毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「日陰の我が家にもけなげに育つ生き物が」No.3786

2020-02-15 19:09:24 | 自分事情

今度引っ越したマンションの我が家は

一階で日当たりが悪く、

正午から午後1時過ぎの一時間ほどしか

部屋に日が差しません。

『半日村』という

日照時間が短く作物が育たないので

貧しい村の話がありますが

我が新居(古いけど)は「一時間部屋」です。

中国にいたとき、

送ってもらった写真を見て購入を決めたのですが

隣家がこんなにも差し迫っていて、日光が遮られているとは

思いが至りませんでした。

でも、部屋の外には狭いながらも土部分があり、

リフォーム会社さんが以前生えていた木や草を全部きれいに

刈り取ってくれていました。

切り口が痛々しくて、

見るたびに(悪いことしちゃったなあ)と

申し訳なく思う切り株もあります。

今年、関西は暖冬で雨が多く、まるで菜種梅雨のようです。

引越して約3週間経つと

土の中から草たちが一斉に芽吹いてきましたよ。

↓藻類と言うのか、苔類と言うのか。

下の右にシダ類の子どももいます。

塀の隙間から

スミレみたいなのが花を咲かせていました。

私はそれを見て、

日当たりのことでグジグジ思うのを止めました。

この小さくて可憐な花に心を動かされたのです。

ここで暮らしていこうと覚悟を決めました。

 

ある朝、外に置いてあるごみを出そうと外に出ると、

(あれ、何か違うな)と感じました。

黄色い丸の部分が違和感を覚えた個所です。

近寄ると、やっぱり!

堂々たるサイズのカタツムリでした。

根本まで切られた木に張り付いて

生きている小枝の先を食べています。

 

私が撮影していることなど一切お構いなしです。

もはや撮影会のモデル状態。

しかし、この巨大カタツムリを養育する十分な施設設備は

私の土地には今はありません。

 

隣家に緑が豊かに生い茂っていることに着目した私は

カタツムリの幸せのため、そちらへ引っ越させてあげました。

物干しざおの上に置いてあげたのにすぐ落ちて

ポト、と音がしました。

(お隣さん、あとはよろしく頼みます)

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんな小さな花なれど (ブルーはーと)
2020-02-17 01:43:52
こきおばさん様
 塀の隙間で生きて咲く小さな小さな花を発見したときは、胸いっぱいに温かいものが満ちました。
こんなけなげな花が生きてくれているんだもの、ここはいいところだ、と思えてきた単純な私です。
日陰で静かに暮らす草花はたくさんありますので、日本に帰ってきたら落ち着いた雰囲気の庭作りをしたいものです。あと、シイタケの栽培とかも(笑)。
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ホッ! (こきおばさん)
2020-02-16 07:51:48
 マァけなげ!!
カタツムリちゃんもブルーはーとさま同様、ホッとしていることでしょうね。
良かったこと。
返信する

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