DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

風(95)

2021-11-27 15:31:14 | ButsuButsu


Wave pumpの実験が本格化してきました。
なかなか良い結果を得ています。

11月9日から11日の3日間、琵琶湖での実験をしました。
強風注意報が出ていたので、結構、波がありました。

11月10日11時から12時の1時間の結果を見ると、上から下への流量は毎分20-30Lありました。
1時間ではトータルで1,400L輸送しました。
用いたのは直径5cm、長さ2mの円筒パイプです。
今後はパイプを延ばして、長期係留に挑戦します。
おじさんも頑張りました。


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風(94)

2021-11-18 13:17:40 | ButsuButsu


琵琶湖で、無人のソーラーボートを走らせました。
ジュニアドクター育成塾の子供たちも、大活躍です。
何かを作り、それを動かし、体験を共有することの大切さを学びました。

人生には、うまくいくことも、失敗することもあります。
自然を相手にチャレンジすることから、この子たちは大きなことを学びます。
そこに、世代を越えた連帯感が生まれます。

https://www.facebook.com/michio.kumagai

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風(92)

2021-10-29 09:57:40 | ButsuButsu


私たちが2013年に警告していたことは、いったい何だったのだろう?
日本陸水学会は、福島第一原発における凍土遮水壁設置に関する意見書を内閣府に提出した。
*****
http://www.jslim.jp/?p=199
*****
多くの反対があったにもかかわらず、日本政府と東電は、2017年に凍土壁の設置を強行した。その凍土壁が破損したという。

モンゴルの友人が言っていた。
凍土溶解の影響が出るのは、家を建ててから4年後だ。

その頃から家が傾き始める
凍土が融けたり凍ったりするからだ。

福島における自然の摂理に反した凍土壁の利用は、結局、崩壊に向かう。
なぜもっと根本的な解決策を選ばなかったのだろうか?

一部の利権のために、国土を疲弊させ、人々に不安をもたらす。
政治家は、もっと科学の言葉に耳を傾けるべきだ。
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風(86)

2021-07-25 10:29:29 | ButsuButsu




今、琵琶湖の調査中です。
昨日、ビワオオウズムシを見つけました。
湖底がひどく濁っていて、あまりよく見えません。

今日11時より、動画配信を予定してます。
調査の進行によって変わるかもしれません。
興味がある人は閲覧してください。

Zoomミーティングに参加する
https://us02web.zoom.us/j/81387441581?pwd=Rkk4cHlPaW1jbkNCRHNzaUdMUC9UQT09

ミーティングID: 813 8744 1581
パスコード: 813654
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風(82)ー Wave pumpの実験結果(No.001)

2021-06-28 17:25:14 | ButsuButsu

 琵琶湖で実施したWave pumpの結果を示す。実験は、2021年6月20日11時51分~55分の間で実施した。パイプ(直径40㎜Φ)の上下に伴って上方から下方へ水が輸送されるので、図のようなスパイク状の流量(青線)が計測される。流量の瞬間値は予想していたより大きく60リットルから多い時は120リットルを越えていた。これを積算すると、下方に輸送される容量が計算できる(赤線)。4分間の積算値は130リットルに達していた。つまり1分間に下方に向けて輸送される水量は30リットル以上ということになる。これは通常の電動ポンプと比べてもそん色がない。パイプ径の大きさや上下振幅が大きくなれば、それに伴って大きな量の水を輸送できることになる。それに必要なエネルギーは波力なので、ほとんどコストがかからないという点が魅力である。今回の実験で十分に実用化できるレベルの輸送効率を実証することができた。




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風(80)

2021-05-31 16:05:05 | ButsuButsu

昨年、びわ湖トラストの水槽で生まれたフナの赤ちゃんが、こんなに大きくなりました。このフナは、琵琶湖に面した内湖から採取した水草についていた卵から孵ったものです。

同時に採取した泥からは、なんとムサシモが生えてきました。絶滅危惧種に指定されている水草が、フナと一緒にやってきました。ジュニアドクター育成塾の受講生たちも、興味津々で観察しています。


こんな偶然があるから、自然の観察はやめられません。
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風(79)

