旅たび写真缶

小さい旅から大きい旅まで、時にはいい歳して恥ずかしい旅まで、写真旅日記。

奈良の古道を歩く 山の辺の道(2)後半

2016-04-25 | 京都・奈良旅行記

2016年4月14日 つづき

午前中は、天理市の石上神宮から天理市トレイルセンターまで歩いた。

昼食後は天理市の残りを歩いて、桜井市のJR三輪駅まで歩く予定。

                     ≪天理市トレイルセンター前の路上にあった地図≫

11:50 昼食を終え、「山の辺の道」後半は天理市トレイルセンター前の「そば処 千古」をスタート。

                    ≪行燈山古墳(崇神天皇陵)≫

天気が良くなり、かなり蒸し暑くなって来た。

                    ≪渋谷向山古墳(景行天皇陵)≫

                      ≪野菜の無人販売所≫

12:17 正面に大神神社(おおみわじんじゃ)のご神体「三輪山」が見える。

道標の下には、「額田王歌碑」。

                    12:29 纒向遺跡(まきむくいせき)

ヤマトの発祥の地、邪馬台国とも言われているが・・・・?

 

         12:31 相撲神社

                    ≪檜原神社(ひばらじんじゃ)≫

13:00 「檜原神社」に到着。

「しめ縄」をくぐり「三ツ鳥居」に向かおうとしたら、参道の白砂の上に真直ぐの砂紋がでクッキリと・・・。

足を踏み出すのを躊躇していたら、私の後から来て隣に立った一人旅の女性も困った様子。

二人同時に踏み出したが、何か勿体ない事をしているような・・・。

                      ≪檜原神社の三ツ鳥居≫

檜原神社はこれから訪ねる「大神神社」の摂社。本殿や拝殿はなく、この「三ツ鳥居」の前から御神体の三輪山を直接遥拝する。

神社の前の茶店で休憩タイム。滅多に喰わないソフトクリームでクールダウン。

          

ここからは地道となって、古道の雰囲気が出て来た。

                     12:28 玄賓庵(げんぴあん)

          

                     ≪狭井神社(さいじんじゃ)≫

13:46 「狭井神社」に到着。

大神神社の摂社で、病気平癒のご利益がある。 

三輪山の唯一の登拝口が境内にある。山頂までは1時間くらい掛かるらしい。社務所で受付け。

登拝のルールはかなり厳しい。写真撮影不可。登ってみたかったが、時間的に断念。

三輪山から湧き出る神水を拝受する「薬井戸」。コップは滅菌室に入れられてあり、使った後はすすいで戻す。

神水は汲んで持ち帰り可能。

三輪(桜井市)側から山の辺の道を歩く方は、是非、カラのペットボトルを持参しては如何・・・。

                   ≪大神神社(おおみわじんじゃ)≫

14:06 日本最古の神社の一つ、「大神神社」に到着。

荘厳なたたずまいの拝殿から三輪山を遥拝。

大神神社(三輪明神)は、昨年の11月にも参拝している。(三輪ソーメンを食べに来たのだが・・・)

                     ≪大神神社 二の鳥居≫

                          ≪平等寺≫

14:33 大神神社の拝殿前から横に抜けると、数分で平等寺に出られる。

聖徳太子が開祖といわれる古刹。 

                    ≪桜井市の汚水マンホールの蓋≫

亀甲文様で、中央はサクラの花をデザインした市のマーク。

                     14:47 金屋の石仏

釈迦と弥勒の線刻。もとは平等寺にあったものとされる。格子戸越しに拝観。

 

 

                    ≪海拓榴市(つばいち)観音堂≫

宿場町のような風情の集落を歩いて行くと、「海拓榴市」の説明板を見つけたが「観音堂」がどこか分からない。

近くに居た住民の方に尋ねたら、とても親切に教えてくれた。道標の裏手の方にあって分かりにくい場所。

民家の様な造りで、ガラス戸越しに観音様と思われる仏像を撮影。

15:05 「山の辺の道」歩きが完了。

15:30 雰囲気の良い通りを20分ほど歩いて、JR桜井線「三輪駅」に到着。

「北・山の辺の道」、「南山の辺の道」の完全制覇の自己満足に浸る。

駅前のお土産屋で生ビールを飲んでいる、一人旅のオネーちゃんがいた。

私は、奈良市内の行き付けになった居酒屋まで、必死にガマン!!

