写真家・野町和嘉さんの「アンデス」という写真展。場所は新宿三井ビル1階、11月12日まで。
ペルーの高地(標高5000m)に住む原住民の顔には圧政に耐えた表情が漂う。苦しさが深いしわに染み込んでいるようだった。
彼らはその昔、土着の宗教があったのに、スペイン人がキリスト教カトリックを持ち込んできたために二つの宗教が融合したような形のものを信仰している。
彼らは融合されたものを素直に受け入れ厚い信仰心で標高5000mの雪山にある聖地へ巡礼するのである。
広い青空、白い雪、岩山、原色の帽子や民族服をまとった人たち、北半球とはまるで違う風景。そこに私たちは憧れを感じるのかもしれない。
ボリビアのメノニータさんも映し出されていた。
常に男性は黒い帽子にサスペンダーつきのジーンズ、女性はワンピースという姿。
サンタクルスの郊外にまとまってコロニーを作って住む彼らはドイツから宗教上の理由で移民してきた人たち。文明を受け入れがたく電力を使わない昔ながらの生活を堅く守っている人たち。
彼らの顔には規律を守るあまり、活きる力が見えてこない。
自らを抑圧して生きていると私には写るのであるが。。。そんな写真が何枚か展示されていた。
地球上には宗教無しには語れない人々のほうが多い現実。日本人にはなかなか理解しにくいけど、彼らのほうから見ると日本人はなぜ宗教なしに生きていけるの?ということになる。
考えさせられる写真展でした。
ちあさん(友人)、ありがとうございました。
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