2021-04-10 14:41:39 | ButsuButsu


モンゴル最大の淡水湖フブスグル湖には、多くの車両が沈んでいる。冬期の結氷期に通行するジープや石油輸送車が、氷の溶解で沈んだものだ。

この事態を深刻にとらえたモンゴル政府は、2021年から3年間かけて沈没した車両の回収を行うことを決めたそうだ。

2013年に私は、Richard RobartsやCharles Goldmanとこの地を訪れ、湖底の調査を行った。そして、モンゴル政府に報告書を提出した。その中で、世界で最も美しい湖の一つであるフブスグル湖が、オイルの流出で汚染されることに大きな懸念を示した。

今日、古い友人であるガンバさんから、ロシアの車が沈み込む映像が届いた。実際に沈む瞬間を見たのはこれが初めてだ。私たちは、この湖の将来をとても心配している。なんとか車の回収に国際的な協力をしたいと思う。


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風(62)

2021-01-22 10:32:35 | ButsuButsu


Brian Whilliamsは稀有の人である。
画家であり、科学者であり、哲学者である。

彼と私の接点は、私が琵琶湖研究所に勤務していた頃に遡る。
30年ほど前、私が主催したある研究会に、Brianが出席した。

それ以降、なぜか気が合って、様々な場面で交流を行っている。
特に、琵琶湖の環境問題については共通の話題として語り合ってきた。

2008年にNPO法人びわ湖トラストを立ち上げた時も、同じ場にいた。
Brianがクレーンから俯瞰して湖を見つめる一方で、
私は湖の内側から、ロボットの目を通して天空を見つめてきた。

異なる視点から見る琵琶湖の姿。
そこにお互いがリスペクトする所以があるよう思われる。

過去から現在、そして未来へと続く自然とのふれあいは、二人の人生でもある。
曲面絵画の天才、Brian Whilliamsは異能の絵師である。



クリーンエネルギーで琵琶湖の危機を救う!琵琶湖の深呼吸「全循環」の復活を目指して | ブルーバックスアウトリーチ | 講談社 (bluebacks.jp) 
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風(61)

2021-01-19 18:41:56 | ButsuButsu


絶滅寸前のビワオオウズムシを救おう!
クラウドファンディングを始めました。
みなさん応援してください。

https://outreach.bluebacks.jp/project/home/21

クリーンエネルギーで琵琶湖の危機を救う!琵琶湖の深呼吸「全循環」の復活を目指して | ブルーバックスアウトリーチ | 講談社 (bluebacks.jp)

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風(60)

2021-01-12 18:14:13 | ButsuButsu

モンゴル最大の湖、フブスグル湖で地震が発生したようだ。
マグニチュードは6.2-6.6で震源の深さは10kmほどである。
発生は、現地時間、1月12日午前5時33分ということだ。
私の多くの友人たちが無事であることを祈っている。
写真は、2013年に訪問した時のものである。
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風(59)

2021-01-05 18:55:50 | ButsuButsu


吾輩は猫である。
名前は、えーっと、忘れた。

吾輩の話を聞いてくれ。
世は新型コロナウィルスとやらで大騒ぎ。
この国の未来を考えるとき、吾輩も気が気ではない。

思うに、世の政治家の無為無策は目を覆うばかり。
猫の世界でも話題となっておる。
こんな時には、吾輩のような知恵者の意見を聞くべきだ。

吾輩には良い考えがある。
それを「ツモリキャンペーン(Tsumori Campaign)」と名付けた。

食べたツモリ
旅したツモリ

こうして皆がツモリキャンペーン基金(Tsumori Campaign Fund)を立ち上げればよい。
いや、これは政治家が音頭を取って、国の政策としてやるのだ。

よいかな。
銀行などの金融機関を窓口として、善男善女からファンドを募る。
預託した金額に応じて、国は債権を発行する。

コロナが収束するまで、この基金から宿泊施設や飲食店にお金を支払う。
そうじゃの、その店の売り上げの50%を保証するのじゃ。

もちろん、どの店でもよいというわけではない。
コロナ対策をチェックして、合格したところへお金を渡すのじゃ。

コロナが収束したら、債権を持っている庶民は、ただで飲食や宿泊ができるようにする。
そのころには通常の客が帰ってきているので、店は繁盛しているから大丈夫じゃ。
もし不足分があれば、それを政府が補填すればよい。

