待ちわびたレコードプレーヤーがやっと届いた
ラックスマンのPD151 MARKⅡだ
前に使っていたのがノッティンガムのハイパースペース
ものすごく重量のある製品で、回転を始めるには手で回さなければならない
音は「いろんな音を拾うな」といった感じで、少し硬めな感じだった
ものすごく気に入ってたということはなく
途中でターンテーブルシートを購入して少し音を柔らかくした
今年になってプレーヤーのカートリッジが4本の線のうち一本が切れてしまって
何ともならなくなった
トラブルの部分を修理して使い続ける気持ちは全く起きなかった
このように少し飽きた感じがしたのはノッティンガムはカートリッジの交換がとてもやり辛く
また購入したてのときの好みの音とは違うという印象が頭に残っていたからだ
このノッティンガムは岡崎のオーディショップから中古品を購入した
(たまたま下取りで入ったらしい)
その時は存在感のあるデザインに圧倒されて音も良いに違いないと
思い込んでいたし店の人の説明を無条件に聞き入れてしまっていた
思いの外あっさりと別れを決めたノッティンガム
優先順位は早く納品ができるもので程々の性能のもの
アナログプレーヤーは他にも有名なメーカーがあるが
毎年こまめに年賀状を送ってくるラックスマンの製品を購入することに決めた
2時に我が屋に来て、下取りしてくれるノッティンガムをパーツごとにばらして
3時頃にはラックスマンの製品をセットアップして聴けるようになった
試しに聴いたのがバッハの「音楽の捧げもの」の中のトリオ・ソナタ
ヴァイオリンとフルートとチェロが精緻に絡み合う心が落ち着く音楽だ
久しぶりにレコードを聴くと音が生々しい
チェロが音量を上げる時の息遣いとか熱みたいなものを感じられた
店の人もいるところで、同じアルバムのCDの同じところをかけてみた
これはほとんどの人が行う実験のようなものだ
印象は意外にも悪くないかもしれない、、だった
でも耳を澄ますと、熱っぽさとか、楽器のナマの音じゃないとか
ほわっとした感じがないとか、音が細い感じとか気になり始めた
以前、知人と行ったレコードとCDの同音源の聴き比べ(アビーロード)
知人は最初は大きな違いを感じられなかったが
レコードの音を30分ほど聴き続けたあとでCDを聴くと「あれっ!」と声を挙げた
何か物足りなくて、スカスカの音に聞こえて仕方なかったようだ
確かに音の情報量が全然違う様に思える
とは言うもののCDの音とレコードの音の違いなどは、実はほんの些細な事かもしれない
でも自分に残された時間を楽しむにはレコードの音が必要だった
と、自分に言い訳して、同居人には価格も知らせないで、ちょっと贅沢をしてみた
やっと音楽を楽しめる
田舎は生演奏に接するのが難しいので、レコードはとても大事なアイテムだ