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神戸市北区のプライベート・アロマテラピー&フェイシャルサロン『Bois de rose』

『貴方に合っています』って嬉しい?

2010-03-26 07:41:44 | アロマテラピー
ご訪問ありがとうございます!

アロマの話じゃ無いけどサロンにいてちょいと思った事。

『この◯◯はあなたに合っています。』

って、良く聞く言葉です。
私は昔デパートにいましたが、販売員さんがそう言ってお洋服等を薦めてくれます。
自分は洋服を売っていなかったのでそう発言する事は少なかったのですが。

でもそれって嬉しいですかね?

勧められた物がとても素敵な物であったり、自分の好みに合っていたり、あるいは身に付けた時に意外な程自分の魅力を引き出すものであれば嬉しいことだと思います。

でもそれは無いだろ!ってものを勧められた場合は?

例えば明るいパステルカラーで軽やかなデザインの服が大好きな女子がたまたまブラックスーツを着てお店に立ち寄ってお洋服を見ていたら、店員さんから

「この色とデザイン、貴方にピッタリ!

と言われて渋い土留め色だの灰色の地味なデザインのものを勧められたら、どうでしょう。

もしかしたら似合うかもしれないけど、似合う自分を認めたくない気持ちも出て来ると思うし、正直この店もう来ない!と思うんじゃないかな~と予測します。

サロンで使う精油や音楽も同じ危険性があります。

クライアントに対しいくら貴方の症状にこの精油がピッタリ!と薦めても、それがクライアントにとって苦手な香りだったらやはりそれはただのストレッサーになるだろうし、サロンに流す音楽も貴方のイメージはこれ!とこちらの判断だけで選ぶと、どんな名曲もただのノイズになってしまいます。

私自身で言えば、貴方にピッタリ!とゼラニウムとレモングラス、フェンネルのブレンドを使われて、所謂『ヒーリングミュージック』と言われるジャンルを流されたら多分怒ります。

カウンセリングは本当に大切です。

カウンセリングは

「クライアントの為にセラピストが薦めたいもの」

と、

「クライアントが気に入っていて勧められると嬉しいもの」

の妥協点をを探る大切な儀式だなあと思います。

最初からお互いの考えが一致していたら一番良いのですが、そうでは無い場合いろんな提案をして、ベストな物を探って行かなければなりません。
その結果、素晴らしいケミストリーが起ってお互いがベストと思っていた以上の物が出来上がったりもしますので、本当に話し合う事は大切だと思うのです。



いや、今日サロンで同僚が一人のお客様に対し精油のブレンド3回も作り直しになったんです。
彼女ももの凄くお客様の事を考えて作ったのに気に入ってもらえず半べそ状態だったのですが、結局最後のブレンドはとても良いものが出来てお客様も大満足で帰られました。
でもお客様が本当に満足したのは、精油のブレンドよりも施術よりも、一生懸命お客様の事を考えてトライした彼女の姿勢なのだと思うのです。

今日も皆さんにとって良い一日となりますように!

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