・ジェネラル・ルージュの凱旋(3月9日公開)
昨年公開された「チーム・バチスタの栄光」の続編もの。前作に比べるとサスペンス的なものはそれほどなく(殺人事件は起きるのだが、その殺された内容や犯人の行動や態度がちょっといい加減に描かれている)、むしろ、今の救急医療体制について、様々な面から問題提起が行い、それを深く掘り下げている社会派ドラマと言った方が良いだろう。
田口・白鳥コンビのどこか噛み合わずに抜けているやり取りも面白いが、堺雅人演じる救急医療センター長の速水のつかみどころがない表情とは裏腹に、「一人でも多くの人を助けたい」という信念がはっきりと伝えられていた。この役はまさに彼がうってづけであり、ハマリ役であった。
あと今の救急医療の内情も分かりやすく描かれていたのもよかった。救急病棟の不足、救急車の使用濫用、トリアージ、ドクターヘリ等、重症患者の病院たらいまわしが問題となっている中、この映画を通して少しは救急医療が改善されればと思う。
余談だが精神科准教授の役が高嶋政伸だと最後のテロップが出るまで気づかなかった。
DVD発売までみれないかと…
私は前作の「バチスタ」の方を見ていないのでDVDを借りようと思います(昨日行った時はすべてレンタル中でしたが・・・)