「紫式部日記異聞」
幕が上がると、そこはまるでひな壇のようだった
十二単を着た女性がズラッと並び色鮮やかで
視覚的なつかみも、絡み合うコーラスもまずまずで
物語への期待が膨らんだ
「紫式部日記異聞」と題されたミュージカルは
地元豊橋のグループの完全オリジナルのミュージカルということを
最後の挨拶で初めて知った
なるほど手作り感満載の舞台だった
洗練されているというより、勢いとか熱気が優先して
あまり退屈することはなかった
登場人物は紫式部はもちろんのこと、藤原道長、清少納言、定子、彰子、
安倍晴明、紀貫之、和泉式部、一条帝、紫式部の娘・夫などの実在の人物から
光源氏、紫の上、葵の上、などの物語上の人物で平安時代のオールスターの登場だ
これだけ登場人物が多いとまとまりがなくなるが
そこはなかなかうまい処理をして、中学の歴史の勉強みたいな
この時代の入門編みたいなところがあった
時代の入門編というのは清少納言の有名な冒頭の文章が使われたり
藤原道長のあの満月のうたが紹介されたり
定子が子供を生んだあと亡くなってしまったことやら
土佐日記や竹取物語を紹介されたり、、、
時代の大枠を知っていると楽しめる様になっていた
素人さんの集まり(?)でも起承転結の物語はできていて
プロの作品ほど完成度は高くなくても
いろいろな工夫が見られて面白かった
(現代のテレビ中継風のエピソードなど)
音楽では特に感動すると言うことはなかったが
この舞台で一番幸せなのは演じている人たちだと思う
ただ、この舞台を見に来ていた人たちは
ほとんどが女性だったのが気になった
ブルックナーの交響曲の演奏会は男ばっかりとの印象が強いが
舞台は他の演目でも女性ばっかりなのだろうか
それにしても、世の中にはいろんな分野で頑張っている人達がいるものだ
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