コンビニのローソンが、2022年10月11日、三菱食品本社ビル(東京都文京区)の11階にオープンさせた、無人決済店舗です。「Lawson Go」という名の無人店舗は、2020年2月~5月に、富士通の事業所「富士通新川崎TS(テクノロジースクエア)」のローソンへ実験的に導入された経緯があるようですが、本格導入は今回が初めてのようです。
「Lawson Go」は、事前に専用アプリにクレジットカードを登録します。入店の際、本人認証のためアプリでQRコードを読み取り機にかざします。手にとった商品の種類や数量は、店内設置のカメラや商品の置かれた棚の重量センサーのデータをもとにAIで認識します。購入が終わり店舗の出口を通過すると自動的に決済され、レシートはアプリに表示されるようです。
2018年1月に、アマゾンドットコムが、ワシントン州シアトルに「Amazon Go」と呼ばれる無人コンビニの1号店をオープンしていますが、利用者から見てよく似た仕組みになっているようです。
コンビニでは、コロナ禍にあっては時短営業や休業を迫られた飲食店などから流れてきた人材により人手不足が軽減できていたようですが、コロナが落ち着き経済活動の回復とともに人手不足が再び深刻化になりつつあるようで、今後、このような無人決済店舗が普及していくとみられています。
参考までに、ローソンでは、「Lawson Go」とは別に、人手不足対策として、「来店客自身が手にとった商品のバーコードをスキャンしセルフレジで決済する」という仕組みの「ローソンスマホペイ」(注:後に、「ローソンスマホレジ」に名称変更)のサービスを一部で展開しています。
今回記事のニュースリリース(2022.10.11)のサイトは、https://www.lawson.co.jp/company/news/detail/1459216_2504.htmlです。
関連ブログ(“ローソンスマホペイ(ローソン)”とは、2018.12.28)のサイトは、https://blog.goo.ne.jp/blspruce/d/20181228です。
人手不足対応としてのレジの省人化・効率化策については、以下の資料に整理されています。
「店舗におけるレジの省力化・効率化策の動向と今後の展望」,流通経済大学流通情報学部紀要,Vol. 23,No.2,2019年3月10日、https://rku.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=7064&item_no=1&page_id=13&block_id=21