昨日、こちらの記事でもお伝えしましたが、2006年7月5日にワールドモータースポーツカウンシルが行われ、その中でWRCの07年カレンダーやレギュレーションについて決定がなされました。
まず、第一に驚きなのが、WRCのウィンターリーグ化の撤回です。
いままでは、07年は年8戦程度のショートシーズンを行い、その後07年秋から08年春までのウィンターリーグ化がほぼ決定事項とされていました。
もともとウィンターリーグ化は、夏にはサッカーや野球などのスポーツとかF1などがあり、非常に混み合っているシーズンなので、人気がいまひとつ盛り上がっていないWRCがこれらとバッティングしてメディアへの露出が低下するのを避ける狙いがあったと思うのです。
しかしながら、それを撤回したということはどういう意図があるのでしょうか?
まだ、ドライバーやマニュファクチャラーなどからの声が発表されて無いので真意が明らかではありませんが、その狙いが知りたいところです。
そして、2007年-2008年のウィンターリーグから参戦を表明していたスズキにとっては非常に痛いスケジュール変更となります。参戦計画を半年前倒しするのか、半年後ろにするのかの決断を迫られそうです。
来シーズン2007年のWRC暫定カレンダーです。
F1との絡みや他のスポーツとの絡みがあるので最終決定ではないですが、キプロス、トルコ、オーストラリアがはずされ、変わりにノルウェー、ポルトガル、アイルランドが新たに昇格しています。ポルトガルは復活ですね。ペアリング構想が進んだんだか後退したんだかが良くわかりませんが、スウェーデン、ノルウェーとスノーラリーが続くのは面白いかもしれません。ノルウェーはスバルのエースのペター・ソルベルグの地元でもありますし、盛り上がりが期待されます。
そして、輸送コストの高い日本がカレンダー落ちするのでは?という懸念がありましたが、9月から10月に移動して第14戦として予定されています。個人的には空太の運動会とバッティングさえしなければ構いません(笑)
そのほか、重要なレギュレーション変更としてポイント制の変更があります。それは、総合ポイントのみだったポイントに加え、各LEGごとに上位1~3位に3,2,1ポイントを追加するというものです。
これは、こちらの記事にあるように以前から私が思い描いていたポイント制なので、それをFIAが導入してくれたことには喜びを感じます。
というのも、現在のスーパーラリー制では、復活はできるものの走らなかったSS毎に5分のペナルティーが与えられてしまうので、リタイアする位置によって結果が左右されてしまい運に左右される部分が多く不公平感がありました。各LEGでポイントが与えられることによって、ドライバーたちは、例えLEG1のSS1でリタイアしても、残りのLEG2,LEG3でトップをとれば合計6ポイントを得ることになり、これはかなりの高得点を得ることが可能になります。なんと言っても、各LEGでフルアタックするモチベーションにつながりますので観客としても盛り上がります。ローブにならぶスピードを持ちながら完走率の低い、ペターやマーカスにとってはありがたい話だと思います。
もちろん、ローブのように初日から最後までずっと総合1位だった場合は、19ポイントという圧倒的なポイントを手にすることができるのでこれまで以上に点差が開くことも十分に考えられます。ちなみに初日から最後まで2位だったら14ポイントとなります。
そのほかの決定事項。
エンジン仕様が一種類となり、使用できるエンジン数もさらに制限されそうです。
基本的には現在も各マニュファクチャラーのテストしかしてないと思いますが、シーズン終了間近になると、移籍の絡みから、他メーカーの車をテストしたりすることがありましたのでそれを制限するような形ですね。
2008年度より、F1と同じくワンメイクタイヤ制の導入。コストダウンにはつながりますが、タイヤメーカー同士の戦いがなくなります。そして、ムースタイヤの廃止。これは大きいですね。もちろん技術開発によってムースでなくてもパンクしづらいタイヤ開発が進むでしょうが、90年代のWRCや現在のPCWRCのように、1パンクで順位が大きく変動するという波乱含みの展開もありそうです。ムースなしタイヤは軽くなるので、マシンの運動性能は上昇しますね。危険と引き換えに速さを得るわけです。
リモートサービスが復活。リモートサービスはサービスに戻らなくてもリエゾン途中でタイヤ交換や車載工具をつかった簡単なサービスを行うことができる制度。コース設定に柔軟性が生まれます。ムースタイヤの廃止によってタイヤ交換が重要なファクターになるかもしれませんので復活かな?
