NTTが米インテルやソニーとともに進めている新たなネットワーク構想で、2030年のサービス開始を目指しています。「アイオン」と読みます。Innovative Optical and Wireless Networkの略です。
電気信号を使用することなくすべて光で伝達するシステムで、5Gよりも更なる大容量かつ遅延短縮を図った通信が実現できるとのことです。
NTT資料(https://www.ntt.co.jp/RD/techtrend/pdf/NTT_TRFSW_D.pdf)によると、“エレクトロニクスの世界からフォトニクスの世界へとシフトチェンジに挑戦することで、フォトニクス技術をベースとし、大容量、低遅延、低消費電力、かつ柔軟性に優れ、情報処理部分までの光化を含めた革新的なネットワークでる”、といった説明があります。
また、この新たなネットワーク構想は、
(1)オールフォトニクス・ネットワーク(All-Photonics Network):端末まで含めてフォトニクス技術を適用したネットワーク
(2)コグニティブ・ファウンデーション(Cognitive Foundation):様々な拠点に散在するリソースを連携させるプラットフォーム
(3)デジタルツインコンピューティング(Digital Twin Computing):実世界の「再現」を超えたインタラクションを可能にする計算パラダイム
という3つをキーエレメントとして構成されているようです。
2019年11月に開催された「NTT R&Dフォーラム2019」のテーマ「What's the IOWN? -Change the World」のコンセプト動画のサイトは、https://www.youtube.com/watch?v=p1qZTJjEO_Aです。