スバルのペターがパーフェクトWINです!コレにより総合ポイントが20ptsとなり、選手権でも首位に立ちました。
初代STI社長である久世さんの弔い戦となったラリー・メキシコ。こういう時に最も力を発揮する男がペター・ソルベルグです。LEG1のSS1をトップタイムで首位に立つと、その後もトップタイムを連発してLEG1を首位で終えると、LEG2はSS8でグロンホルムが一気に詰め寄って来たものの、全く動じずにその後おSSでトップタイムを連発。約30秒のリードを持って最終LEG3を迎えました。
LEG3は2つのSSしかなく、トラブルが無い限りは30秒のマージンはペターには充分。2位のグロンホルムのスプリットタイムを見ながらの走行し、最終的にはグロンホルムに34.5秒差をつけて完全優勝です。
グロンホルムはスウェディッシュでのリタイアを厳しく咎められてましたし、ブレーキトラブルを抱えていたようですのでLEG3は2位完走狙いだったかもしれません。
3位に入ったのはプジョーのマルティン。LEG1のSS3でトップタイムを出した物のそれ以降はなく、トップ争いには絡めず、デュバルと3位争いを繰り広げておりました。デュバルが脱落したため3位を楽々Getですね。まだ、307とピレリタイヤになれてないのか、チームに馴染めないのか…。ピリッとしませんね。今後の活躍を期待です。
4位はなんとローブ。LEG1で右リアをヒットし致命的なタイムロスをしてポイント圏内は無理と思っていたんですが…。修理してからは物凄い走りを披露しあれよあれよというまに順位をあげ、LEG2終了時点で6位。それでも5位の三菱ロバンペッラ,4位フォード、ガルデマイスターとの差は36秒、37.4秒差がありこれ以上の順位アップは無理だろうなぁと思っていたんですが、SS12で2位のロバンペッラを9.9秒離すトップタイム、SS13ではなんと2位のロバンペッラに33.1秒もの差をつけてのトップタイムをたたき出し、ガルデマイスターはもちろん、ロバンペッラも抜き差って4位Getです。去年のペターもペナルティーで下位に沈んだ後激走で4位に入りましたのでローブも底力を見せ付けました。
5位は三菱のロバンペッラ。グラベルが得意な彼だがLEG2スタート時に起きたトラブルで1分20秒のペナルティーを受けたのが痛かったかも。しかしながら、グラベルでもそこそこのパフォーマンスを見せましたね。
6位はフォードのガルデマイスター。どうやら、風邪を引いてたらしい。そのせいでかはわからないがピリッとしなかったですね。体調がよければロバンペッラの上には行けたのでしょうか?
7位はプライベーターのヴァンドボルド。フォードフォーカス04での参戦ですが、去年より速く走れるようになったような印象ですね。
8位は三菱のパニッツイ。LEG1ではロバンペッラよりも速いタイムをだすなどグラベルでも行けそうな雰囲気だったんですが、タイヤに優しくない走りなのか、何度もパンクして大幅にタイムロス。LEG2、3ではぱっとせず、プライベーターにも抜かれてしまう始末。がんばれパニヤン。
9位はシュコダのシュワルツ。8位のパニッツイからさらに2分以上遅れての完走。チームメイトのパーソネンはLEG1のSS2でいきなりリタイアでスーパーラリーで再出走するもトップから30分以上も後ろの13位。2005年モデルのファビアを投入したんですが全然ダメですね。がんばって欲しいものです。
さて、スバルのセカンドのアトキンソンですが、LEG2をリタイアした為、LEG3にはスーパーラリーで再出走。SS13は出走順が早いため砂掻き役になってしまいタイムが伸びず、SS14途中でLEG2で負ったダメージの影響から油圧が低下。フィニッシュまで2kmというところでリタイアです。しかし、LEG1、LEG2で見せたパフォーマンスは充分ではないでしょうか。リタイアしなかったら4位は確実だったはず。たらればは禁物ですが、三菱、フォード、シュコダより速いのは明らかでした。グラベルでのパフォーマンスは本物でしょうから、次戦のニュージランドに期待しましょう。
今季初の本格グラベルラリーだったラリー・メキシコ。グロンホルム+プジョー+ピレリとペター+インプレッサ+ピレリのパフォーマンスが注目でしたが、インプレッサに軍配。プジョーがミシュランの時、シトロエンと大差が無かったことを考えると、ペター+インプレッサ+ミシュランでもそんなにパフォーマンスは落ちないような気がします。逆にターマックではミシュランの方が明らかに速いですからね、インプレッサ+ミシュランだと、ドライターマックでも優勝が狙えるのでは?と思ってしまいます。
