俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

魚氷に上る(うおひにのぼる)

2014-02-18 | 俳句・春・時候




魚は氷に上り大木日を浴びぬ



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陽暦二月十四日から十八日頃にあたる。

この時期は次第に暖かさが増し、川や湖の氷が割れ、その上に魚

が跳び上がることがあるので、そういった。

まだ寒いが、アメリカスズカケノキの大木が白い肌を見せて、明るい

日を浴びていた。

少しずつ春めいてきているようであった。






水落ちぬ魚氷に上る蹲(つくばひ)に






魚は氷に亀の形の島ありて



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薄氷(うすらひ)

2014-02-17 | 俳句・春・地理




薄氷に包囲されたる池の杭



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春先にうすうすと張った氷をいい、また解け残った氷にも使う。

池に薄氷が張っていた。

杭が閉じ込められるように周りを薄氷で囲まれていた。










薄氷に時折鴨の波寄せぬ










薄氷の気泡何かに似てをりぬ



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春雪

2014-02-16 | 俳句・春・天文




春雪を踏んでポストの遠きかな



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またしても春の大雪となった。

こんなに降ったのは十数年振りという。







どうしても出さなければいけない郵便物があって、郵便局のポストま

で出かけた。







雪は止んでいたが解けずに残っており、その雪が重く湿っていてび

ちゃびちゃとして、非常に歩きづらかった。

いつも行くポストがこんなに遠く感じたことはなかった。






遠回りして春雪の畑を見に



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春吹雪

2014-02-15 | 俳句・春・天文




春吹雪駅の彼方を消しにけり



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春の雪はときに吹雪くこともある。

すると見る見るうちに積り、交通機関が止まることもしばしばである。







大窓から見ると、ひどく吹雪いていた。

駅をすっぽりと覆い、その向うは見えなくなっていた。






北国と見紛ふばかり春吹雪



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春の宵

2014-02-14 | 俳句・春・時候




春宵やベイブリッジに灯の点り



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春の夕暮れのあと、夜がまだ更けないころをいう。

「春宵一刻値千金」(蘇東坡)という詩句があるように、春宵は明るく

艶めいた春の情緒が漂う。







春宵のホテルから横浜のベイブリッジに灯が点った夜景が眺められ

た。






円卓のひとと酌みけり春の宵



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