今季のWRCはさまざまな出来事がありましたね。ちょっと振り返ってみたいと思います。
■ドライバーズチャンピオン
シトロエンのローブの圧勝でした。

上記のグラフを見てもらえれば一目瞭然ですね。殆ど線形にグラフが伸びてます。
なんと言っても、安定感が凄い。今季リタイアが2回だけというのも凄いですし、優勝が出来なくてもきっちりと2位を確保している。
グラベルでもターマックでも速い。
さすがにグラベルではペターに敵わないシーンが多かったですが、それでも、2位を着実にGetしてくるあたりが凄い。
■マニュファクチャラーズチャンピオン
これまた、シトロエンの圧勝でした。

これも、シトロエンだけが線形にグラフが伸びてます。クサラの抜群の安定性と、ローブ、サインツといったドライバーの安定性がもたらした結果と言えるでしょう。クサラ速い上に本当に壊れません。
PSAが2006年に撤退することを発表してしまいましたのでクサラの後継であるC4が登場する可能性が低くなりましたね…。
2位に入ったのはフォード、マーチンはもちろん、デュバルが上位に食い込む走りを見せたのが効いています。3位のスバルはミッコが貢献できなかったのが原因でしょう…。4位のプジョー、グロンホルム、ロバンペラ共に実力が充分だったのですがメカニカルトラブルが多すぎましたね。信頼性確保が第一でしょう。
三菱は、途中で参戦を取りやめてしまいましたので順位に反映されなくなってしまいました。
来季はシュコダ、三菱ともフル参戦ですからがんばって欲しいですね。
■ラリー・ジャパン初開催
今年のラリーの一番の話題ではないでしょうか!(まあ、日本人だからでしょうけど)
あれだけ、日本の車がWRCで活躍していながら、日本で開催されないのが不思議なぐらいでした。
残念だったのは三菱が不祥事がらみ(表向きは開発する為といってますが…)で出場を取りやめたこと。
来年は是非、スバルと三菱に大活躍してもらいたいです!
ということで、三菱で4年連続ドライバーズチャンピオンをとったマキネンがドライブするラリー・ジャパンの0カーをトップに持ってきました。
この画像を作成されたのはjump in the boxのJumpさんです。
既に来季のラリー・ジャパンの開催も決定していますし、また、盛り上げますよぉ!
■スーパーラリーシステム
リタイアしても、次のLEGに修理が間に合えば出走できるシステム。
今季は、アクロポリスラリーからスーパーラリーシステムが試験運用されたが、再走が許されるだけで、ポイントはつかなかった。
しかし、このシステムは成功だったのではなかろうか。ポイントがつかないまでも、最後まで多くのラリーカーが走行することで観客は楽しむことができた。
若いドライバーは経験をや早々にリタイアしたドライバーはテストを行うことができるのだ。
来季は走行しなかったSS毎に最速タイムから5分のペナルティを受けての走行できることになる。
1SSにつき、5分と言うと絶望的なタイム差ではあるが、完走すればポイントがもらえるかもしれないという可能性が残ることで、走る気が出るかもしれない(笑)だって、今季最終戦のオーストラリアではワークスは4台しか残らなかったのだから…。
ただ、真剣に走る気には到底ならないだろう。というのも、圧倒的なタイム差では、順位の変動は望めないし、1度リタイアしたら完走を目指して走るだけとなる。
なんとか、真剣走行ができるシステムにはならないかなぁ。
■ドライバー寸評(ワークスの順位順)
1. S.ローブ (Citroen/118pts)
2003年にマニュファクチャラーズ選手権を優先してドライバーズチャンピオンを逃したローブ。その悔しさをバネに今年は走行。他の誰も寄せ付けない抜群の安定感とターマックでもグラベルでも変わらないスピードはチャンピオンに相応しい。来季も優勝候補筆頭。
2. P.ソルベルグ (SUBARU/82pts)
今季のグラベルでは抜群のスピードを見せた。悔やまれるのは、ペナルティーやウォータースプラッシュにおける失速。それが無ければ、ローブと熾烈なタイトル争いを繰り広げていたはず。来季はグラベルが増えるので、優勝の可能性も高くなる。ココ一番の速さではローブを凌ぐが、安定性ではローブに劣る。
3. M.マルティン (Ford/79pts)
ターマックでは、抜群の速さを見せつけた。コルスとカタルニアの2戦連続優勝は見事。
フォードの予算不足の中でアレだけのパフォーマンスを見せたのはさすが。
