気まぐれな空

日々空を見て思うこと・・・

想定

2007-09-04 | My Logbook
やはり、感じる所はあります。

この季節は「防災訓練」なるイベントが各所で繰り広げられる訳ですが、この手の訓練は、イマイチ「現実味がない」と言うのが正直な所です。

災害は忘れた頃にやってくる。
もしもの時に、自分自身はどのような行動が取れるかと。


トリプルの-300に乗りました。
折りしもあのような事故が起きたばかりですから、もし同じ場面に遭遇したら、どんな行動を取るべきか、スポットイン後、ドアが開くまでの間、ぼぉ~っと考えていました。


777-300って、ホント長いよねぇ。
外から見ても長いけど、中に乗ってもそりゃあ長い。

アサインされたのは、翼のすぐ後ろに位置する窓際の席。
ほぼ満席の便でした。

席に着いて前後を見渡すと、非常口までは結構な距離があるようです。
一番近いのは、前方に見える翼上の非常口だけれども、あの事故の映像を思い出すと、あのような場面では使えそうにもない。
必然的に「後ろへ逃げる」よりほか、選択肢はありません。


羽田に到着し、スポットイン。
機体が止まるや否や、ほぼ満席の乗客たちは、我先に立ち上がり、おもむろに荷物を取り出し、先を争うようにして通路に並び始めます。
それこそ、年末のアメ横のような状態。

こんな時、窓際に座っていると、「すんなり脱出出来そうにねぇなぁ。」
どうしても、そんな気持ちになってしまうのです。

ドアが開くまでの時間が、とても長く感じられました。




非常口の位置にしろ、大きさにしろ、数にしろ、
設計上のルールがあって、とりあえず一定の時間内に脱出出来るであろうことは、頭では判っているのですが・・・ね。

実際のところ、ジャンボでもそれほど事情は変わらないのだけれど、圧迫感が違うような気がしてならない。 
でも多分これ、先入観なのかも。

荷物は持って出ないとか、整然と落ち着いて行動しましょうとか。
あとは非常口そばの座席を狙って「座席指定」とかも、一考ではありますが。

理屈ではない現実はどんなものだろうか?
考えずには、いられませんでした。





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