ひつそりと生きてきにけり椿の実
椿はツバキ科の常緑高木の総称。
椿の実は夏頃から艶やかになり、秋、紅色から褐色に変じる。
熟すると裂け、中から暗褐色の堅い種子が三~四個出る。
種子を搾ると椿油が採れ、食用、整髪用などに用いられる。
垣根に椿の実が葉に隠れるようにして生っていた。
思えば自分もこの実のように、ひっそりと生きてきたなあと思った。
椿の実裂けて鴉の鳴きにけり