 

南・山の辺の道のコースタイム(単位:分)

石上神宮-(12)-内山永久寺跡-(25)-夜都伎神社-(12)-竹之内環濠集落-(17)-

萱生環濠集落-(14)-念仏寺-(14)-長岳寺-(3)-天理市トレイルセンター前

【昼食】

天理市トレイルセンター前-(27)-額田王歌碑-(13)-纒向遺跡/相撲神社-(29)-

檜原神社-(24)-狭井神社-(4)-大神神社-(4)-平等寺-(6)-金屋の石仏-(14)-

海拓榴市観音堂-(20)-JR三輪駅

    歩いた距離:14km

      歩いた時間:4時間

      要した時間:7時間(拝観時間、見学時間、昼食時間などを含む)

参考までに

  北・山の辺の道(奈良 春日大社 ~ 奈良 円照寺)

          2015年11月 奈良の古道を歩く 北山の辺の道(1)

  北・山の辺の道(天理 円照寺 ~ 天理 石上神宮)

          2015年11月 奈良の古道を歩く 北山の辺の道(2)

  南・山の辺の道(天理 石上神宮 ~ 天理市トレイルセンター)

         2016年4月 奈良の古道を歩く 山の辺の道(1)

 

 

 


奈良の古道を歩く 山の辺の道(1)

2016-04-24 | 京都・奈良旅行記

2016年4月14日

奈良二日目。

今日の予定は、昨年11月に歩いた「北・山の辺の道」に引き続き、「南・山の辺の道」を歩く。

この「南・山の辺の道」が、一般的にガイドブックなどに紹介されている「山の辺の道」である。

昨年は、奈良市の春日大社から天理市の「石上神宮(いそのかみじんぐう)」まで歩いた。

  参考:  奈良の古道を歩く 北・山の辺の道(1)   奈良の古道を歩く 北・山の辺の道(2)

今回は、「石上神宮」から南下して、桜井市の「海拓榴市(つばいち)観音堂」までを完歩する予定。

5:00 起床。今日は長距離を歩く事になるので、6時には奈良市内のホテルを出発したい。

しかし、気が付けば外は雨。けっこう強い。

予報では夜のうちに雨は上がり、良い天気に成るハズだったのだが・・・。

シバシ空を見上げながら様子見。出発を遅らせるか、今日の予定を変更するか・・・。

7:00 突然雨が止んだようなので、慌ててホテルを出発、JR奈良駅に向かう。 

予定より1時間ほど遅い「JR桜井線」に乗って天理市に向かう。

天理駅からスタート地点の石上神宮までは、遅れを取り戻すためにタクシーで移動。

                   ≪石上神宮(いそのかみじんぐう)≫

8:07 日本で最も古い神社の一つ、「石上神宮」に到着。

神官の方たちはまだ清掃中。

本殿で、今回の旅の無事をお祈りする。 

 

神の使い「ご神鶏」はお食事中。木の枝に登っている鶏の写真を撮りたくて粘ったが、ザンネン。

8:30 「山の辺の道」完全制覇を目指して、石上神宮を出発。

「頑張るぞ!」と意気込んだが、歩き出して直ぐに道を間違えた。

絶対迷うことの無い「山の辺の道」で道を間違え、15~20分の時間ロス。

写真を撮ることに気持ちが集中してしまい、道標を見逃したようだ。

                        ≪内山永久寺跡≫

予定よりかなり遅れて、最初のチェックポイント「内山永久寺跡」を通過。

 

                     

石畳の道は、今朝まで降っていた雨に濡れて滑りそうでコワイ。

                    ≪夜都伎神社(やとぎじんじゃ)≫

9:31 「夜都伎神社(やとぎじんじゃ)」に到着。

茅葺の拝殿はこの辺りでは珍しいそうで、葺き替えたばかりの屋根がなかなか美しい。

りっぱなお屋敷が立ち並ぶ集落を通過。ここが次のポイント「竹之内環濠集落」かと勘違いし、別のハイカーの方と右往左往。

 

