いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

【無韓系】「ブレイキング・バッド」 シーズン4 視聴終了

2016年03月08日 | 無韓系日記
huluの配信がもうすぐ終わっちゃうよ~、ということで、
急いで視聴いたしました。

だって先頃、完結したこのシリーズ、
中だるみ無しの最後までオモローなアメドラとして
たいへん評判が良かったんですもの。

3までしか観てません、なんてもったいない。
ホワイト先生の最後の姿をどーしても拝みたいッ。

そんなわけで、韓ドラも日ドラも放りっぱなし、
ブログもほぼ放置して暇を見つけては続きを観ておりました。

いやー、もっとはやく観ればよかったなぁ。

いやね、Season3がやたらヘヴィーでしんどかったんですよ。
もちろんめちゃくちゃに面白かったけど、
ちょっとこの調子で連続視聴したら神経が参っちゃうな、ってくらいに重かった。

自分でも咀嚼し切れていないようなところがあって、
感想文もうまくまとまらず、尻切れトンボっぽくなってます。
ゴメンネ、そのままUpしちゃったけど。

そんなわけで
Season4になかなか手が出せなかったのですが……

今シーズンは全然ダイジョブだった!

じわじわじわじわ絨毯の下に広がる染みのようなドラマ展開。

こんなに静かな、しかしたいへんスリリングなシーズンだとわかっていたら、
もっとはやく視聴に踏み切っていたと思います。

これまでのシーズンは、殺人だとか、麻薬販売組織の粛正とか、
もう血なまぐさいこと全開で、しかもそれをスキャンダラスにこれでもかっ!て
映像にしていましたよね。
ドラッグで壊れていく人々の姿も容赦なく描いて、
怖い物見たさの見世物小屋的な刺激が満載でした。

しかし、4ではガラッと雰囲気が変わります。
裏社会のおはなしですので、殺人・粛正は無くなりませんが、
なんつーか、地味……っていうか、なんていうか。

これは、ホワイト先生たちの相手が、単純明快なメキシコの麻薬カルテルじゃなくて、
頭脳明晰、知的な犯罪者、ガス・フリングになったからなんですねー。

彼の表の顔は、チェーン展開しているチキン屋の経営者。
地元の名士で、警察へも多大な協力をし、地域福祉への貢献も行っています。
ところが、裏の顔は、高純度の覚醒剤を売りさばく麻薬組織の大本締め。
血も涙もない男なのです。

そのせいで、ホワイト先生とジェシー・ピンクマンは、
いつになく頭を使って生き残るすべを模索していくことに。
ひっきょう、ドラマは地味でじわじわと、でも最高に面白く進んでいくわけよ。

ご覧になった方はわかると思いますが、
最後の最後も「あああああああああああああああああっ!!!!」って感じでね。
視聴者の期待を裏切らない作り。

なんかいろいろあって、
最後は「あれ?なんで次シーズンがあるの?後日譚描いて、これで最終回でもよくね?」とか
思うんですけど、本当に最後の最後で「ああああああああああああああっ!!!」って。

こ、これはこのまま終わっていい話じゃない!という気持ちになるんですなー。

かーっ、面白かった!

あ、ではここからネタバレしながらダラダラとした感想を書きますので、
お暇な方はお付き合いください。


・スカイラーが賢い

もー、忘れちゃうといけないからいろいろ詰め込んで書きますけど、
とにかく奥さんのスカイラーが賢いんですよ。
今まであんまり好きになれなかった彼女ですが、
この八面六臂の活躍を見たらガラッと評価がかわりました。

悪を許容する心さえあれば、
ホワイト先生と組んで、第2のガス・フリングになれます。

彼女はなんだかんだ言って妹の旦那の治療費のために、
ホワイト先生のマネーロンダリングを手伝うことにするんです。
そのために、洗車場を買い上げて経営を開始します。
この買い上げ工作のためにも、あの手この手を駆使するのですが、
頭もいいし、度胸も据わってる。

なんだかんだ言って、夫を愛している、というのが力の源なんでしょうね。

ホワイト先生を愛しているから、悪には目をつむる。
彼のことを、まだ家族だと思っているから、彼を守る。
まぁ、実際、麻薬漬けになってゲロ吐いて死んでいくジャンキーを看取ったこともないし、
先生が殺人を犯した現場を見たわけでもないし、
人間とろかす手伝いさせられたりもしないし、
きれいなとこしか見てないので罪悪感うすいですしね。

