国鉄があった時代blog版 鉄道ジャーナリスト加藤好啓

 国鉄当時を知る方に是非思い出話など教えていただければと思っています。
 国会審議議事録を掲載中です。

団体専用列車という名のパック旅行 東京→和歌山編

2015-03-09 22:37:03 | 国鉄思いで夜話

みなさん、こんばんは。
今日からしばし、時刻表を元にお付き合いくださいませ。
底本とするのは、昭和39年1月の時刻表に出てくる団体臨時列車のお話です。

昭和27年の講和条約発効以後日本はアメリカの庇護の下、経済成長を続け、昭和32年頃にはもはや戦後ではないというところまで復興していきました。
とはいえ、まだまだ日本は貧しく、私が生まれた昭和35年頃は決して豊かとは言えず、もちろん外国への旅行なども大幅に制限されていました。

さて、それでも生きるためだけの時代から少しは余裕が出てきたのか、旅行を楽しむというように生活様式も変わりつつある時期でした。
それでも、団体行動には慣れているとはいえ、一人で旅行などは苦手な人のために、観光地を周る団体観光列車というのが東京を中心に何本か運転されていました。

そのうち、今回は南紀観光団体列車を取り上げてみたいと思います。

この列車単独では運転されることはなく、下りは「急行出雲」と併結で19:50に東京駅を出発、2:25に名古屋駅到着ここで出雲と切り離して単独運転、早朝の5:10に二見浦に到着 ここまでが急行列車


非常に見難いのですが、右端に「団体観光列車」の名前を見ることが出来ます。

 

その後この列車は、伊勢市駅まで回送されて10:57伊勢市発で白浜口【現:白浜】まで運転、そこで乗客は1泊、翌日の11:12で出発するというなんとも珍妙なダイヤになっています。和歌山から向こうの経路は明日以降にさせていただきますね。


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