スバルとシュコダが2005年モデル、三菱がアクティブデフを投入です。
インプレッサWRC2005は文句なしのパフォーマンス。若干、温度が上がりすぎてセーフモードになったこともあるようですが、それでも大幅なタイムロスにはなってません。2ラリーで1つのエンジン使用が今シーズンからのレギュレーションですので、もし、メキシコにあわせたセッティングだとしたら、次戦ニュージランドのパフォーマンスはどうなんでしょう?すこし心配ですね。あとは昨年の鬼門であるウォータースプラッシュかな。それさえクリアできれば、ドライバーズチャンピオン、年間最多勝はペターのもので間違いないでしょう。
シュコダのファビアWRC2005。全長が短く車幅は広げられませんが、デザインはトレンドを抑えてます。しかしながらパフォーマンス向上は見られませんねぇ…。
ランサーのアクティブデフもどうなんでしょうか?まだ煮詰めが足りないのでしょうかね。今後に期待です。
1位P.ソルベルグ(S) 3:41:06.2
2位M.グロンホルム(P) +34.5
3位M.マルティン(P) +1:38.3
4位S.ローブ(C) +3:51.1
5位H.ロバンペラ(M) +3:58.1
6位T.ガルデマイスター(F) +4:05.6
7位A.ヴァルンボルト(F) +6:01.0
8位G.パニッツィ(M) +6:01.7
9位A・シュワルツ(SK) +8:05.3
13位J・パーソネン(SK) +29:04.8
ペターは首位になってしまったので、LEG1は砂掻き役をせねばなりません。かなり不利ですね。挽回できるレベルの遅れで留まればいいのですが…。あとは、メキシコと変わって標高が低いので、エンジン性能がどうなるかが見ものですね。1エンジン2ラリーは意外な面白さを生み出してます。スーパーラリーシステムがあるせいか、F1のように無理やりリタイア、なんてことは今のところしてませんね。
Not Deep,But Spread-talk about... (Blog Issue) WRCメキシコ終了。
総評
初代STI社長である久世さんの弔い戦となったラリー・メキシコ。こういう時に最も力を発揮する男がペター・ソルベルグです。LEG1のSS1をトップタイムで首位に立つと、その後もトップタイムを連発してLEG1を首位で終えると、LEG2はSS8でグロンホルムが一気に詰め寄って来たものの、全く動じずにその後おSSでトップタイムを連発。約30秒のリードを持って最終LEG3を迎えました。
LEG3は2つのSSしかなく、トラブルが無い限りは30秒のマージンはペターには充分。2位のグロンホルムのスプリットタイムを見ながらの走行し、最終的にはグロンホルムに34.5秒差をつけて完全優勝です。
グロンホルムはスウェディッシュでのリタイアを厳しく咎められてましたし、ブレーキトラブルを抱えていたようですのでLEG3は2位完走狙いだったかもしれません。
3位に入ったのはプジョーのマルティン。LEG1のSS3でトップタイムを出した物のそれ以降はなく、トップ争いには絡めず、デュバルと3位争いを繰り広げておりました。デュバルが脱落したため3位を楽々Getですね。まだ、307とピレリタイヤになれてないのか、チームに馴染めないのか…。ピリッとしませんね。今後の活躍を期待です。
4位はなんとローブ。LEG1で右リアをヒットし致命的なタイムロスをしてポイント圏内は無理と思っていたんですが…。修理してからは物凄い走りを披露しあれよあれよというまに順位をあげ、LEG2終了時点で6位。それでも5位の三菱ロバンペッラ,4位フォード、ガルデマイスターとの差は36秒、37.4秒差がありこれ以上の順位アップは無理だろうなぁと思っていたんですが、SS12で2位のロバンペッラを9.9秒離すトップタイム、SS13ではなんと2位のロバンペッラに33.1秒もの差をつけてのトップタイムをたたき出し、ガルデマイスターはもちろん、ロバンペッラも抜き差って4位Getです。去年のペターもペナルティーで下位に沈んだ後激走で4位に入りましたのでローブも底力を見せ付けました。
5位は三菱のロバンペッラ。グラベルが得意な彼だがLEG2スタート時に起きたトラブルで1分20秒のペナルティーを受けたのが痛かったかも。しかしながら、グラベルでもそこそこのパフォーマンスを見せましたね。
6位はフォードのガルデマイスター。どうやら、風邪を引いてたらしい。そのせいでかはわからないがピリッとしなかったですね。体調がよければロバンペッラの上には行けたのでしょうか?