                        ≪竹之内環濠集落≫

9:50 竹之内環濠集落。

戦国時代、村の外周に水郷を巡らせ外敵から守ったのだそうだ。

集落内をチョット歩いて見たが、この写真の辺りしか雰囲気は残っていない。 

                       

農道で見つけた天理市の汚水マンホールの蓋。最近、趣味に成りつつあるので撮影。

            ≪三角縁神獣鏡をモチーフにしたマンホールの蓋≫

中央の市章は、天理の「天」の文字を模様化し、市花「梅花」を形作っているそうです。

今まで見たマンホールの蓋の中でも、最も重厚なデザインの一つ。

撮影しながら、昨日の吉野町では見逃したのに気づく。

吉野町のマンホール蓋は、桜と鮎のデザインだそうで・・・・ザンネン。

そもそも、古道トレッキングや寺社巡りでは、なかなか汚水のマンホールの蓋には目が行きません。

                    10:15 萱生(かよう)環濠集落

                         10:29 念仏寺

今日は、礼儀正しい若者のグループとやたらと出会う。

何かオリエンテーリングでもやっているのか・・・。

 

春の季節感濃厚な里山を歩く。

                         ≪長岳寺≫

10:45 「山の辺の道」随一と名高い古刹、長岳寺に到着。

 

長い長いアプローチを進むと、拝観受付ではネコがお出迎え。と言うより、受付に誰もいなくてどうしたものやら・・・。

 

鐘楼と楼門を兼ねた珍しい門。

境内の小高い場所には、立派な石仏。

 

11:20 長岳寺を出て数分で、天理市トレイルセンター前。

今日は6時前に朝飯を食べたので、サスガに空腹。

トレイルセンターの道路の向かい側にある、「そば処 千古」で天ぷらそば大盛りを喰う。

ご主人の話では、この辺りが「山の辺の道」のほぼ中間地点。

                        ≪トレイルセンター前の路上にあった地図≫ 

ここまでのコースタイム

石上神宮-(12)-内山永久寺跡-(25)-夜都伎神社-(12)-竹之内環濠集落-(17)-

萱生環濠集落-(14)-念仏寺-(14)-長岳寺-(3)-天理市トレイルセンター

    歩いた距離:約6.5km

    歩いた時間:1時間40分

    要した時間:3時間(拝観時間、見学時間、昼食時間などを含む)

 

                        ※奈良の古道を歩く 山の辺の道(2)につづく


奈良の古道を歩く 吉野山

2016-04-19 | 京都・奈良旅行記

昨年12月以来のブログ更新です。ちょっとサボっていました。 

何とか心を入れ替えて頑張ります。

今回の旅は、去年の秋に引き続き「奈良の古道歩き」をすることに・・・・ 

2016年4月13日

今日から三泊四日の奈良旅。

今日の最大の目的は、吉野山「金峯山(きんぷせん)寺」の「蔵王堂(国宝)」で、秘仏「蔵王権現」の御開帳を見ること。

吉野に入るのは昼過ぎになる予定なので、「古道歩き」と言うよりは秘仏拝観がメイン。

もう終わっているとは思うが、現地の状況によっては(アワヨクバ・・・)、有名な吉野のサクラも巡りたい。

9:05 乗り込んだJALは、予定よりやや早めに伊丹空港へ到着。

一目散にバス乗り場に移動。予定より30分早い、9:20発「あべの橋」行きの連絡バスに乗車。

その結果、「大阪阿部野橋」駅発の吉野行き近鉄特急も、前日仙台で購入した指定券より一本前の特急に変更。 

天気予報では午後から雨模様なので、出来るだけ早く着きたい。

ちなみに、近鉄特急は全席指定なので、サクラのシーズンなどは前もって特急券(全席指定)を入手しておいた方が良いようだ。

いつもの旅行代理店で近鉄特急券を買おうと思ったが、手数料が1,080円かかると言うのでヤメ。

近畿日本ツーリストに行ってゲット。510円の特急券に1,080円の手数料はアホらしい。

 

