いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

善徳余録 適材適所

2013年07月08日 | 善徳女王
善徳ファンのみなさん、ごきげんよう。
ドラマ視聴時には、書きようがなかった、善徳女王にまつわるいろいろを
この際、すっきり吐き出しちゃおうという意図で続けている善徳余録です。
ドラマの記事書いている時は、あまり本筋に関係ないところでいろいろ言いたくないけど、
誰にも言えなくて溜まってたもろもろを書いております。
リアルな友達作ればよかったんだけどね~。

今日はいつにもまして浅薄な内容です。

「適材適所」

そもそも、ミシルを演じたコ・ヒョンジョンさんは、はじめはトンマン役でオファーを受けた、
というのは有名なお話ですよね。
当時彼女は38歳ですからね。
10代後半からの女性を演じなければならないわけですから、ハードルは高かったでしょう。
実年齢よりもとても若く見えるので、いけそうな感じもしますが。
もし彼女がトンマン役だったら、女王になってからが面白かったかもしれませんね。

トンマン役を引き受けたイ・ヨウォンさんは、この時29歳。
晩年まで演じるには、よい年齢だったのではないでしょうか。
そうはいっても、最後までわりとお若い女王様でしたが、
人の半生をひとりで演じ分けるわけですから、多少の違和感は仕方がないところでしょう。
泥水につかり、寒さに凍え、体力勝負の撮影だったようですし、
若さあっての8ヶ月の長期撮影ですね。

ミシルはいつまでたっても若いなぁ~、とか、
トンマン、なかなか威厳が備わらんなぁ~、とか、
ちょこちょこ文句も言いながらの視聴がとても楽しかったです。

優れたドラマには、優れた敵役が必要、ということで、ミシルは本当に当たり役。
ご本人の努力や才能もさることながら、役に恵まれた役者というのは
生き生きとしていて、観る方も楽しいものですね。

恵まれた、といえば、ピダム役のキム・ナムギルさん。
最初はチルスク役でのオファーだったとか。

マヂか?!

これもファンには有名なお話でしょう。
今となっては信じられませんね。
彼は28歳だったはずですから、ちょっと若すぎるかなー。
だいたいムンノの弟子でちょうどいい感じだったのですからさ。
どういうバランスでキャスティングを組む予定だったのか、さっぱりわかりません。
ソファとの渋い恋愛も絵にならねぇ!
いや、役者さんですからなんとかしたのでしょうが、わたしは想像できませんね。

ピダムはとってもとってもかっこよくてかわいくて、残酷で、狡猾で、
ほんとに相反するものが共存している人物でしたね~。
とはいえ、すごく複雑……というよりは、
「まるで子どものような」という形容がぴったりの役だったと思います。
最後まで、愛を求めて……。

初登場は21話でしたが、汚いなりで、焦点の定まらない目で、
そのくせトンマンにウィンクなんかしちゃって、ユシンでなくとも「なんだ?こいつ?」状態。
めちゃくちゃシリアスになってるふたりの横で、
へらへらしているお兄さんでした。
この頃は、少々足りないんじゃないかと思わせる演技でしたね。
色が黒くて歯が白くて。
鶏肉の水炊きに異常な執着を示してたし。
ホントになんでムンノはベジタリアン的生活を求めたんでしょうね。
肉を食わすと獣になってしまいそうな気がしたんでしょうか?

トンマンと出会わなかったら、一体彼はどうなっていただろう?
ムンノは三韓地勢を書いていたけど、この頃は執筆活動は休止してたみたいでしょ。
このままピダムを連れて人々に奉仕して、一生を終えようと思っていたのかな。
彼を王にするなどという野望は、ピダムの残虐性を知ってそうそうに破棄したんだね。
あの事件までは、ムンノもピダムに笑顔で接してたし、
愛情が薄かったとは思えないんだけどねぇ。
どうしてあんな子になってしまっていたのか……。
ムンノが子育てに向いていなかったのが一番運の悪いことだったわけだ。

ピダムがふらふらしてる頃もかっこいいし、
初めてミシルと対面して、頭の良さを見せつけるところもすごくかっこよかった。
トンマンに魅せられて、花郎になったらこれまたカッコよくって!
ポニーテールがまた良かったのだわ。
あれは自前だったのかしら?

でも……正直……司量部令になって、おひげの生えたピダムは好きじゃないの……。
ビジュアル的に。
前髪下ろしてた時の方が絶対かっこいいよ~。
ナムギルさん、おでこ広すぎるしさ。
今撮ってる新作でも、おでこが広すぎるよ……。

だから、最終話のピダムには、キャー!って感じでした。
ああ、あのかっこいいピダムが戻ってきたのね、って感じで。
生きていられないのはわかっていたけど、かっこよくてすごく嬉しかった。
もう初登場時とは比べものにならないくらい、人間的な深みを増して、
でも、初登場時と同じくらいに、純粋なままで。

ウォルヤ役のチュ・サンウクさんが、ピダムの役をやりたかったけど、
もうすでにナムギルさんに決まっていて残念だったと言ってました。
見せ場が少なかったウォルヤでしたが、終盤、伽耶への想いと女王への忠誠心との
間で葛藤し、ユシンと対峙するあたりはとっても良くて、
この人がピダム役をしてたら、どんなピダムになったかな、と想像しました。
それはそれで、また面白かったのではないかな。
そのかわり、延長分はやはり恋物語ではなく、政治的な話で進んだのではないかと思います。

