福岡のペットシッター・BM WAlking日誌

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犬や猫の病気 vol.4 (皮膚疾患)

2011-10-05 | 日記
今日は、犬に比較的多い皮膚疾患についてです

テリア系、セター系、レトリバー系、パグ、シーズー、柴、ボクサー、ダルメシアン、コリー、ミニチュア・シュナウザーなどの犬種は遺伝的にもアレルギー性皮膚炎になりやすいと言われています。

また、私たち人間の生活でも環境汚染など様々な問題がありますが、毎日の生活の全てを飼い主にゆだねているペットにもこれらの問題がそのままあてはまります
特に犬や猫は、人間よりも小さく地面に近い位置で生活していますから、より多くのほこりや排気ガスなど、健康に害を及ぼすものにさらされて生活しています。地面でゴロゴロしたり、被毛を舐めたりすることも多いので、飼い主が責任を持ってできる限り良い環境を整え、清潔を保つようにし、病気にかからないよう気をつけてあげることが必要です



アレルギー性皮膚炎

原因・症状
体内に入った有害物質を排除しようと体が反応することは本来、正常な反応ですが、必要以上にその機能が過敏に働き過ぎて、自分の体にも影響を及ぼす症状をアレルギーと呼んでます。
症状の多くは、皮膚に表れ、激しいかゆみを伴い、掻きむしって皮膚がただれたり、雑菌が入ったりすると、慢性化して皮膚が色素沈着を起こして固くなり、外耳炎や結膜炎など全身に広がります。
原因となるアレルギー物質(アレルゲン)は様々で、食品が原因で、ひどい場合は嘔吐や下痢を伴うこともある「食物アレルギー」、薬品や洗剤、植物のトゲ、金属、プラスチックなどに触れて起きる「接触アレルギー」、ノミやダニなどによる「ノミ・ダニアレルギー」、「アトピー性皮膚炎」などがあり、遺伝的要因や自己免疫性疾患など内的要因によって起こる場合もあります。

予防・治療
動物病院の血液検査でアレルギーの要因となるアレルゲンを突きとめてもらうことができますので、生活圏からそれを出来るだけ遠ざけるようにします。
動物病院では、皮膚の炎症やかゆみを抑える薬を処方してもらったり、皮膚の新陳代謝を高めて、傷ついた皮膚を修復させるための治療を行い、家庭では薬用シャンプーなどを使い、皮膚や毛根を清潔に保つように心がけます。



脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)

原因・症状
皮膚脂肪が質的に変化して炎症を起こします。遺伝的に皮脂腺の異常があったり、内分泌系や脂質の代謝異常があったり、様々な皮膚病の症状のひとつとして二次的に表れたりもします。
皮膚がカサカサに乾いて脱毛を繰り返し大量のフケが出る「乾性脂漏」、皮膚がジトジトして外耳や背中などに黄褐色の油質がベットリついて異臭を放つ「湿性脂漏」があります。
痒みを伴って搔きむしたっり舐めたりすることで症状が悪化します。

予防・治療
殺菌作用や脱脂作用のある薬用シャンプーで清潔にし、動物病院で、痒みや炎症を抑える治療や薬を処方してもらいます。
二次的に皮膚炎を起こしてる場合は原因を探り、根本治療を行います。食事療法によって体質を改善する場合もあります。


濃皮症(のうひしょう)

原因・症状
不衛生な環境や栄養不足などが原因となり、皮膚の表面や皮脂腺、毛嚢などに細菌が感染して起きる皮膚の炎症です。
始めは湿疹のような丘疹ができ、掻きむしるうちに、赤く腫れてじくじくしてきます。炎症を引き起こす部位が深いほど重症で、放置すると潰瘍ができたり、組織の壊死を起こし、全身に広がると敗血症を併発して死に至ることもあります。

予防・治療
日頃から皮膚や被毛を清潔にして細菌感染を防ぐこと、栄養不足にならないよう、健康管理に気を配ることなどで予防します。
発症初期は薬用シャンプーで皮膚を丁寧に洗い、清潔にして炎症を抑えます。細菌の繁殖を抑える内科的治療や外用薬を塗ったりします。



皮膚真菌症

原因・症状
真菌類(いわゆるカビ)によって起きる皮膚の炎症です。
弱った毛皮や毛根、爪の根元などから胞子が侵入して異常繁殖します。
主に円形の脱毛とフケを伴う皮膚の炎症を起こします。搔きむしると円形の脱毛が広がって、かさぶたや丘疹ができます。真菌の中には人に感染するものもあります。

予防・治療
日頃から皮膚を清潔にしてあげることが予防に繋がります。
真菌を殺す薬の内服や塗布したり、薬用シャンプーで洗浄して清潔にし、繁殖を抑えます。