向って、トラバース道を行く。崩れやすい岩礫の道で結構神経を
使う。約１時間で再びアレッチ氷河に降り立つ。目指すエッギス
ホルンの基部まで、大して距離もなく、傾斜も平坦に近いので、
楽勝と思っていたが、大間違い。この辺りは大クレバス帯で、
クレバスを避けるために、大回りすることもしばしば。結局
４時間かかってやっと氷河歩きは終った。最後はワイスホルン
やドムなどの高峰を眺めながらの気分のいい歩きだった。
氷河歩きが終るとザイルをはずすので、一挙に緊張がほぐれて、
キューボーデンまで１時間半くらいのところを、２時間半もかけて
のんびり歩く。キューボーデンで泊る予定のホテルが、まだオー
プンしていなかったので、急遽予定を変更してカンデルシュテック
に行く。