アルチョン役のイ・スンヒョさんは、このドラマでブレイクしたんですよね。
最初はそんなに出番が多くなかったのに、女性人気がすごくて大幅に出演シーンが増えたとか。
私も最初は狐顔の嫌なやつだな、と思っていたのですが、
軍人として非常に賢くて、真っ直ぐな男だと感じて大好きになりました。
自分の大事な部下をひとりだって無駄死にさせたくない!という熱い気持ちがかっこよかった。
あの作戦成功を伝える角笛?をプオーと吹いた瞬間に惚れました。
そんな自分に驚いたよ。
舞台でもドラマでも、いろいろな役柄になれそうなビジュアルで、
派手さはないけれど、息の長い俳優さんとして活躍してほしいです。
撮影当時は29才ですけれど、若く見えますねー。

史劇は長ーい年月を描くものがほとんどなので、
子役時代がありますが、今回は子役さんたちもすごく良くて、見応えがありました。
やっぱりこう、長じてからの役者さんと似た雰囲気の子であってほしいわけで。
自分の写真なんか見ていると、やはり連続したひとりの人間なんだな、と思うわけじゃないですか。
その辺の違和感が少ない人でキャスティングしてもらうと、入り込み度も違いますよね。
あ?ユシン?
うん、あれはもう、いいんじゃないですかね。真心さえ一緒なら。
お茶吹きそうになったのは事実ですが……。

こんな風に書いていると、ひとりひとり書きたくなってキリがないのでやめますが、
ドラマを見終わったあと、この役はこの人しかないでしょ!と
思えるほどの適材適所でした。
役者に合わせて脚本も演出も変わっていく部分があるのは承知の上ですが、
やっぱりそう思える面白いドラマだったなぁと思います。








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2 コメント

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立て続けにすみません(;^_^A (しーま)
2016-03-11 11:07:54
まだなんだか、あの世界から戻ってこれません( ; _ ; )

いろんな思いが、浮かんでは消え
消えては浮かぶ…って感じで。


それをポツポツ書き留めていいですか?


まずはやっぱり、ピダム…( ; _ ; )

ピダムは、歴史上も謎の多い人物らしいじゃないですか。
だったらもういっそ、最期にもフィクションおもいっきりぶち込んでもよかったのでは?

ユシンと一騎討ちで、ユシンが急所を外してこっそり匿うとか…

最期にほんのひとときでもトンマンと
過ごさせてあげて欲しかった…



それから、
ユシンと駆け落ちした時
チョンミョンの気持ちにトンマンが気付いてたら、
そしたら無理にでもユシンを帰したよなーとか。

あの時ユシンはカッカしてたから、普通に言ったんじゃ絶対帰らないから
ピダムと逃げます!って言って
二人で生きて行ったら幸せだったのにな…



サンタクは、生きて欲しかったな。
生きて、うんと山奥とかの村で
普通に世帯を持って子供に囲まれて
貧しくても、普通に暮らして欲しかった…
そして、たまに昔のことやピダムのことを思い出して欲しかった…



ミセンの最後はちょっとかっこよかったなw
楽しかった!って言い切れるなんて、羨ましいよなあ。
ハジョンは最後までハジョンらしくてよかったな(笑)


子役といえば、ユシンはもちろんだけど(笑)
ポジョンもけっこう、お茶吹きましたよ!(笑)
ユシンと反対の意味で。
子役の頃、どっちかというと狐顔じゃありませんでしたか?
大人になったらおメメぱっちりでびっくり(笑)


アルチョンは本当に彼がいてくれて良かった…って感じです。
いつも変わらぬ安心感。アルチョンの顔見るとホッとするw



あー、話はつきませんが、この辺にします。
もう充分長いし(笑)立て続けだし(笑)

本当に、ここまで来れたのは、
ビスコさんのプログのおかげが大きいです。
本当にありがとうございました。

これからも、ブログ楽しくて読ませてもらいます!
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すべての人が愛おしい (ビスコ)
2016-03-15 00:10:01
しーまさん、コメントありがとうございます!
そろそろ気持ちも落ち着いてきた頃ですかね。
話数も多いし、内容も濃かったし、面白いドラマでしたから、
まだしばらくは他のみなさんの感想を読んだり、
ファンサイトへ遊びに行ったりしてドラマの世界をたゆたっていらっしゃるのでは?
二次創作をしている方も多いですしね。

しーまさんが振り返っているように、
登場人物それぞれに愛情がわくドラマでしたね。
もちろん憎い奴もいますけど、憎いだけの奴はいなかった気がします。
ポジョン!彼もねー、お母さんに愛されたい子だったんですよねー。
子役の頃きつね顔だった?もう成人してからの顔しか思い出せない……。

ユシンの子ども時代を演じた彼は、
「花ざかりの君たちへ」で良い役をもらっていて、私はウキウキしながら観ました。
かわいい青年になってますよー。
やっぱりどう転んでもユシンには成りそうにないですわ……。

回ごとに、わたしも「そうそう、そうだよねー!」と言いたくなるコメント頂けて、
とっても嬉しかったし、楽しかったです。
こちらこそありがとうございました!

また気になるドラマがあったら、たくさん書き込んでくださいね!
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