2016年11月21日 奈良二日目
今日は、奈良県内では屈指の紅葉の名所である「談山神社」(多武峰)から、飛鳥の里を目指して歩く。
昨日と同様、いつ雨が降り出すか分からないような空模様なので、早めに動き出す。
7:30 JR奈良駅発の桜井線(万葉まほろば線)に乗車。
8:01 桜井駅に到着。駅のコンビニでおにぎりや水などを購入。
この時期は談山神社行の臨時バスが出ているが、この時間はまだ走っていないようだ。できるだけ急ぎたいので、奮発して駅前のタクシーで多武峰に向かう。(コミュニティーバスは若干あるようです)
≪談山神社(たんざんじんじゃ)≫
8:30 談山神社に到着。タクシー代¥3,350。
ちょうど拝観受付開始時間で、参拝客もまばらだと思っていたら、次々に団体客が到着。
紅葉は、絶好調のようだ。
大勢の拝観者が押し寄せてくるところで、奇跡の一瞬を辛抱強く待って額縁撮影。
≪十三重塔≫
世界中でも唯一とされる木造建築の十三重塔。これを含め、境内全体がお寺の造りだ。
明治の神仏分離以前は、「多武峰妙楽寺(とうのみねみょうらくじ)」というお寺だったそうだ。
9:40 十三重塔の脇からトレッキング開始。まずは、談山神社の名前の由来になった「談い山」に向かう。
9:50 「談い山(かたらいやま)」に到着。海抜566m。
かつて、中大兄皇子と中臣鎌足が大化の改新の談合をした場所とされる。
10:00 「御破裂山(ごはれつざん)」という、とんでもない名前の山の頂(海抜618m)に到着。
山頂に藤原(中臣)鎌足の墓がある。 この背後に展望台があるが、樹木が成長したためか、天気が悪いからか、ほとんど景色は見えない。
10:10 山頂のお墓のチョット手前に「明日香方面」の道標を見つけたので、それにしたがって下山開始。簡易舗装の歩きやすい遊歩道だ。
私が今回持ってきたコースマップは、「近鉄のてくてくまっぷ(奈良-10)」だが、この道はコース外ということになる。御破裂山への登山はそもそもオプションコースなので談山神社境内まで戻らなければならないのだが、雨が心配なので近道を選択。(近道だという保証はないのだが・・・。)
途中で女性の一人旅ハイカーと出会う。
「橿原神宮」から「石舞台古墳」経由で登ってきたということだが、やはり「雨が心配なのでハイペースで来た」と言っていた。
かなりの健脚のようで、厚めの化粧が全く崩れていない。お互いに「お気をつけて」と声をかけて別れた。
10:30 御破裂山山頂から20分くらい歩いたところで、民家が二、三軒あるT字路に出た。畑に居たご婦人に岡寺へ行く道をたずねたら、右側だと教えられた。
最初の目標地「万葉展望台」を目指して、舗装道路を森の中に進む。
≪念誦崛(ねずき)不動尊下口≫
5分ほど歩いたところで、読めそうで読めない名前の不動尊の道標があった。
非常に興味をそそられたが、ぬかるんだ獣道のようなところを谷底に降りて行く感じなので、一人では危険と判断して見に行くのを断念。(後で調べたら、お不動さんの摩崖仏があるらしい)
さらに舗装道路を進んだところで、道が良すぎるのではないか・・・と不安になった。
先ほど道を教えてくれたオバサンは、車で行く道を教えたのではないかと疑心暗鬼になる。
だいぶ来てしまったが、一応いったん戻ることにして、最初のT字路のところで右往左往。スマホも圏外で検索ができない。
しばらくして、このT字路が「近鉄のてくてくまっぷ(多武峰・飛鳥の里)」のコースとの合流点であることが判明。
「てくてくまっぷ」を詳細に見たら「念誦崛不動尊」も載っている。
11:15 結局45分ほど時間をロスして、最初にオバサンに教えてもらった道を進む。ここからは、地図があるので心強い。
11:31 万葉展望台への道標を見つけ、やっと舗装道路から地道の遊歩道に入る。
11:35 石仏三体
11:50 「万葉展望台」に到着。
展望台は改修工事中で、ちょうど作業員の方々が昼食中。
年配の方から何処から来たのか聞かれ、「仙台です」と答えたら、「仙台から来た人なら、何としても説明をしたい」と言われ、二人で展望台に上がる。
≪工事中の万葉展望台≫
天気が良ければ、眼下に明日香の里が一望に見渡せるのだそうだが、今日は雲海の下。
しきりに「絶景をお見せできなくてザンネンだ」と言っていたが、私としてはこれも趣があって良いと思うのだが・・・。
盆地を取り囲む山々は見えているが、明日香村や藤原京跡は時折うっすらと見えるだけ。
左から、金剛山、葛城山、二上山と続き、一番右に生駒山が見渡せる。
かつては石舞台も見えていたが、今は成長した木々に隠れて見えないらしい。
ここで今日初めての休憩。おにぎりを食べながら景色を眺める。
親切なオジサンの解説が10分以上も続いたので、予定より長居してしまった。
12:20 展望台の登り口の脇に「岡寺」の道標があったので、この道を降りる。
12:31 ここまでは歩きやすい道だったのに、この先は思いがけず悪路の連続。けっこう急な下り坂なので慎重に歩く。
12:45
イノシシ対策のゲートを、通ったあとは丁寧に鎖でロック。
12:55
13:02 石舞台古墳との分岐。石舞台は以前見ているので今回はパス。岡寺に向かう。
13:15 今日のトレッキングコースの終着、「岡寺」に到着。
明日香村は、以前歩き回っていて、何故かこの「岡寺」だけ見ていなかったので、ここを最終地点とした。一般的には、石舞台古墳か飛鳥寺(飛鳥大仏)を起点あるいは終点とするようだが・・・・。
何故か、ダリアと紅葉の組み合わせ。
≪十三重石塔≫
≪奥之院石窟≫
「もみじトンネル」は、まだこれからという感じ。
14:25 ぐるぐる回って、やっとバス停を見つけた。
このまま飛鳥寺まで歩いて飛鳥大仏を拝んでいこうかとも考えたが、すぐバスが来るようなので今日の歩きは終了。
14:34 橿原神宮前駅行きのバスに乗る。
15:07 橿原神宮前駅から近鉄の急行で、京都に向かう。
今日のコースのタイムチャート
談山神社-(10)→談い山-(10)→御破裂山-(20)→近鉄てくてくまっぷとの出合-(5)→念誦崛不動尊石柱-(30)→万葉展望台-(55)→岡寺-(10)→岡寺前バス停
歩いた時間:2時間10分、歩いた距離:不明
道に迷った時間は含まず。
拝観時間:談山神社70分、岡寺45分