猫の世界ではオアズケ作戦ともいう。
今食べようとは思わず、今遊ぼうとは思わず、ちょっと先まで我慢するのじゃ。

みんなでGoto Tsumoriじゃよ。
これは一種の時間差攻撃じゃな。

吾輩は猫である。
もちろん、言うことに責任は持てん。

ただ人間も、少しは猫の言うことを聞く耳を持った方がよかろう。
猫の手を借りるじゃなくて、猫の知恵を借りるじゃ。

実は、この作戦には更なる深慮遠謀があるのじゃが、今日のところはこれまでじゃ。
お休み前の、猫談義、いかがじゃったかな?
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風(58)

2020-12-29 20:12:25 | ButsuButsu

2006年8月、琵琶湖の深湖底は固有種にあふれていた。
アナンデールヨコエビとビワオオウズムシ。
わずか横40cm、縦30cmの画像に、数えきれないほどの集団。
40万年以上の年月を生き延びてきた生き物たち。
その命が、今、絶たれようとしている。
2年間にわたって全循環がストップした琵琶湖。
水温上昇と無酸素状態が、12月27日になっても解消されない。
こんなに寒波が来ても、一度壊れた自然は簡単には復元されない。
そのことを人間は忘れてしまった。
子供たちはひたむきに琵琶湖と向き合う。
100年にわたる社会のツケが、今、琵琶湖を変えようとしている。
年が明けたら、この子らと話し合う。
私たちにできること、何をしなければならないのか、そして時間がないことを。

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風(56)

2020-11-07 11:40:38 | ButsuButsu

新記録達成!
といってもよい記録ではない。
家から大学までの道で発見した、マスクゴミの数だ。
これまでは7個が最高だったが、昨日は8個だった。

11月3日、文化の日には、琵琶湖漂着ゴミの調査を行った。
びわ湖トラストとエフピコの共同事業だ。
総勢43人が1時間で集めたゴミは、約50kg。


漂着ゴミの70%はプラスチックごみだ。
このうちマスクゴミは3枚だった。
そう、使い捨てマスクもプラスチックでできている。

コロナのおかげで大量のマスクが世界で使われ
そのうちの多くがマスクゴミとなって、湖や海に流れ込む。
マスクで大きな利益を上げた企業は、マスクの回収に貢献してほしい。



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風(55)

2020-10-22 17:24:56 | ButsuButsu

どうも琵琶湖の湖底の様子が変だ。
しかけたトラップのアナンデールヨコエビが全滅。
ビワオオウズムシもゼロ。

酸素濃度は減少を続け
9月21日にはゼロに近づいた。
10月になっても減少が続いている。

大きな台風も来ないから
湖が攪拌されることもなく
酸素は消費され続けている。

このままでは多くの固有生物が死滅する。
2年続けて全循環がストップした琵琶湖。
ここで起こっていることは、地球全体の縮図だ。


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風(54)

2020-10-19 10:41:38 | ButsuButsu


I got the invitation letter on the art exhibition from Brian Williams, who is the world NO1 artist producing the parabolic paintings.
He is one of my old friends, and we shared good times at the expedition to Mongolia in 2005 and 2008.

We first met at the meeting on Lake Biwa environmental issues someday in the end of 1980s.
Since then, we have been keeping in touch and supporting Lake Biwa protection.

Under COVID-19, Brian decided to organize this special exhibition titled "Virtual Trip".
He says "the trip is essential for a landscape artist".

Unfortunately, he is forced to cancel all trips this year due to this pandemic disease.
Instead, he reminds his memories and made up the fantastic world on the canvas.

https://brianwilliamsart.com/

I am happy to ask you all to visit this special display at Takashimaya Kyoto from October 28 to November 3 2020.
If you feel something spiritual there and have some financial emotion, please purchase any of his arts.

Sincerely yours,

Michio Kumagai
Geophysicist
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