11:35 乗り継ぎが非常にうまくいって、予定よりかなり早めに吉野駅に到着。

駅前からは、七曲り坂をテクテク登って「金峯山寺」に向かう予定だったが・・・・。

気合を入れて歩きだしたら、目の前に「中千本公園」行き奈良交通バスがいて、係員に間違って誘導されて思わず乗ってしまった。

 

目的の「金峯山寺」を迂回して「中千本公園」まで来てしまったので、この勢いでさらに「奥千本口」行きのバスに乗り継ぐことに予定変更。

ケーブルバスの乗車券売り場で50分待ちと言われたが、運良く20分ほどで乗車。一車線の山道をマイクロバスでガンガン上がる。

吉野山ハイキングでは、今回のように吉野駅からバスで「奥千本口」まで登り、歩いて下るのが定番のようだが、サクラのピークの時期にはバスの乗り継ぎに何時間掛かるか分からない。

今日は、「下千本」、「中千本」のサクラが終わっているので、何とか1時間余りで「奥千本口」まで来た。 

                         ≪金峯神社≫

12:40 「奥千本口」のバス終点から坂道を数分登って「金峯神社」に到着。

写真右奥の道をさらに行くと「西行庵」など見どころがあるらしい。周回コースを歩いて来た人の話では、まだサクラが満開の場所が一ヶ所あるようだ。

行って見たいが、今は既に午後。

思いがけずバスに乗って山上まで来てしまったが、「奥千本」で時間を掛けるのはチョット不安。

御開帳の「蔵王権現」の拝観時間が終わってしまったら、何のために吉野まで来たのか分からない。

12:55 金峯神社にお参りを済ませ、周辺のサクラを眺めながら徒歩での下山開始。

                   ≪吉野水分(よしのみまくり)神社≫

13:16 吉野水分(よしのみまくり)神社に到着。

かろうじて残る桜を眺めながら、豊臣秀吉寄進の拝殿でお参り。先を急ぐ。

 

13:27 「花矢倉展望台」に立ち寄る。上千本の眺めは・・・ザンネン。

  

一般観光客も、ハイカーもヒタスラ下る。

                     ≪櫻本坊(さくらもとぼう)≫

13:55 観光客で賑わう寺町の通りに下りて来たところで、休憩を兼ねて「櫻本坊」を参拝。

   

 

14:30 やっと今日の目的地「金峯山寺(きんぷせんじ)蔵王堂」に到着。

今にも雨が降り出しそうな気配だが、何とか間に合ったようだ。

 

                     ≪金峯山寺蔵王堂(国宝)≫

あまりにも巨大なお堂に、くちアングリで見上げる。東大寺大仏殿に次ぐ大きさだという。

巨大なお堂の中には、高さ7mもある蔵王権現三体がド迫力で立っている。

権現さまの足元にある懺悔室で、仰ぎ見ながら二度もザンゲしてしまった。

拝観受付をした人は、お札と靴入れのエコバッグがもらえる。

 

15:15 今回の旅の目的の一つ、蔵王権現の御開帳を拝観出来たので、ノンビリと境内を眺めていたら、蔵王堂の脇の方に「脳天大神」の看板を見つけた。

明らかに頭の神様だと思われるので、「ボケ防止」に拝んで行こうと思い、急な石段を降りた。

 

軽い気持ちで歩き出したのだが、行けども行けども参拝所は現れず、まるで谷底に落ちて行く感じ。

15:24 やっと「脳天大神」に到着。

脳天大神は正式には「龍王院」と言い、金峯山寺の塔頭。首から上の守り神。

 

15:32 「ボケ防止」のお参りを済ませ、さっき下って来た急な石段を今度はヒタスラ登る。

後から分かったのだが、450段あるらしい。往復で900段ということになる。

頭にご利益があるというよりは、身体を鍛える方に役立ちそう。

15:56 蔵王堂を後にして、門前町でお土産屋などを覗きながら通りを少し戻る。

                          ≪吉水神社≫

16:05 吉水神社に到着。

ここは、かつて源頼朝に追われた義経主従が隠れた場所で、義経と静御前の永遠の別れを描いた「義経千本桜」の舞台となったところ。

また、後醍醐天皇が一時南朝の皇居を置いたり、豊臣秀吉が花見の本陣としたりと重要な歴史の場所でもある。

「一目千本桜」の景色は、こんなアンバイで。一週間前なら・・・・。

16:30 吉水神社を出たところで、この後どうするかシバシ思案。

「山の向こうに見える如意輪寺まで歩いて見ようか・・」などとも考えたが、明日からのハードなスケジュールを考えて体力温存。吉野駅に下りることにする。

 

