年金生活者だが、なんとなく連休モードになっている
ということでお気楽な話を2つ
高校時代の英語の教科書だったと思うが、変な物語を覚えている
ある国の王様が自分の人生を記録に残したいと思い部下に命じて本をつくろうとした
部下は名誉ある仕事に懸命に取り組んで分厚い本を作り上げた
ところが王様はそれを見ると「長過ぎる」と一言
そこで部下はもう少し短めの本を作ることにした
だが王様はまたしても「長過ぎる」の一言
こんなことを数回繰り返したが、最後に編集者は開きなって
ついには「生まれた、生きた、死んだ」だけを書いて王様に見せた
すると王様は「それで良し」と答えた
落語のオチみたいな話だが何故か覚えている
高校生の時でも、極論すれば人生はそんなものかもしれない
と思ったのだろうか
次は多分三島由紀夫の短編だと思うが、これも少し変な話
ある国にとても仲の良い王様夫婦がいた
幸せは長く続かず夫人は病で亡くなってしまった
夫である王様は妻の思い出のためにメモリアル建築物を作ることにした
建築に取り掛かると王様は建築途中で、あれこれ指示をして気に入る建物にしようとした
できるだけバランスの良いように、左右対称に、、とにかく細かな指示を繰り返した
ところが最後になって、建物の前の辺りに大きなモノが気になってしまった
「あれは何だ?」と王様は尋ねると
部下は「お妃様の記念のものでございます」と答えた
王様はしばらく考えて「邪魔だ!取ってしまえ!」と命じてしまった
そもそもお妃様のために作ろうとしたものだったが、美しい建物のためには
お妃様に関係するものは邪魔だったという笑えない話だ
これを何の教訓にするかは横において、後味の良くない話で
こうした終わり方の多いような三島由紀夫はやっぱり合わないな、、
と実感したのを覚えている
それにしても変な話ばかり覚えているのは何故なんだろう
尤も普通の話はあまりにもありふれていて、心の琴線に響かないのかもしれない
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