PSAグループの2006年撤退の影響をもろにうけて、来季のチームすら決まっていないのが残念。
ほんの少しの安定性の向上で、優勝候補に上ってくるのは間違いないドライバーの一人。
4. C.サインツ (Citroen/73pts)
今季限りの引退を発表。さすがに、優勝を狙うのは厳しくなってはいたが、少しでも隙を見せようものならすかさず上位に上ってくる。アルゼンチンでの優勝はまさにそんな感じ。
シトロエンのマニュファクチャラーズタイトルはサインツなくしては語れない。
5. M.グロンホルム (Peugeot/62pts)
307のトラブルに振り回された1年だったと言える。それさえなければ、タイトル争いにもっと加わったことだろう。307の2年目となる来季は見ものである。
6. F.デュバル (Ford/53pts)
若手で最も成長したのではないだろうか、一度でも優勝すれば、化けるのではないかと思われる。
今後の活躍が気になる一人
7. M.ヒルボネン (SUBARU/29pts)
バーンズの病気により、急遽大抜擢されたミッコ。しかし、まだWRCを戦うには早すぎたか…。
成長を期待させるようなパフォーマンスを見せることもあまり出来ないままシーズンを過ごしたのは彼も悔しいことだろう。ターマックでのサラザンの活躍もあり、来季のワークス参戦も危うい。
8. H.ロバンペラ (Peugeot/28pts)
プジョーのセカンドドライバーとして、F.ロイクスとそのシートを競い合った結果、見事に成果を出したのがロバンペラ、デュバルと共に楽しみなドライバー。
13. G・パニッツィ (Mitsubishi/6pts)
三菱のエースドライバーとして、今季に賭ける意気込みは凄かったはず…。
が、しかし、まだまだ戦闘能力の劣るランサーWRC04では、彼も本領発揮とは行かなかった…。
ただ、カタルニアでのSS3位のタイムはランサーWRC04とターマックキング、パニッツィの実力のはず。
フル参戦を決定した来季の飛躍を期待したい。
(本当はターマックの弱いスバルに呼びたいドライバーである)
■メーカー、車寸評
1.シトロエン クサラ
もう、上で散々描いたので描くことがありません。
今シーズンは、とにかく壊れなかったし、ターマックもグラベルも速かった。
PSAの2006年撤退が決まったことで開発が鈍らなければよいが…。
2.フォード フォーカスRS WRC 03/04
ターマックでは抜群のスピードを誇る。グラベルでの熟成が後少し。
3.スバル インプレッサ WRC 2003/2004
グラベルではNo.1の安定性。2004年モデルで徹底して空気の流れをスムーズにする設計変更が行われた。その成果は確実にあらわれたのだが、前に向かって口をあける形が災いしたのか、ウォータースプラッシュでの水圧に負けたり、ホコリが多量に付着してオーバーヒートしたりと、予想外のトラブルに見舞われた。
徐々に対策がされて、後半のグラベル戦では本領発揮となった。
4.プジョー 307WRC
まだ、開発途上での投入となった307。特にミッション系のトラブルが多発した。
しかし、速さは充分にある。どこまで、信頼性をアップすることができるかが来季の結果を左右すると思われる。
5.三菱 ランサーWRC2004
いままでのWRカーはグループA車両をベースにしていたが今年投入したのは、完全な新設計。
ボディーからはみ出さないリアウィングが特徴的だった。
今季は、開発の年とは言っていた物の、他のワークスには全く追いつけない状況であった。
カタルニアで見せたパニッツィの走りが無かったら…来季も期待は持てなかっただろう。
そう、あのターマックでのスピードは衝撃だった。来季は表彰台を狙って欲しい。
6.シュコダ ファビアWRC
ヨーロッパラウンドのみの参戦となったシュコダ。
他メーカーの許可を受けて、特別措置にてフォロモゲを取得し、開発を続けている。
三菱同様、なんとか上位ワークスに絡めるスピードを持って欲しい。
■タイヤ
・ミシュラン
相変わらず、ターマックでもグラベルでも安定したグリップを提供した。
・ピレリ
今シーズンはさらにグラベルでの性能に磨きがかかった気がする。
しかし、折角のウエット模様になったツール・ド・コルスやカタルニアでその性能が発揮されなかったのは残念。雨のターマックでの性能はどこへ消えたのか…。
来季はプジョーもピレリを履くのでターマックの開発が進むことを期待したい。
