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京都旅記 其一

2009-04-13 23:59:43 | 旅行記

4月12日(日)

突然ではあるが、12年ぶりに京都に行ってきた。強行の1日日帰り旅である。

今回の第一の目的は、北洛の岩倉の地にある実相院の桜を観に行くこと。

幕末の京都、下級公家である岩倉具視が追放され幽棲していた岩倉の地。その古民家は実相院のすぐ近くに残っていました。とても、小さな農民の民家だったようで、彼自身もその暮らしには涙を流したとか・・・、しかし維新に向けての構想はここで練られていたそうで、桂小五郎(木戸孝允)など幕末の志士が足繁く通ったとか、また刺客が送込まれたとか、色々なエピソードが残ってるようです。

実相院の枯山水の庭には枝垂れ桜があり、岩倉具視もこの桜を観て再起を誓っただろうと思われています。

京都のソメイヨシノもかなり散りかけていましたが、枝垂れ桜は満開で美しかった。

枝垂れ桜の散り落ちた花びらで、薄紅色に染まった枯山水は筆舌に尽くしがたい美しさ・・・

縁側で静かに眺めさせていただきました。訪れていた方々も皆さん縁側に座って静かに庭を眺めていました。

実相院は緑床で有名で、床に写る新緑の美しさ、紅葉の頃には鮮やかな紅の床に。(この床は撮影禁止です)

春には、この忘れられない桜の庭。しっかりと目に焼き付けてきたが、またいつか訪れたいな。

京都の旅は、ゆっくり庭を眺め、心を落ち着かせる。そんな自分と向き合う旅でもあるんだね。

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