いままでは、岩に引っ掛けたりして、タイヤが外れてしまっても、コドライバーが窓から身を乗り出してバランスを何とかとり、サービスまでがんばって帰る!というようなシーンがありましたが、リエゾンは基本的には一般道なので、安全上の問題で、警察などで停止を求められる可能性がありました。まあ、上手く警察を説得して先導付でサービスに帰還するという、話術が重要だったんですが、こういうシーンは今後なくなりますね(ちょっとさびしい)。でも、4輪が揃っているという状態がどこまで指すのかで論議を呼びそうです。
環境対策として有力とされている、生物燃料が導入を検討されるようです。もともと、モータースポーツは環境破壊しまくってますから少しでも環境対策が進むことを願います。
まず、第一に驚きなのが、WRCのウィンターリーグ化の撤回です。
World Rally Ja | News | WRCWMSCは、現行の1月から12月のフォーマットで行われる2007年FIA世界ラリー選手権のカレンダーを承認した。
いままでは、07年は年8戦程度のショートシーズンを行い、その後07年秋から08年春までのウィンターリーグ化がほぼ決定事項とされていました。
もともとウィンターリーグ化は、夏にはサッカーや野球などのスポーツとかF1などがあり、非常に混み合っているシーズンなので、人気がいまひとつ盛り上がっていないWRCがこれらとバッティングしてメディアへの露出が低下するのを避ける狙いがあったと思うのです。
しかしながら、それを撤回したということはどういう意図があるのでしょうか?
まだ、ドライバーやマニュファクチャラーなどからの声が発表されて無いので真意が明らかではありませんが、その狙いが知りたいところです。
そして、2007年-2008年のウィンターリーグから参戦を表明していたスズキにとっては非常に痛いスケジュール変更となります。参戦計画を半年前倒しするのか、半年後ろにするのかの決断を迫られそうです。
来シーズン2007年のWRC暫定カレンダーです。
第1戦 | 1月19-21日 | ラリー・オートモービル・モンテカルロ |
第2戦 | 2月9-11日 | スウェディッシュ・ラリー |
第3戦 | 2月16-18日 | ラリー・ノルウェー |
第4戦 | 3月9-11日 | ラリー・メキシコ |
第5戦 | 3月30日-4月1日 | ラリー・ド・ポーチュガル |
第6戦 | 5月4-6日 | ラリー・アルゼンティーナ |
第7戦 | 5月18-20日 | ラリー・イタリア・サルディニア |
第8戦 | 6月1-3日 | アクロポリス・ラリー・オブ・グリース |
第9戦 | 8月3-5日 | ラリー・フィンランド |
第10戦 | 8月17-19日 | ラリー・ドイチェランド |
第11戦 | 8月31日-9月2日 | ラリー・ニュージーランド |
第12戦 | 10月5-7日 | ラリー・ド・フランス -ツール・ド・コルス |
第13戦 | 10月12-14日 | ラリー・ド・エスパーニャ |
第14戦 | 10月26-28日 | ラリージャパン |
第15戦 | 11月16-18日 | ラリー・アイルランド |
第16戦 | 11月30日-12月2日 | ラリーGB |
F1との絡みや他のスポーツとの絡みがあるので最終決定ではないですが、キプロス、トルコ、オーストラリアがはずされ、変わりにノルウェー、ポルトガル、アイルランドが新たに昇格しています。ポルトガルは復活ですね。ペアリング構想が進んだんだか後退したんだかが良くわかりませんが、スウェーデン、ノルウェーとスノーラリーが続くのは面白いかもしれません。ノルウェーはスバルのエースのペター・ソルベルグの地元でもありますし、盛り上がりが期待されます。
そして、輸送コストの高い日本がカレンダー落ちするのでは?という懸念がありましたが、9月から10月に移動して第14戦として予定されています。個人的には空太の運動会とバッティングさえしなければ構いません(笑)
そのほか、重要なレギュレーション変更としてポイント制の変更があります。それは、総合ポイントのみだったポイントに加え、各LEGごとに上位1~3位に3,2,1ポイントを追加するというものです。
World Rally Ja | News | WRC2007年1月1日をもって、現行のスーパーラリー規定が各レグの結果に与えられるボーナスポイント(1位が3ポイント、2位が2ポイント、3位が1ポイント)の制度に置き換えられる。最終結果は全ルートを走りきったコンペティターのみに適用されるようにするためである。レギュレーションの詳細は、次のWMSCミーティングで提案される予定である。
これは、こちらの記事にあるように以前から私が思い描いていたポイント制なので、それをFIAが導入してくれたことには喜びを感じます。
