レコードプレーヤーが大怪我しているので仕方なくCDを聴いている
何故か感動しないんだな!と思いながら時を過ごしているが
CDには楽しんで聴く音楽ジャンルはあるかもしれないと気がついた
それはJPOPとかロックとか楽器が電気を通しているもので
クラシックとかジャズのような楽器の生の音を楽しむのは
相変わらず不満が残る
ビートルズとかポール・マッカトニーとか井上陽水とか
吉田拓郎とかダウン・タウン・ブギウギ・バンドとか
これらを聴くのはクラシック音楽を聴く時ほど失望感はない
(でもやはり不満が聴いてるうちに生まれる)
ところでYoutubeではオーディオの聴き比べをしているチャンネルがある
そこでいつも違和感を持つのは、聴き比べをする音源(音楽)だ
音のキレとか立ち上がりとか、歌うときの息遣い等を確認するためか
ギターとかピアノとかソロのヴォーカルとかが多い
それらはまるで録音室から生まれたばかりの音の様に感じられる
だがへそ曲がりは素直に受け入れているわけではない
音の一部の特性をはっきりさせることができているかも知れないが
実際に聞く音楽はこのような音楽は殆どない(自分は)
よく聴くのは電気を通した楽器ではなく殆どが生の楽器のもので
音の膨らみとか音に込めた思いとか熱とか、その場の空気とか
そういったもので音楽を聴く楽しみを実感している
実験室での音楽と演奏会場のライブ感に満ちた音楽
物理的な歪のありなしでいけば、録音室の音楽のほうがいい音
となるのかもしれない
でも感動しないんだな、、
この感覚は個人的な印象に基づいて客観性はないのかもしれない
でも、レコードの音のほうが感動するのは間違いのないことだ
(少なくとも自分の経験では)
同様にイヤホンで聴く音楽は、スピーカーから空気の振動を通して
聴く音楽よりはいい音のように聴こえる事があるが
だが、これもどこか不自然な気がしてならない
ハイエンドなオーディオはどの世界に向かっているんだろう
自分が聴きたいのはいい音ではなくて、いい音楽だ
イギリスのあるスピーカーメーカーは音の評価を物理的な数字ではなくて
聴いた感覚をもとに決めているらしい
科学的・一般的ではないかもしれないが、そうしたい気持ちはよく分かる
それにしてもレコードプレーヤーの大怪我は、困ったものだ