■ドライバーズチャンピオン
シトロエンのローブの圧勝でした。

上記のグラフを見てもらえれば一目瞭然ですね。殆ど線形にグラフが伸びてます。
なんと言っても、安定感が凄い。今季リタイアが2回だけというのも凄いですし、優勝が出来なくてもきっちりと2位を確保している。
グラベルでもターマックでも速い。
さすがにグラベルではペターに敵わないシーンが多かったですが、それでも、2位を着実にGetしてくるあたりが凄い。
■マニュファクチャラーズチャンピオン
これまた、シトロエンの圧勝でした。

これも、シトロエンだけが線形にグラフが伸びてます。クサラの抜群の安定性と、ローブ、サインツといったドライバーの安定性がもたらした結果と言えるでしょう。クサラ速い上に本当に壊れません。
PSAが2006年に撤退することを発表してしまいましたのでクサラの後継であるC4が登場する可能性が低くなりましたね…。
2位に入ったのはフォード、マーチンはもちろん、デュバルが上位に食い込む走りを見せたのが効いています。3位のスバルはミッコが貢献できなかったのが原因でしょう…。4位のプジョー、グロンホルム、ロバンペラ共に実力が充分だったのですがメカニカルトラブルが多すぎましたね。信頼性確保が第一でしょう。
三菱は、途中で参戦を取りやめてしまいましたので順位に反映されなくなってしまいました。
来季はシュコダ、三菱ともフル参戦ですからがんばって欲しいですね。
■ラリー・ジャパン初開催
今年のラリーの一番の話題ではないでしょうか!(まあ、日本人だからでしょうけど)
あれだけ、日本の車がWRCで活躍していながら、日本で開催されないのが不思議なぐらいでした。
残念だったのは三菱が不祥事がらみ(表向きは開発する為といってますが…)で出場を取りやめたこと。
来年は是非、スバルと三菱に大活躍してもらいたいです!
ということで、三菱で4年連続ドライバーズチャンピオンをとったマキネンがドライブするラリー・ジャパンの0カーをトップに持ってきました。
この画像を作成されたのはjump in the boxのJumpさんです。
既に来季のラリー・ジャパンの開催も決定していますし、また、盛り上げますよぉ!
■スーパーラリーシステム
リタイアしても、次のLEGに修理が間に合えば出走できるシステム。
今季は、アクロポリスラリーからスーパーラリーシステムが試験運用されたが、再走が許されるだけで、ポイントはつかなかった。
しかし、このシステムは成功だったのではなかろうか。ポイントがつかないまでも、最後まで多くのラリーカーが走行することで観客は楽しむことができた。
若いドライバーは経験をや早々にリタイアしたドライバーはテストを行うことができるのだ。
来季は走行しなかったSS毎に最速タイムから5分のペナルティを受けての走行できることになる。
1SSにつき、5分と言うと絶望的なタイム差ではあるが、完走すればポイントがもらえるかもしれないという可能性が残ることで、走る気が出るかもしれない(笑)だって、今季最終戦のオーストラリアではワークスは4台しか残らなかったのだから…。
ただ、真剣に走る気には到底ならないだろう。というのも、圧倒的なタイム差では、順位の変動は望めないし、1度リタイアしたら完走を目指して走るだけとなる。
なんとか、真剣走行ができるシステムにはならないかなぁ。
■ドライバー寸評(ワークスの順位順)
1. S.ローブ (Citroen/118pts)
2003年にマニュファクチャラーズ選手権を優先してドライバーズチャンピオンを逃したローブ。その悔しさをバネに今年は走行。他の誰も寄せ付けない抜群の安定感とターマックでもグラベルでも変わらないスピードはチャンピオンに相応しい。来季も優勝候補筆頭。
2. P.ソルベルグ (SUBARU/82pts)
今季のグラベルでは抜群のスピードを見せた。悔やまれるのは、ペナルティーやウォータースプラッシュにおける失速。それが無ければ、ローブと熾烈なタイトル争いを繰り広げていたはず。来季はグラベルが増えるので、優勝の可能性も高くなる。ココ一番の速さではローブを凌ぐが、安定性ではローブに劣る。
3. M.マルティン (Ford/79pts)
ターマックでは、抜群の速さを見せつけた。コルスとカタルニアの2戦連続優勝は見事。
フォードの予算不足の中でアレだけのパフォーマンスを見せたのはさすが。
PSAグループの2006年撤退の影響をもろにうけて、来季のチームすら決まっていないのが残念。