「七曲り坂」をまだ残っているサクラを眺めながら、吉野駅に向かう。

チョット下ったところで、ふと思い直し、坂道を上に戻る。

                      ≪吉野山ロープウエイ≫

17:10 現存する日本最古のロープウエイに乗って、下山。乗り降りする時、チョット怖い。3分ほどで到着。

 

17:30 吉野駅前の食堂で山菜そばを食べ、夕食用に「柿の葉ずし」をお持ち帰り。

18:04 来た時と同じように、特急券を一時間前倒しに変更して、近鉄に乗り込む。

この時になって、雨がパラつき出した。超ラッキー。

20:00 吉野駅→橿原神宮前駅→大和西大寺駅→近鉄奈良駅と、近鉄を乗り継いで奈良市内のホテルにチェックイン。

とたんに雨が本降りになった。なんとか一日目を無事終了。 

 


奈良の古道を歩く 北・山の辺の道(2)

2015-12-06 | 京都・奈良旅行記

2015年11月27日 奈良四日目

奈良に来て四日目で、初めての青空。それもほぼ快晴。

しかし、今日は最終日。

予定では、奈良の古道歩きの最後として、旧柳生街道を歩く事にしていた。

しかし、石畳が続く柳生街道は、二日続いた雨でかなりウエットな状態だと思われる。

苔むした石畳に落ち葉が積もった状態で濡れると、極めて滑りやすくなって危険だ。

スタート地点と考えていた円成寺も紅葉が「終わりかけ」ということなので、方針を変更。

二日目26日に中途半端に終わった「北・山の辺の道」の続きを歩く事にする。

8:44 今回の旅でお馴染になったJR帯解駅(奈良駅から二つ目)に到着。

青空は眩しいが、チョット寒い。手袋を置いてきてしまったのを後悔。

8:50 まずは「山の辺の道」に向かって歩き出す。

9:10 山村町バス停前の分岐に到着。

ここから、一昨日雨で中断した「北・山の辺の道」ハイキングを再開する。

東海自然遊歩道と同じく車道をヒタスラ歩く。両側に竹林がつづく。

  

       ≪正暦寺への分岐≫                   ≪不思議な時計台≫

一日目に臨時バスで行った正暦寺の分岐を右に曲がり、「弘仁寺」へ向かう。

 

                         ≪弘仁寺山門≫

10:00 弘仁時寺に到着。本堂が閉まっていたので、外でお参り。 

広いお庭の境内を歩くが、ひと気が全く無い。

10:20 しばらく前からトイレに行きたいのをガマンしていたので、御借りしようと思い外トイレを探すが見つからず、

諦めてコースに戻る。

弘仁寺の詳細は公式ホームページ

清く正しく美しい、日本の風景。

延々と車道を下って行く。車道歩きばかりなので、古道を歩いている感じがしない。

車が猛スピードで行き交う脇を歩いていると、何か間違ったことをしている感じだ。

一昨日歩いた、春日大社から円照寺までの「北・山の辺の道(1)」だけで良かったのではないかとやや後悔。

東海自然歩道の道標も、弘仁寺を過ぎた所からは「北・山の辺の道」の終点、と言うよりは

「南・山の辺の道」の起点となる天理の「石上神宮」しか出てこない。

とはいえ、下半身の方に逼迫した事情を抱えているので、必死に足を進める。

                         ≪白川ダム≫

10:44 白川ダムに到着。 

周辺は広大な公園になっていて、トイレを探すのにひと苦労。

やっとトイレを済ませたところで道標を見失って、広い公園を右往左往。

11:15 やっと東海自然歩道の道標を探し当て、天理・石上神宮方面へ向けて出発。

                        11:18 柿の木畑

  

