ネット広告を手掛けるマイクロアド(注:東京都渋谷区、サイバーエージェントの子会社)が、4月21日に提供開始した、「動画配信サービスを提供する企業」向けの広告サービスで、特にビデオ・オン・デマンド(VOD)に特化したものです。
新型コロナウイルスの影響で、在宅時間が増加し、映画やドラマ、アニメ、スポーツなど自宅で楽しめるVOD視聴の需要が高まりを見せているこのタイミングを狙って投入されたようです。なお、マイクロアドの分析では、自宅で楽しめるエンタメコンテンツの視聴に興味関心を持つ消費者数は、1月の平均値に対し3月のピーク時で2.2倍に増加しているようです。
このサービスでは、視聴者毎の「特定の映画やアニメ、音楽などのエンタメ作品」や「俳優・アーティスト等」への興味関心の高まりをマイクロアド独自の仕組みで分析することにより、ドラマ、音楽、俳優、監督のジャンルなどにおけるセグメントを自動で生成してくれるようです。現状で利用されている、映画のジャンルなどに関する好みに応じた配信だけでなく、監督や出演する俳優なども含めたきめ細かい興味に沿っての配信が可能となるようです。
ちなみに、「動画配信サービス」も拡大が続いているようで、テレビ朝日とKDDIによる「TELASA(テラサ)」(注:4月7日にサービス開始)、米ウォルトディズニーによる「ディズニー+(プラス)」(注:2020年後半に開始予定)などが参入あるいは参入予定となっています。
マイクロアドのニュースリリース(2020.4.21)のサイトは、https://www.microad.co.jp/news/detail/1240/です。
TELASAのニュースリリース(2020.3.23)のサイトは、https://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2020/03/23/4331.htmlです。
ディズニー+のニュースリリース(2020.4.8)のサイトは、https://thewaltdisneycompany.com/disney-paid-subscriber-count-surpasses-50-million-milestone/です。