郵便車と締切便のお話をさせていただこうと思います。
先日は、郵便車の中で区分けを行うというお話をさせて頂きましたが、今回は郵便局で仕分けをした上で途中で作業を行わない締切便のお話になります。
締切便は、読んで字のごとくで、主要駅で搭載したものは、パレットごとに降車駅が指定されておりその区間は完全締切で扱われるものであり、スユ44(スニ40と外観は同じ)という締切便専用車が晩年は使われていましたね。
他にもオユ12と呼ばれる車両も締切便などに使われていたと思います。
スユ44 画像 wikipedia
要は、普通郵便などはこの類になり、速達などは取扱便であり、それ以外に書留等は「護送便」といって、職員は乗務するが車内では作業しないそんなのも有りました。
ここで護送便と書留について少しだけお話をしておこうと思います。
書留といえば最重要な郵便物として今も定義づけられているもので、郵便物にバーコードを貼り付けて、引受から配達まで完全に管理する体制が取られています。
仮に書留の配達証をなくしたなんてことになれば大変なことであり、その管理には神経をすり減らしたものでした。(^_^;)
これは末端の配達でのことですが、郵便局でもその都度入りとでの数を厳重に管理しており赤い色の郵袋で別管理されていました。
こうした、赤郵袋等が護送便として扱われたわけですが、取扱量が少ないところでは、一般の郵便車に混載させて運んでいたように記憶していますね。
どちらのしても、郵便局における鉄道輸送は昭和59年2月のヤード系輸送廃止で第1陣が行われ、車内で区分する取扱便も廃止され、締切便だけが残る形となりました。
鉄道郵便が廃止になった背景には、低廉であるべき鉄道運賃がトラック輸送の2倍の1kmあたり597円にもなったことも大きな原因と言われています。
この辺は、寝台列車も同じような状況と言えそうですね。
参考 http://www.postalmuseum.jp/collection/genre/detail-166846.html
http://www.postalmuseum.jp/collection/genre/detail-166848.html
郵政博物館
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