    11:20 名阪国道の高架下をくぐる 

11:30 竹林に入る。荒れた竹林で、強い風が吹くと、そこらじゅうでバキバキと竹の折れる音がする。

11:43 今日、初めてハイカーのグループと擦れ違う。

11:48 天理教と思われる大きな建物が見えて来る。

11:52 豊田城址の方向に向かって、田んぼの畦道を行く。

  

道は間違っていないと思うが、「山の辺の道」の道標は全く見当たらず、東海自然歩道の道標だけが

曲がり角ごとに現れる。

12:12 天理教の寮の様な建物の裏を行く。同じような建物が次々現れる。

イノシシ避けか?

                       12:20 豊田神社

12:24 「布留(ふる)の高橋」に到着。

万葉集にも詠われた橋。

      石上(いそのかみ) 布留(ふる)の高橋 高高(たかだか)に

                      妹(いも)が待つらむ 夜ぞ更けにける・・・・詠み人知らず

ここでは石上神宮の神事もとり行われるらしい。

橋の下には、滝が二つ見えていて下りて行けるようになっている、が危険。

突然現れた僧侶の一団も通り過ぎて行き、チョット時代がタイムスリップした感じ。

鉄筋コンクリートの橋というのが残念!!

12:45 裏手から神宮に入る。

                ≪石上神宮(いそのかみじんぐう)≫

12:50 石上神宮に参拝。

石上神宮は、日本書紀や古事記にも記述があるそうで、伊勢神宮と並ぶ日本で一番古い神社と言うことになる。

 

神の使いであられる鶏が自由に駆け回っている。

詳しくは石上神宮ホームページをご覧ください。

紅葉はこれから期待できるか・・・・・。

この時点でまだ13時。京都駅での新幹線の時間が19時過ぎなので、あと2,3時間は歩ける計算だが、

さすがに四日目ともなるとバテ気味なので、「石上神宮」をもって今回の古道歩きは終了とする。

石上神社から30分ほど歩いて、JR天理駅に向かう。

四日目で、古道歩きにあきてしまったのかチョット盛り上がらないコースでした。

弘仁寺から石上神宮までのコースは、無理やり作ったという感じで、道も面白くないし見て楽しむ様な場所も無し。

紅葉の時期で天気も最高なのに、擦れ違うハイカーもあまり多くはありませんでした。

私が25日に歩いた「北・山の辺の道(1)」だけで満足できない方は、24日に先に歩いた「正暦寺から円照寺」

加えると、ケッコウ充実した歩きになると思います。

 

参考にしたMAP・・・・近鉄てくてくまっぷ奈良-8 北・山の辺の道コース(2)

コースタイム

JR帯解駅-(15分)-山村町バス停前の分岐-(48分)-弘仁時-(22分)-白川ダム-(70分)-

布留の高橋-(10分)-石上神宮-(30分)-天理駅

      歩いた時間:3時間15

      歩いた距離:約13km

      所要時間:約5時間(白川ダムでトイレと道標探しで30分以上時間を消費)

 


奈良/京都の古道を歩く 当尾の石仏巡り(2)

2015-12-06 | 京都・奈良旅行記

2015年11月26日 三日目つづき

「ミロクの辻」からスタートした「当尾の石仏巡り」は、岩船寺を経て浄瑠璃寺側の「大門石仏群」まで来たところで

強い雨に降られて一時中断。

 

          ≪春日神社≫                     ≪大門石仏群≫

神社の祠の脇にある東屋(?)で雨宿り。

リュックの中の、カッパ上下、スパッツ、傘などを、取り出しやすいように調整。

昨日の「北・山の辺の道」も雨で中途半端に終わっているので、今日のコースは何とか「完歩」したい。

10:56 雨がやや小降りになって来たので、出発することにした。

と言うよりは、雨宿りの場所が不気味なところだったので、早く出たかった。

「雨がどんなに強くなろうと、ゴールの浄瑠璃寺まで歩き通すぞ!」と心に決めて歩き出す。

カッパを着るほどではないので、傘を差して濡れた道を歩く。

一応、この辺りはアスファルト舗装なので歩き易い。

  