「見てないことは、無かったこと」
これ、人間が生きていくために時々つかっちゃう欺瞞というものです。

家族じゃないやつらがどうなろうが知らん、と。
想像力はそんなところに使わない。
わたしは家族を守りたいだけなのよッ!と、言わんばかりのスカイラー。

間違ってると思うけど、
わたしは彼女を責められないなぁ。
彼女は「これまでと変わらない日々」を維持するために必死なんだよね。
本当に普通で、ともすれば正義感は普通の人より強かったかもしれないスカイラー。
そんな彼女の変貌ぶりに、人の心のもろさを感じずにはいられません。
半歩ずつなら、悪の道へ進むことも容易なんだな。
5ミリずつくらい道を踏み外していけば、
我知らずのうちに、すっかり外道の王道を歩んでいける気がする。

いよいよ危なくなったら警察にすべてを打ち明ければいい、と
スカイラーは考えているようですが、
そうなりゃそうなったで、どこに隠れても見つけ出されて報復されるはず。
つまり一家全員皆殺しにされるはず。
裏社会の恐ろしさをいまいち理解していないスカイラーと、
身をもって味わっているホワイト先生では、
感じている恐怖の度合いが全然ちがう。

どこまでいってもホワイト先生は孤独ですね。


・マイクとジェシーが仲良くなればいいのに

前シーズンで、自分が捨て駒にされないように、
助手になりかけてたゲイルくんを
ジェシーに殺させたホワイト先生。

ゲイルくん、いい人だったんですけどね。
いいキャラだったし、ホワイト先生のことすごく尊敬してたし。
ジェシーより、扱いやすいいい相棒だったはず。

だけど、先生はジェシーに命じてゲイルくんを殺させるんです。
あいつがいたら、お前だって殺されるぞ、と。

現場で姿を見られたため、マイクの部下も殺されます。
殺人を犯したジェシーが殺されちゃうのかと思いきや、
ガスが直接首を掻き切って殺し、
彼の遺体は化学薬品でドロドロに溶かされてしまいました。

マイク、覚えてます?

ガスのための汚れ仕事を一手に引き受けてる渋いおじさまです。
この人、よく見るとジャッキー・チェンに似てると思うんだけど。
だんごっぱなとか、垂れ目な感じとか。

この人も本当にすごい人で、
弟子が目の前で殺されても声すら立てず、黙々と死体の始末を手伝います。
やっぱこういう世界で生き残るためにはこのくらい厳しくないと、
無理なんだなー。
(私の記憶は曖昧なんですが、この弟子である彼って、
マイクの息子っていう描写がなかったですか?
もしそうだったとしたら、マイクの精神力がものすんごいんですけど)

ホワイト先生やジェシーって、やっぱり素人なのよな。

彼は一瞬、ドラマの中盤で一瞬ですが、
ジェシーの師になるのかも?という予感をさせます。

出来は悪かったけれど、弟子は死に、
ジェシーが彼の手元にやられる。
ガスが、ホワイト先生とジェシーの仲を裂こうとしているんですね。
もともと先生とジェシーは、愛憎相半ばって感じで、
ちょっと押せば憎しみがほとばしっちゃう危険な関係ですから。

ガスは利用しやすい人間として、
ジェシーを取りこもうとするわけです。

マイクはジェシーのことを基本バカにしてますけど、
あ、こいつ意外に賢いな?と思う瞬間があるんですね。
「殺すつもりなら目隠しはしない」
そう言われて、賢いっていうか、素質はあるのかも、と
ちょっと感じる瞬間がある。

