いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

善徳女王 第38話

2013年04月20日 | 善徳女王
善徳女王、このドラマは本当に人気があったので、
当初50話で終わるところを62話に延長したという話をどこかで読みました。
そのせいかもしれませんが、この38話穀物相場の話はなんというか、
本筋とはあまり関係ない挿入エピソードなのかなーといった感想です。
緊迫した情勢が続いてたから、ちょっと平常心モードになってほっとしてはいるんだけど。

トンマンが、直接ミシルに教えを請いにいったりして面白いんですけど、どうなんだろう?
後々、重要な話だった、とかあるのかしら?
トンマンが砂漠での経験を生かしてミシルに対抗するみたいですね。
頭脳戦っぽいので、どう勝負がつくのか、楽しみです。

《あらすじ》

ピダムは、三韓地勢を紙風船にして遊んでいた少年を袋だたきにして、
ひとつひとつ丁寧にしわを伸ばして元通りにさせる。
「こいつは一体誰なんだ?」
「こいつだなんて……。チョンミョン王女の息子だよ。
世が世なら、聖骨の地位にあるお方だぞ」

本を取り返したピダムは、賭博場の主人ヨムジョンを殺そうとするが、
思わぬ反撃にあう。
「おい、待てよ、俺たちは共犯だろ?」
「共犯?」
「天下のムンノが毒針をかわせずに死んだ?
違うだろ。優秀な弟子と戦っていたから、かわせなかったんだろ?」
ピダムは怒り、いよいよヨムジョンの首をはねようとする。
「おうおう、殺すがいいさ。それからお前も自害しろ。
お前も俺と一緒にムンノを殺したろ?
もしくは、俺と一緒に生き延びればいい」
ピダムはヨムジョンをめちゃくちゃに蹴りつけて、雄叫びを上げる。
「お前を生かすべき理由をあと3つ言ってみろ!」

ムンノの20年にわたる放浪生活を支えたのは、俺の金だ。
三韓地勢は俺のものでもある。
それを見も知らぬユシンなどに渡せるものか。
俺には密偵組織がある。お前に紹介してやってもいい。
俺たちで王を擁立しないか。ミシルもあの少年を推しているんだ。

彼の言い分にも一理ある。
特にミシルがチュンチュを推しているという話を聞いて、
ピダムの心は乱れた。
(あのマヌケを後押しするだと?我が母は何を考えているんだか……)

ユシンの風月主就任に合わせ、龍華香徒たちも親衛隊に所属することとなり、
おおいに出世してみなの士気も上がる。

トンマンは、チヌン大帝が広げた領土のわりに、
民の生活が豊かになっていないことを懸念している。
領土は広がっても、荒れ地ばかりで開墾が進まないのだ。
新羅は鉄の精製技術は非常に優れたものがあるが、主に利用されるのは武器。
農具に使う鉄は、一段低い硬度のものが利用されるのだ。
「武器を溶かして農具を作っては?」
トンマンの提案を、ユシンは即却下。
「武器を減らさず、農具を作る方法をお考えください」

市場では、穀物相場が高騰。
とうとう殺人事件まで起こる事態になってしまった。
ピダムは商団の動きを探り、トンマンらは市場に出て調査を始める。
どうやら、貴族たちがこぞって穀物を買い込んでいるらしい。
安値で買って高値で売るというならば、利益が上がるしわからないでもないが、
どうも高値でも厭わず、買い占めているようだ。
チヌン大帝の時代は、ここまで高騰しなかった穀物相場が、
チンジ王時代から、何度も同じような高騰の仕方をしている。
不作の年は、王室も貴族も救済米を無償で提供する。
ここ何度かは、王室より多くの米を供出したのはミシルだった。