というのも、現在のスーパーラリー制では、復活はできるものの走らなかったSS毎に5分のペナルティーが与えられてしまうので、リタイアする位置によって結果が左右されてしまい運に左右される部分が多く不公平感がありました。各LEGでポイントが与えられることによって、ドライバーたちは、例えLEG1のSS1でリタイアしても、残りのLEG2,LEG3でトップをとれば合計6ポイントを得ることになり、これはかなりの高得点を得ることが可能になります。なんと言っても、各LEGでフルアタックするモチベーションにつながりますので観客としても盛り上がります。ローブにならぶスピードを持ちながら完走率の低い、ペターやマーカスにとってはありがたい話だと思います。
もちろん、ローブのように初日から最後までずっと総合1位だった場合は、19ポイントという圧倒的なポイントを手にすることができるのでこれまで以上に点差が開くことも十分に考えられます。ちなみに初日から最後まで2位だったら14ポイントとなります。
そのほかの決定事項。
World Rally Ja | News | WRCコスト削減策として、2007年1月1日より、エンジンは年間共通の仕様となり、使用できる数に制限が加えられる。使用できるエンジンの数は、具体的なレギュレーションとともに次のWMSCミーティングで提案されることになっている。
エンジン仕様が一種類となり、使用できるエンジン数もさらに制限されそうです。
World Rally Ja | News | WRC2007年1月1日から、プライオリティー1のドライバーは、所定マニュファクチャラーのためにしかテストをすることができなくなる。また、長期的目標の一環として、技術的措置を取ることによりテスト日数が削減される。
基本的には現在も各マニュファクチャラーのテストしかしてないと思いますが、シーズン終了間近になると、移籍の絡みから、他メーカーの車をテストしたりすることがありましたのでそれを制限するような形ですね。
World Rally Ja | News | WRC2008年シーズンの開幕から、ワールドラリーカーのすべてのエントラントが共通のサプライヤーのタイヤを使用する。ムースの使用は禁止される。タイヤ会社の入札が募られることになっている。
2008年度より、F1と同じくワンメイクタイヤ制の導入。コストダウンにはつながりますが、タイヤメーカー同士の戦いがなくなります。そして、ムースタイヤの廃止。これは大きいですね。もちろん技術開発によってムースでなくてもパンクしづらいタイヤ開発が進むでしょうが、90年代のWRCや現在のPCWRCのように、1パンクで順位が大きく変動するという波乱含みの展開もありそうです。ムースなしタイヤは軽くなるので、マシンの運動性能は上昇しますね。危険と引き換えに速さを得るわけです。
World Rally Ja | News | WRC2007年1月1日より、限られた条件下でのリモートサービスが許可される。レギュレーションの詳細は、次のWMSCミーティングで提案されることになっている。
リモートサービスが復活。リモートサービスはサービスに戻らなくてもリエゾン途中でタイヤ交換や車載工具をつかった簡単なサービスを行うことができる制度。コース設定に柔軟性が生まれます。ムースタイヤの廃止によってタイヤ交換が重要なファクターになるかもしれませんので復活かな?
World Rally Ja | News | WRC2007年1月1日より、競技車は4輪がそろっていない限り、リエゾン区間を走ることが禁止される。レギュレーションの詳細は、次のWMSCミーティングで提案される。
いままでは、岩に引っ掛けたりして、タイヤが外れてしまっても、コドライバーが窓から身を乗り出してバランスを何とかとり、サービスまでがんばって帰る!というようなシーンがありましたが、リエゾンは基本的には一般道なので、安全上の問題で、警察などで停止を求められる可能性がありました。まあ、上手く警察を説得して先導付でサービスに帰還するという、話術が重要だったんですが、こういうシーンは今後なくなりますね(ちょっとさびしい)。でも、4輪が揃っているという状態がどこまで指すのかで論議を呼びそうです。
World Rally Ja | News | WRCできるだけ早い機会での生物燃料の導入が、FIA(国際自動車連盟)のテクニカル部門で検討されている。
環境対策として有力とされている、生物燃料が導入を検討されるようです。もともと、モータースポーツは環境破壊しまくってますから少しでも環境対策が進むことを願います。
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