それを見ちゃうとわたしなんかは、
ふたりの関係が進展するといいな、と思ってしまうわけです。

だってジェシー・ピンクマンが不憫すぎるんですもの。

中流階級の出身で、たまたま年の離れた出来のいい弟がいるってだけで、
そんなにぐれちゃう要素があったとは思えないんですけど、
彼はドロップアウトしちゃった。

絵を描くのが好きで、子どもには優しくて、
基本的にはナイーブないい子なんですよ。

ただもうちょっと、両親に愛されたかっただけ。

そのままの自分を認めてもらいたかっただけ。

そんなジェシーがホワイト先生に出会って、
悪の道ですけども、相棒となって、
先生からそれなりの愛情を注いでもらえるのかと思いきや、
結局ひどい扱いだってゆーね。

かわいそうすぎるんで、
さっさとウォルター・ホワイトなんか見限って、
可愛がって鍛えてくれるマイクと師弟関係を結べ!などと思ってしまうのです。

師弟関係とまでは行きませんが、
ジェシーはマイクを好きみたいで、彼に認めて欲しがってるし、
銃で撃たれて瀕死の状態のマイクを必死に助けます。
そしてガス・フリングの治療を優先する医師たちに、
「こっちも診ろよ!」と憤りをぶつけます。

マイクが生き延びて、ジェシーになんらかの恩義や愛情を
感じてくれたらいいな、と願わずにはいられません。

とにかくジェシーには、愛を与えてあげたい……。


・離れられないふたり

愛情不足のうえ、誰にも認めてもらえず自尊感情の低いジェシーですが、
彼のお友達がけっこういい奴だったことからわかるように、
根は優しい良い子なんです。

ですから、こんだけ酷い目にあわされ続けても、
ホワイト先生をすっかり見限ることができません。

「私が殺されないようにゲイルを殺せ」とか
「私が殺されないようにガスに毒をもれ」とか、
メチャクチャなことばっかり頼まれてるんですよ?

いっそホワイト先生を切り捨てて、ジェシーだけでもガスに取り入って
組織で生き延びることだってできるのに!

本当にこのふたりの関係は複雑で、
時にはぶん殴りあいの大げんかをし、
罵りあい、決裂寸前まで行くくせに、
お互い離れられない、見捨てられないんですね。

それぞれが、ガスに向かって、
「相棒に手を出したら終わりだ」と警告している。
面と向かって、「お前が大事だ」「あんたが必要だ」とはけして言わないけれど。

たぶん、お互いがお互いにとって、
すべての感情をむき出しにしてぶつかっていける唯一の相手なんだと思うんです。

ふたりでいくつもの修羅場をくぐってきて、
弱い心をさらしあってきた。
お互いの最も醜い部分を知っている間柄なんだと思うんです。

実の親子より、濃い。

だってホワイト先生、息子と殴り合うなんてやったことないでしょ?
息子の前で弱音なんか吐けないでしょ?
意識朦朧としている時に吐いた弱音を聞いて、
実の息子は父親を身近に感じたみたいですけど、
その弱音の内容も、ジェシーに向けてのことでしたよね?


ホワイト先生ね、
めっちゃくちゃワガママで、
無駄にプライドが高くて、
科学者として優秀でも、人の心がわからないイヤな奴なんですよ。

自分は仮にも先生なんですよ?
でも、「優秀な俺様がなんで高校でアホなやつらに化学を教えなきゃなんないクソ!」
とか思ってるから、人気もないし、人望もない。
ジェシーにも、教育者としてあるまじき態度でつっかかっていく。
教育者どころか、年長者としてあり得ん、という態度のこと、多いでしょ?

それってどーなの?って正直ムカムカくるんですけど、
時々ものすごいジェシーへの愛情を感じる瞬間があって、
そうこられちゃうと、もうなんも言えない。

ジェシーの方も、先生を助けてやんなきゃいけない、守ってやんなきゃいけない、と
考えて行動する場面が多々あります。

そういう思いを、お互いに言葉にすることは無いですけどね。

不器用な人たちだな、
愛情って不思議だな、と思います。


・ガスも人間でした


高純度のブルーメスを扱い、麻薬売買の世界で頭角を現してきたガスを
メキシコマフィアが放っておくわけはありません。
偽装輸送車を襲い、圧力をかけてきます。
ガスはもちろん全面戦争なんか望まず、
お互いの利益を守れるように、平和協定を結ぼうとするのですが、
メキシコマフィアの態度は高圧的です。

しかしガスは、メキシコマフィアにさからう事はせず、
メスの製造法を教えるから勘弁してね、と随分下手に出るのです……が!
従順と見せかけて、裏ではメキシコマフィアのサラマンカ一族皆殺しを計画していたのでした。