どうせ無償で米を提供しなくてはならないのに、
なぜ高値で買い占めたりするのか?
その理由が理解できないトンマンたち。

チュンチュは、ユシンの剣術指南もああ言えばこう言うへらず口で、
真面目に受けようとしない。
ソルォンの屋敷に入り浸って、娘のポリャンと遊んでばかりだ。
とうとうユシンは、教育係を解任。
トンマンの言いつけで、ピダムが後任に当たることになった。
ぎょっとするチュンチュ。
あやしげな場所で、血まみれのピダムに散々打ち据えられてから、
チュンチュは彼が怖くて頭が上がらないのだった。

守るべき約束事を書かされているチュンチュ。
ふとピダムは、なぜ貴族が高値で穀物を買い占めるのか
チュンチュに質問してみた。
ふふっと笑うキム・チュンチュ。

その頃トンマンは、ミシルに直接疑問をぶつけにいっていた。

「利益を得るために決まってるだろ。金品だけを考えるからわからないんだ」
チュンチュの言葉と、
「飢えた民はどうなります?民には自作農、小作農がいますよ?」
ミシルの言葉。
どちらも正解に至る道を指し示している。

トンマンは気付いた。
凶作の度に、貴族の奴卑と領地が増えている。
貴族たちは、高利貸しをする目的で穀物を買い占めている。
自作農たちは、凶作で飢え、高利貸しに手を出し、
返済できなければ土地を取られ、奴卑となるのだ。
しかし、貴族の財産の使い道は制限できない。
一体どうすれば?
トンマンは、砂漠で養った能力で、商売には商売を、と対抗策を考えた。

市場に、国の備蓄米を放出したのだ。
不思議に思いつつも、高値で際限なく買い占めていく貴族たち。
ミシルたちに問われたユシンは、トンマンが国庫をあけて
穀物を売ったことを報告した。
「王室が商売だと?!」
ソルォンは声を荒げた。

穀物の相場は下がり始めた。
会議の席で、ミシル陣営は、王室の商売の是非を問いただそうとする。
「高値で売り、相場が下がれば買い戻します。王室は利益を得るでしょう」
「貴族たちが穀物を売らないと言ったらどうしますか?」
「兵糧米を放出します」

驚きのミシル陣営。
自作農没落のためのシナリオを読み切ったというトンマン。
この勝負はどちらに軍配があがる?

(つづく)

ちょっとちょっと、前回の予告編!
「俺たちが擁立する王は、母ミシルだ」ってピダムが言ったように
編集でつなげてましたけど、大嘘じゃないですか!

あ~、びっくりした。
こんなのは、やっぱりいけないと思いますね。心臓に悪いし。
なぜこんなことになってるんでしょうか?もう信用しませんよ、予告編は。

後半は穀物価格高騰編ですが、
前半のピダムの葛藤、やはり見応えがありますね。

あの賭博場の主人であり、スパイ組織のまとめ役であるヨムジョン、
憎たらしいけど、さすがに裏の世界で生き残る術を心得たゲス野郎ですね。
ピダムの心にある暗闇を即座に見抜いて、
心臓にざっくり爪をたてます。
「俺とお前は共犯だ。一緒にムンノを殺したじゃないか!ヒハハハハハ!」

あの笑い声、カチンときますね。
自分の心根がこんなに卑しい奴と一緒だと言われて、虫ずが走ります。
ピダムは、俺はお前とは違う!と言いたいのに、
そう言い切ることができずに、腹立ち紛れに彼を痛めつけます。
ピダムのイライラを全部ぶつけられて、腹を蹴られたり、
頬に一生消えない傷を刻まれたり、ヨムジョンもちょっと気の毒ですわ。
スポンサー、この人なんだし。

私としては、葛藤するピダム、苦悩するピダムを観るのが
とても楽しくてゾクゾクするので、ヨムジョンさん、嫌いじゃないです。
チュンチュ擁立あきらめてないっぽいかな。
ソルォンのお屋敷で、珍しく博学なとこ見せちゃったチュンチュが、
人の名前をめちゃくちゃ間違えるくだりがありますよね。
なんとなく、ふたりが目くばせして、共犯っぽかった気がするのですが、
どうなんでしょうか?
チュンチュはアホなふりして、周囲を油断させているのか?
それとも、本気で、人の名前と顔だけは覚えられないのか?
どっちでも面白いですけどね。