ほんの少しの安定性の向上で、優勝候補に上ってくるのは間違いないドライバーの一人。
4. C.サインツ (Citroen/73pts)
今季限りの引退を発表。さすがに、優勝を狙うのは厳しくなってはいたが、少しでも隙を見せようものならすかさず上位に上ってくる。アルゼンチンでの優勝はまさにそんな感じ。
シトロエンのマニュファクチャラーズタイトルはサインツなくしては語れない。
5. M.グロンホルム (Peugeot/62pts)
307のトラブルに振り回された1年だったと言える。それさえなければ、タイトル争いにもっと加わったことだろう。307の2年目となる来季は見ものである。
6. F.デュバル (Ford/53pts)
若手で最も成長したのではないだろうか、一度でも優勝すれば、化けるのではないかと思われる。
今後の活躍が気になる一人
7. M.ヒルボネン (SUBARU/29pts)
バーンズの病気により、急遽大抜擢されたミッコ。しかし、まだWRCを戦うには早すぎたか…。
成長を期待させるようなパフォーマンスを見せることもあまり出来ないままシーズンを過ごしたのは彼も悔しいことだろう。ターマックでのサラザンの活躍もあり、来季のワークス参戦も危うい。
8. H.ロバンペラ (Peugeot/28pts)
プジョーのセカンドドライバーとして、F.ロイクスとそのシートを競い合った結果、見事に成果を出したのがロバンペラ、デュバルと共に楽しみなドライバー。
13. G・パニッツィ (Mitsubishi/6pts)
三菱のエースドライバーとして、今季に賭ける意気込みは凄かったはず…。
が、しかし、まだまだ戦闘能力の劣るランサーWRC04では、彼も本領発揮とは行かなかった…。
ただ、カタルニアでのSS3位のタイムはランサーWRC04とターマックキング、パニッツィの実力のはず。
フル参戦を決定した来季の飛躍を期待したい。
(本当はターマックの弱いスバルに呼びたいドライバーである)
■メーカー、車寸評
1.シトロエン クサラ
もう、上で散々描いたので描くことがありません。
今シーズンは、とにかく壊れなかったし、ターマックもグラベルも速かった。
PSAの2006年撤退が決まったことで開発が鈍らなければよいが…。
2.フォード フォーカスRS WRC 03/04
ターマックでは抜群のスピードを誇る。グラベルでの熟成が後少し。
3.スバル インプレッサ WRC 2003/2004
グラベルではNo.1の安定性。2004年モデルで徹底して空気の流れをスムーズにする設計変更が行われた。その成果は確実にあらわれたのだが、前に向かって口をあける形が災いしたのか、ウォータースプラッシュでの水圧に負けたり、ホコリが多量に付着してオーバーヒートしたりと、予想外のトラブルに見舞われた。
徐々に対策がされて、後半のグラベル戦では本領発揮となった。
4.プジョー 307WRC
まだ、開発途上での投入となった307。特にミッション系のトラブルが多発した。
しかし、速さは充分にある。どこまで、信頼性をアップすることができるかが来季の結果を左右すると思われる。
5.三菱 ランサーWRC2004
いままでのWRカーはグループA車両をベースにしていたが今年投入したのは、完全な新設計。
ボディーからはみ出さないリアウィングが特徴的だった。
今季は、開発の年とは言っていた物の、他のワークスには全く追いつけない状況であった。
カタルニアで見せたパニッツィの走りが無かったら…来季も期待は持てなかっただろう。
そう、あのターマックでのスピードは衝撃だった。来季は表彰台を狙って欲しい。
6.シュコダ ファビアWRC
ヨーロッパラウンドのみの参戦となったシュコダ。
他メーカーの許可を受けて、特別措置にてフォロモゲを取得し、開発を続けている。
三菱同様、なんとか上位ワークスに絡めるスピードを持って欲しい。
■タイヤ
・ミシュラン
相変わらず、ターマックでもグラベルでも安定したグリップを提供した。
・ピレリ
今シーズンはさらにグラベルでの性能に磨きがかかった気がする。
しかし、折角のウエット模様になったツール・ド・コルスやカタルニアでその性能が発揮されなかったのは残念。雨のターマックでの性能はどこへ消えたのか…。
来季はプジョーもピレリを履くのでターマックの開発が進むことを期待したい。
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