ガスは「肉を切らせて骨を断つ」的な計画で、
サラマンカ一族を皆殺しにします。
それは、過去に大事な相棒を殺された恨みによる復讐でした。

彼の過去を知り、彼の復讐の動機を知ると、
これまであまりに冷酷で計算高かった彼の態度が、
すべては非常に人間的な感情によるものだったのだとわかり、感動を覚えます。

ロボットみたいに身支度をし、
眉ひとつ動かさず人を殺し、
子どもだって平気で利用する人は、
自分がスラムから救い出し、教育した若者の死を許さなかったのです。

すごい。彼にも愛し、信頼する友がいたんだ……。

でもなんで、そもそもそんなドラッグ製造売買に手を染めたんだよ~と
思うのですがね……。
表のなりわいだけでも儲けられたし、
貧しい若者たちに教育を与えたり、貧困から救い出したりできたでしょうに。

結局、貧困層がのしあがるには犯罪しかない、ということなんでしょうか。
ガスもまた人の子。
しかし、子どもに殺人を犯させて平気なメンタルは、許しがたい。
やはり悪の道にしか進めない人間性を持った人物だったのでしょう。

合理的な解決を好むガスは、
復讐心にあらがえなかったがために、自分の死を招きます。
サラマンカ一族の生き残り、ヘクターじいちゃんを殺しにいって、
ホワイト先生の策略にハマり、爆死するのです。
あっさり部下にやらせときゃあ生き残れたのに。
あの憎い男を自分の手で殺してやる、とこだわったのが運のつき。
人を呪わば穴ふたつ、とはこのことですな。

人間らしい感情のせいで、墓穴を掘ったガス・フリング。

えっ生きてた?!と思わせての、ずる剥け骸骨のインパクトはすごかったです。
爆発直前の恐怖の表情も目に焼き付いて離れない……。

レーティング、アンダー15才で無難かと思います。
ドラッグダメ、絶対キャンペーン的には観せたほうがいいドラマだけど。


・結局ウォルターが鬼畜


ドラッグ製造者としてガスと組んだはいいものの、結局主導権を握られ、
自分が使い捨てのコマのように殺される恐怖に怯えたホワイト先生が
ガスを返り討ちにするまでのお話が、
このシーズン4であります。

ホワイト先生と、ジェシー、そしてガス・フリング、
下半身が不自由になっても執拗に麻薬組織を追うハンクの頭脳戦、心理戦が見所。

「敵の敵は味方」という作戦がうまくいき、ホワイト先生はヘクターじいちゃんと
手を組み、ガス・フリングを爆死に至らしめます。
しかもヘクターじいちゃんも一緒に死亡。
先生にとっては一石二鳥ですよねー。

ホワイト先生は、一生懸命ドラッグを作らなきゃいけないし、
監視カメラはつけられるし、
義弟のハンクがしつこく事件を嗅ぎまわるし、で、
時間的にも精神的にも余裕がありません。

そこで、ジェシーを使ってガスを殺させようともくろむのですが、
ジェシーも人の子。
自分だってこわいし、生き残りたいし、
ガス陣営に懐柔されそうになってあっちへフラフラ、こっちへフラフラ。

と、そこへ、ジェシーが知り合って仲良くしているシングルマザーの息子が
何かの中毒になったみたいで、病院へ救急搬送されるのです。
ジェシーは、ハッとしてタバコを探るんだけど、
中に入れておいたはずの毒薬入りのタバコがない!
ガスを殺すためにホワイト先生に渡された毒を隠したタバコが!

ジェシーは、誤飲による中毒だと思い、
ホワイト先生もその通りだといい、ガスの仕業だと示唆します。
先生を疑わせ、ジェシーが怒って先生を殺すように仕向けるガスの工作だ、と。
ジェシーが自分の意思で先生を殺さなければ意味がないから、
そう仕向けたんだ、と。

そう言われてジェシーは、もう危険だからガスを殺すしかない、という
ホワイト先生に協力することになります。
ジェシーの情報提供のおかげで、最終的にはガス・フリングは殺されました。
ホワイト先生の爆薬作りや策略もうまくいきました。
駐車場で一回失敗する展開もハラハラドキドキで見事だし、
ヘクターじいちゃんを利用するシナリオも最高です。

