ボリビア カミナンド記

10万年後の安全

放射能の問題は最早、日本全体の避けて通れない重大問題になってしまいました。

近所の若い方が自宅を開放、地域のたまり場「どんぐりの木」を開いていて、

11日の夜、「10万年後の安全」を自主上映すると友人から情報が入りました。

かねてから見たいと思っていた映画だったので、大急ぎで駆けつけました。


この映画はフィンランドが原発から出る高レベル放射性廃棄物の地層処分場を

フィンランドのオンカロという場所に決めたのですが、その処分場を撮影した映画です。




オンカロの地中500mまで掘りマトリョーシュカ状の何重にもなった強固な容器に入れた高レベル放射性廃棄物を10万年後まで保管するというもの。

放射能の危険が人間に及ばなくなるまで10万年間はこの地下500mの地層に保管するのだけど、

1000年、2000年前の構造物でさえ、私たちは人間は保管してきただろうか、

未来の人間がこの地層埋設物を発見した時、これが放射能でいかに危険かがわかるだろうか、

未来の人間にどういう方法でその危険を伝えられるだろうか、

メッセージを書いてもフィンランド語や英語が未来の人に理解不能かもしれない、

私たちがエジプトのピラミッドのファラオの墓を掘り出したように、

未来の人たちが高レベル放射性廃棄物を発掘するかもしれない・・・

高レベル放射性廃棄物が、なんとも、私たちの手に余る代物だということがとても良くわかる。


日本の原発から出る高レベル放射性廃棄物は、六ヶ所村最終処分場がまったく機能していない現状、

しかもフィンランドのように地下500mの地層処分にするわけでもないし、

先のことを考えずに突っ走る日本の原発はやっぱり止めるしかないと強く感じました。

子孫に負の遺産を残さないために!
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