメスを売れ!」というジェシーの指示にも、
「そんなの赤ん坊を撃つようなもんだよ……」
「真面目に生きようとしてるやつらにヤクは売れないよ……」と弱気。
お前ら、さっさと足洗え。
根は善人なんだよ……。
でもまって、
ホワイト先生は違いますよ!
自分たちは人殺しなんかできない。
犯罪者だけど、ヤクを作ってるだけなんだから……。
と言い訳して、自分の罪から目を背け続けてきた先生。
本当はジャンキー娘を見殺しにして、
その因果で大勢の人が飛行機事故で亡くなっていて、
自分のせいで人々が不幸になっているのをわかっていたはずなんです。
自分の本質は悪だ、とわかっていたからこその、
ばばーん!とギャングを轢き殺す思いっきりの良さ!
だと思うんですけど、どうでしょうね~。
もうこのシーズンは、
人の気持ちってなんなんだろう?
家族愛ってなに?
と、考えさせられちゃう展開一色でした。
夫はヤクの売人だ、と気づいて最初は嫌悪していたスカイラー。
誰にも言わないから離婚して!と敵意剥き出しだったわけですが、
いつの間にか夫のマネーロンダリングを手伝おうとしている。
彼が死に直面し、家族のために必死になった気持ちを理解したのかなー。
妹の旦那ジムのリハビリにもお金かかることだし、背に腹は代えられないの?
それとも、直接手をくださない悪だから、罪悪感が薄いのかな?
いずれにしろ慣れってこわい。
想像力の欠如もこわい。
自分さえ良ければ……というエゴもこわい。
みーんな私だって持ってる気持ちだもん。
しかしね、家族のためなら何でもアリですか?
あんなに潔癖だったスカイラーなのに。
そして、何度も何度も死んだ恋人の留守電を聞きなおすジェシー。
ただ、彼女の声を聴いていたくて……。
でもそんな彼も、メスを売りまくり、
彼女のようなジャンキーを作り出すことに躊躇はない。
更生しようとしていた彼女を引きずりこんだように、
集いに来ている連中にヤクを売りつけようとしている。
それなのに、母親でもある元ヤク中には、ヤクをやめろ、という。
子どもに殺人を犯させたチンピラには、怒りを爆発させる。
自分が粛清されるかもしれないのに、そこだけは譲れない。
なんでしょう、このアンバランスな感じ。
おそらく彼は、子どもを守ることで、自分の子供時代を守っているんだと思うんですね。
かつては普通の家庭で、ごく普通に愛された子供時代を過ごしたジェシー。
その聖域だけは犯させたくない。
でも、大人に対しては遠慮無くメスを作って売りつける。
自分は薬のせいで大事な恋人を亡くしているのに。
ほんとうに人の気持ちってなんなんでしょうね……。
善と悪が混在しているのはみなそうなんだろうけど……。
ジェシーは、実はクリエイティブなことが好きで、
すごく文系タイプなんだろうな、と思います。
絵も描くし、凝って工作をするような人で、
だから、ホワイト先生みたいな合理主義者とはソリが合わない。
安全で確実だとしても、工場でロボットみたいに
ただ薬を作り続けるだけ、っていう機械的な生活が嫌なんです。
ドラッグ製造に何がクリエイティブだ!って感じですが、
こういうことに耽溺する人って、そーゆー路線の方が多いでしょ。
偏見か?
そこへバリバリの科学者が参入するってすごいことだと思うわ~。
あ、そうそう、ジェシーですよ。
どこかで不思議な倫理観を保っていたジェシーは、
先生に借りを返すため、先生を救うためにラスト、とうとう殺人を犯してしまいます。
ふぅ……。
もう後戻りできないね。
彼はこのさき狂わずに生きていけるかな。
そもそもホワイト先生が正真正銘のキ印だよ。
だっていっちばん最初、地下室に閉じ込めた男を殺してるでしょ?
彼に関しては事故じゃないでしょ?
そいでジェシーを救うためとか言って売人轢き殺しておいて、
お前のために俺は人を殺したんだからお前も俺のために人を殺せって……。
ジェシーを守りたいの?
とことん堕ちてゆかせたいの?
どっちなの?
本気で、人の気持ちってのはわかんないもんです……。
これが狂気というものなのか。
ひとつ欠け間違えたボタンが次々に狂いを生じさせてゆくさまは、
見ていて恐ろしい。
そして面白い。
マッチョだったハンクも、下半身不随になり、ずいぶん気弱になりました。
しかし、彼のタフさはだてじゃなかった。
ホントは小心者なんでしょ~、なんて、ちょっとばかり疑っていたのですがね。
命を狙われて銃も持たずにあんだけのことをやってのけたんですから本物です。
ん、それともやけくそか?
メキシコ行きを拒否ったって罪じゃないですよねー。
すべての元凶がホワイト先生だとわかったら、みんなどうするんでしょうか?
家族愛だなんだと騒いでいた人たちが、
みんなゲロはいちゃうんじゃないかと思いますけど、どうでしょう?
ホワイト先生、結局は死んじゃうのかなー。
シーズン3でもっとも印象的なのは、
ラボにハエが侵入した回でした。
先生の狂気に、さすがのジェシーも癌が進行しているのかと心配になっています。
そして先生も、口にはだせないけれど、
彼女を見殺しにしたことを心から申し訳ないと思う。
ふたりの関係って、いつも複雑ですね。
いたわりあいながらも、憎み合っているふたり。
シリーズ当初はジェシーが早い段階で死んじゃう予定だったとは信じられません。
よく小説家や漫画家が、キャラクターが勝手に動き出した、などと言いますが、
こういうシリーズドラマも脚本がどんどん変化してゆき、
面白くなってゆくことがあります。
もちろん、人気次第では、適当にまとめて終了、ってこともありうるわけですが、
こうした生き物のようなコンテンツの作り手として働くのはすごく面白いだろうな、と思います。
観客として参加できて本当にラッキー。
しかも、うわー!面白い!と思って観ていられるほど、平和な日本に生きていられてよかった……。
このシリーズは、最後のシーズンまで面白さが衰えなかった秀作だそうですので、
時々思い出したように嵌まりつつ、最後まで視聴したいと思います。
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