11:03 「大門阿弥陀磨崖仏まで0.3km」の道標に到着。

しかし、道と思われるものは藪の中に消え、とても谷に下りて行ける状況ではない。そして雨。

近くまで行くのは諦め、大木の下で雨宿りしながら、木の枝越しに対岸の磨崖仏を眺める。

この地で最大の磨崖仏ということだが、何しろ300m先にある仏さまなので、見た目に小さい。

すぐ下から仰いで見たら、きっとすごい迫力なのだろうと思うが・・・・。

          

                ≪大門仏谷(ほとけだに)阿弥陀磨崖仏≫

今回、予備の予備で持ってきたコンパクトカメラPower Shot SX60HSで撮影。

さすがに1400mm望遠の威力はすごい(画質は別として)。

11:17 小雨に煙る真直ぐな道を、ひたすら下る。

どんどん下っているが、ゴール地点の浄瑠璃寺は山の中にあるハズなので、この反動がチョット恐ろしい。

ここまでは北西方向に下って来たが、ここからは急激に方向を変えて、南東方向に戻る感じ。

                         11:24 焼け仏

この切通しを抜けると、後は幅の広いバス通りを浄瑠璃寺に向かって、ヒタスラ登りになる。

                       11:32 たかの坊地蔵

雨が降り続く車道を、傘を前に倒して必死に登る。

                   11:47 長尾の阿弥陀如来磨崖仏

磨崖仏の上に笠を被せた珍しいつくり。

11:53 本日の「当尾の石仏巡り」ゴール地点、浄瑠璃寺の参道に到着。

久しぶりに、大勢の観光客を見た。

                         ≪浄瑠璃寺≫

                ≪浄瑠璃寺本堂 九体阿弥陀堂 国宝≫

「阿弥陀如来坐像(国宝)」など数々の国宝、重文などの仏様を拝観しました。

本堂の横幅いっぱいに並んだ九体の阿弥陀仏は壮観です。

本堂前から見た三重塔。

三重塔付近から見た本堂(九体阿弥陀堂)。

12:40 浄瑠璃寺の国宝などの寺宝を拝観し、美しいお庭を一周して「当尾の石仏巡り」無事終了。

後半、雨の中のトレッキングとなったが、お寺も石仏もなかなか面白いコースだった。

やはり、奈良・京都は観光大寺を巡るよりは、中心部から離れ、郊外の山中にある古寺を訪ねる方が

絶対に楽しい。

12:40 参道わきにある食事処で昼食。

「そば定食」。オタマをドンブリの中に突っ込んで出すのは、この辺の風習なのでしょうか?

雨の中を歩いて来たので、温かいお蕎麦は大変美味しかった。

 

                  ≪当尾名物  吊り売りの無人販売所≫

浄瑠璃寺の前から奈良交通バスで奈良に戻る予定だったが、予定より早く終了してしまったので

バスの便がない時間帯になってしまい、タクシーを呼んで本日の宿「ホテル日航奈良」に向かった。

参考にした資料:「片手で持って歩く地図 奈良・大和路」成美堂出版

           近鉄てくてくまっぷ京都4 浄瑠璃寺・岩船寺石仏巡りコース 

 

ここまでのコースタイム 

 

ミロクの辻-(8分)-三体地蔵-(11分)-岩船寺-(9分)-一願不動尊-(9分)-わらい仏

-(10分)-カラスの壺二尊-(9分)-あたご灯籠-(4分)-藪の中三体仏-(4分)-首切り地蔵

-(4分)-大門石仏群-(8分)-大門仏谷磨崖仏【対岸】-(10分)-焼け仏-(7分)-たかの坊地蔵

-(15分)-長尾阿弥陀如来磨崖仏-(8分)-浄瑠璃寺

 

      歩いた時間:2時間(写真を撮りながら)

       歩いた距離:約7km

       所要時間:4時間15分(岩船寺/浄瑠璃寺の拝観、雨宿り、道間違いなど含む)

                  岩船寺拝観時間:50分、浄瑠璃寺拝観時間:40分

           天候:雨