7位はプライベーターのヴァンドボルド。フォードフォーカス04での参戦ですが、去年より速く走れるようになったような印象ですね。
8位は三菱のパニッツイ。LEG1ではロバンペッラよりも速いタイムをだすなどグラベルでも行けそうな雰囲気だったんですが、タイヤに優しくない走りなのか、何度もパンクして大幅にタイムロス。LEG2、3ではぱっとせず、プライベーターにも抜かれてしまう始末。がんばれパニヤン。
9位はシュコダのシュワルツ。8位のパニッツイからさらに2分以上遅れての完走。チームメイトのパーソネンはLEG1のSS2でいきなりリタイアでスーパーラリーで再出走するもトップから30分以上も後ろの13位。2005年モデルのファビアを投入したんですが全然ダメですね。がんばって欲しいものです。
さて、スバルのセカンドのアトキンソンですが、LEG2をリタイアした為、LEG3にはスーパーラリーで再出走。SS13は出走順が早いため砂掻き役になってしまいタイムが伸びず、SS14途中でLEG2で負ったダメージの影響から油圧が低下。フィニッシュまで2kmというところでリタイアです。しかし、LEG1、LEG2で見せたパフォーマンスは充分ではないでしょうか。リタイアしなかったら4位は確実だったはず。たらればは禁物ですが、三菱、フォード、シュコダより速いのは明らかでした。グラベルでのパフォーマンスは本物でしょうから、次戦のニュージランドに期待しましょう。
タイヤについて
今季初の本格グラベルラリーだったラリー・メキシコ。グロンホルム+プジョー+ピレリとペター+インプレッサ+ピレリのパフォーマンスが注目でしたが、インプレッサに軍配。プジョーがミシュランの時、シトロエンと大差が無かったことを考えると、ペター+インプレッサ+ミシュランでもそんなにパフォーマンスは落ちないような気がします。逆にターマックではミシュランの方が明らかに速いですからね、インプレッサ+ミシュランだと、ドライターマックでも優勝が狙えるのでは?と思ってしまいます。
マシンについて
スバルとシュコダが2005年モデル、三菱がアクティブデフを投入です。
インプレッサWRC2005は文句なしのパフォーマンス。若干、温度が上がりすぎてセーフモードになったこともあるようですが、それでも大幅なタイムロスにはなってません。2ラリーで1つのエンジン使用が今シーズンからのレギュレーションですので、もし、メキシコにあわせたセッティングだとしたら、次戦ニュージランドのパフォーマンスはどうなんでしょう?すこし心配ですね。あとは昨年の鬼門であるウォータースプラッシュかな。それさえクリアできれば、ドライバーズチャンピオン、年間最多勝はペターのもので間違いないでしょう。
シュコダのファビアWRC2005。全長が短く車幅は広げられませんが、デザインはトレンドを抑えてます。しかしながらパフォーマンス向上は見られませんねぇ…。
ランサーのアクティブデフもどうなんでしょうか?まだ煮詰めが足りないのでしょうかね。今後に期待です。
最終順位
1位P.ソルベルグ(S) 3:41:06.2
2位M.グロンホルム(P) +34.5
3位M.マルティン(P) +1:38.3
4位S.ローブ(C) +3:51.1
5位H.ロバンペラ(M) +3:58.1
6位T.ガルデマイスター(F) +4:05.6
7位A.ヴァルンボルト(F) +6:01.0
8位G.パニッツィ(M) +6:01.7
9位A・シュワルツ(SK) +8:05.3
13位J・パーソネン(SK) +29:04.8
次戦:ニュージーランド
ペターは首位になってしまったので、LEG1は砂掻き役をせねばなりません。かなり不利ですね。挽回できるレベルの遅れで留まればいいのですが…。あとは、メキシコと変わって標高が低いので、エンジン性能がどうなるかが見ものですね。1エンジン2ラリーは意外な面白さを生み出してます。スーパーラリーシステムがあるせいか、F1のように無理やりリタイア、なんてことは今のところしてませんね。
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Not Deep,But Spread-talk about... (Blog Issue) WRCメキシコ終了。
前半戦である程度ポイント稼げれば
総合優勝は見えてきますからね。
ここ数戦が正念場かもしれません。
ウォータースプラッッシュには泣かされたからなぁ
ま、黙ってみてるようなスバルじゃないだろうけど。
去年とは逆にローブが躓いてますね。
昨年はホントにウオータースプラッシュで無惨なラリーになったケースがあって、
応援している方もかなり凹んだ記憶が、、、(T_T)
また、このほかにもバッテリーが上がったり、勝ちはしたもののマッドフラップを着け忘れたりと
信じられないミスがあったですよ。
チャンピオン奪回のためにはこういうヒューマンエラーを無くさないと、、、
今までのところはほぼ完ぺきみたいですね。
シトロエンはクサラをキットカー時代から使い続けていますからね。
プジョー206とかGr.Aランサーの末期のように、
マシン自体の「賞味期限」が切れかかっているのかもしれないですよ。
本来ならばローブと接戦を繰り広げていてもおかしくは無かったはずですから…。
とにかく、インプ2005が初期トラブルもなく走行できたので自信がついたと思いますよ。
クサラは確かに、限界かもしれませんね。
C4投入が出来なくなったのは痛いというところでしょうか。