国鉄があった時代blog版 鉄道ジャーナリスト加藤好啓

 国鉄当時を知る方に是非思い出話など教えていただければと思っています。
 国会審議議事録を掲載中です。

国鉄改革のあゆみ 112

2010-09-29 00:13:13 | 国鉄改革関連
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ながらく、期間があいてしまいました。
再び、公企労レポートを綴りたいと思います。

本日は、国鉄池神常務理事のインタビューです。

労使一体で鉄道事業の再生、活性化を図り円滑な業務を進め、与えられた責務果たす

「新会社での円滑な業務進行へ職員の具体的配置急ぐ」

【国鉄改革もいよいよ総仕上げの段階に入りましたが、今後どのような点に配慮されて新会社への移行を進めていくことになりますか】

残された時間はあと1ヶ月足らずですが、職員の採用については先の設立委員会で決めていただき、それぞれの職員に対して採用通知も終わりました。
その内容についてはご承知のとおりですが、これからはそれを基にして、新会社において業務が円滑に進むようにそれぞれの職員の具体的な配置箇所の決定を急ぐことになります。鉄道は一日も休みなく走り続けなければならないわけですから、新会社の業務が円滑に進むような職員配置を決めなければなりません。
ここまで来ますと、今一番頭の中にあるのは、国鉄からそれぞれの新会社で職員配置を含めて全てがスムーズに移行すること、言いかえれば,お客様、国民の皆さんへの輸送サービスの提供にいささかの支障もきたさないように総力をあげていきたいということです。
このほか、設立委員会から職員の採用の決定はいただいたわけですが、本州・四国の旅客会社及び貨物会社は、基本計画で示されました採用予定人員を割っております。他方、北海道・九州については、全く逆の結果となっております。これについて、先日の設立委員会の中で4月以降できるだけ速やかに、北海道・九州の採用もれの人達を対象として再募集を行うよう指示がありましたので、そのための準備も今行っているところです。

【これは、新会社の手で行われることになるのですか】

4月からは新会社になりますが、しかしできるだけ速やかに再募集が出来るように、また、多くの人が北海道・九州から本州に移れるように、3月末まで現在の国鉄として最大限の手立てをし、4月から直ちに再募集が出来るようにしていく、ということです。

【国鉄の長い歴史を通じて、これまでいろいろなことが労使の間にあったわけですが、現状から見て。新会社における労使関係は安心だとお考えですか】

昨年来。国鉄の労使関係も大きな変動がありましたが、その中で国鉄改革に対して積極的に協力する、あるいは改革に理解を示す職員が非常にふえてきました。
その人たちで構成される組合がいわゆる鉄道労連を中心に、2月1日現在で全体のほぼ3分の2を占めています。この傾向は今後も進んでいくものと思いますが、その意味では、各新会社において、言わば安定した、信頼関係のある労使関係の基盤が、次第に出来上がりつつあると考えています。

続く

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