少年も命を取り留めたし、
ガスはやっぱり殺さなきゃいけなかったし、うまくいって
一件落着……だけど、
原因は毒薬じゃなかったんです。
スズランだったの。
毒性が強い植物なんですって。

ふ~ん、偶然だったのかって思って、
でもまぁこれですべてが終わりだよな、と思いましたよね。

だってガス・フリングは死んだし、側近も死んだし、
彼らのドラッグ製造工場もジェシーとホワイト先生が灰にしたし、
スカイラーの洗車場は普通に利益が上がるようになったし、
サラマンカ一族もみんな死んじゃったし、もう終わりじゃないですか。

ジェシーもホワイト先生も、そこそこの大金を手に入れて、
あとは足を洗って普通の生活に戻ればいいじゃないですか。

でしょ?

でもね、そう思った直後、ホワイト先生んちのプール脇の映像を見せられて、
我々視聴者は驚愕するわけですよ。

スズランの鉢が!そこにスズランを植えた鉢が!

あ?ええっ?!あああああああああああああああっ!

脳内でこれまでのフィルムがキュルキュルキュルっと巻き戻って、
あんなこといったりあんなこといったりあんなこといったりした
ホワイト先生が再生されてゆくわけです。

まさに鬼畜の所行~。
どの口が言うか~。

おそらく、絶対に死なないように計算され尽くした毒だったと思いますが、
それでも!ひどい!だけど頭イイ!

ウォルター・ホワイトは、やはりメチャクチャ頭がいい男だったのです。
そして、家族を守るためならなんでもする男だったのです……。

だから鬼畜って言葉はあてはまらないかもね。
ただただ、家族の命を守りたい一心だったわけだから。

でも……幼い少年の命を危険にさらしてるんだもんね……。

スカイラー同様、あなたは家族さえ無事ならそれでいいんですか?
うん、いいんだろうな。
自分の作ったドラッグでどれだけの人が不幸になるか、
考えたこともないんでしょうから。

こんなに頭のいいウォルター・ホワイトが、ここで終わりにするわけがない。
ガスの亡きあと、マイクがどうするのか知りたいし。
やはり次シーズンは必要だったんだな、と最後の最後で思いましたです。


とりとめのない感想でしたが、シーズン4に関しては以上です。

その他、

相変わらずヘクターじいちゃんの存在感がすごかった。
出てきた時から強烈なキャラクターでしたが、
一言も発しない彼の目線や仕草から、強烈な感情が伝わってきて、
すごい演技をする役者さんだな、と唸りながら観てました。
徹底的に警察を嫌い、小馬鹿にする態度がサイコー。

メキシコの麻薬カルテルなんてよく知りませんが、
イタリアンマフィアのように家族の絆を大事にする悪党どもでしたね。
じいちゃん、笑いながらあの世に行ったでしょう。
ある意味ウォルターはいいことしたよ。

弁護士ソウル・グッドマンも大好きな脇役のひとり。
いっつも大騒ぎなんだけど、やることはやってくれる優秀な弁護士です。
明るいし、嘘つかないし、義理立てしてくれるし、味方にしといて損はない。
ウォルターやスカイラーの押しの強さには正直うんざりしてそうだけど、
アメリカ人って総じてそんな感じでしょ。←偏見

そして、ウォルターの遺言めいた伝言を聞いて感激したスカイラーが、
感極まってセックスしちゃう展開には激しくツッコミを入れてしまった。
おいおいおいおい、いーかげんにしろよ!
ほんと、アメリカ産のミステリなんか読んでいると、
中年のセックスってのが自然に描かれてますね。
もうスキンシップの延長なんだな、って感じ。

しかしですね、あんたたちがそんなだから、
すっごい年の離れた妹が生まれちゃうわけでしょ。
喜ばしいことだけど、それがホワイト先生を追い詰める要因のひとつにも
なってしまったわけだし。
少しは自重して欲しい。

もちろん文芸作品でもなんでもないので、美しく撮ろうというこだわりは皆無です。
いろいろと生々しいドラマですね。

さて最終シーズン、今から4日後には配信停止してしまうんですけど、
視聴間に合うかなぁ。



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