チュンチュのことは、取りあえずミセンに任せっぱなしなミシルは、
まだ彼の本質を見抜いたりはできてない。
取りあえず、自分の手駒になりそうなやつ、ってことで推してるんですね。
ピダムはあれだけ言われたのに懲りてなくて、
やっぱりお母さんに自分を認めてもらいたいんですねー。
マヌケなチュンチュが推されてるのを知って、ムカムカしてるようです。
しかも、ほんとに全然懲りてなくて、
トンマンにいいとこ見せようとして、ヨムジョンをいいように使っています。
いまだに「君のためならなんでもする!」なんでしょうか?
そんなピダムがかわいいけど。

チュンチュくん、しょっぱなからピダムに殴られてますけど、
お布団にくるんでもらってボカスカやられてるだけなんですから、
十分手加減してくれて、お仕置きされた程度じゃないでしょうか。
相手が少年だということで、ピダムも優しかったのかと思われます。
紙風船、かわいめのいたずらですしね。

教育係交代の際、ユシンに助けを求めてすがりついた手を、
そっと振り払われた時はわらってしまいました。
チュンチュのこういう子どもっぽいところはかわいいな。
ドラマの中にも、こういうほっと一息つけるなごみのひとときが必要だよね。
ユシンもちょっとお茶目。

ユシンがピダムに、頼んだぞって声をかけて、ピダムが問題ねえよと答えるんですが、
トンマンをめぐる恋敵のふたりが、言葉をかわしているのって
なんだかドキドキします。
ユシンはもう、結婚までしちゃったけど……。
お互いについてはどう思っているんでしょうね。

ピダムはユシンが深く愛されてるのを知ってるから、対抗心はあるんじゃないか。
でも、結局ミシル側の女を娶ったのはわかっているので、
実質フリーな俺の勝ち、みたいに思ってるかな?
ユシンは、ピダムがトンマン好きなのはわかっていないと思います。
トンマンがピダムを甘やかしているのはなんとなく
わかっていて、いい気分はしていないだろうなぁ。

トンマンはそれこそ、全然甘やかされてなくて、
ユシン郎にピシャリとやられていますね。
トンマンも、それでこそユシン郎!みたいに思っていて、いい感じ。
王女を一番甘やかしちゃうのは、優しいアルチョン郎ですね。
もちろん、それに甘えるトンマンじゃないけれど、
誰かが優しくしてくれるのはちょっといい気分だと思うな。
バランス、バランス。
できた人だわ~。
こんな人がお兄さんだったらいいのにな。

アルチョンはもともとユシンの一番のお友達ですけど、
ポジョンも風月主のユシンに敬意を払って敬語で話す態度が好感度高いです。
こないだまでバカにしてたのに。
あの比才ってそれほどすごかったのねー。
男たちが剣を交えてこそわかり合う、強い絆ができたのね。
もともと賢い一家なんだし、正道に目覚めてくれてればよかったのに、
ミシルの魅力ってのはすさまじいものなのね。

妹のポリャンちゃん、普通の女子ですが、ミシルの娘じゃないですよね?
なんとなく、ソルォン公も一応妻帯していると思っていたのですが、
どうなんでしょう?
そもそもミシルは男の子ばっかり産んでて、娘はいないんじゃないかという気がします。
だから余計にチョンミョンやトンマンにかまいたくなるのでは?
トンマンが質問しにきた時のミシルの表情、たまらないですねー。
表情筋がちょこっとちょこっと動いているだけなのに、
内面がにじみ出るというか、すごくミシルの感情が伝わってきてすごいです。
女優だなぁ。


トンマンの率直な態度に、なんだか嬉しそうなミシル

トンマンは、奇策を講じて王女になりましたが、
これからは、政治家としてミシルを超えなくてはなりません。
ミシルを倒すことが目的なのではなく、
彼女には、まだまだその先があるのです。
今回の穀物騒動、本当にトンマンの政策の勝利となるのかどうか、
次回が楽しみです。


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