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3回目のスリ被害だ。
今回は込み合ったミクロブスの中で被害にあった。込んでるのをいいことにぐいぐい身体を押し付けてくるので変だと思って場所を移動した。
しかし、テキはプロ。その間にまんまとやられてしまった。
斜めに肩からかけたバッグから、現地通貨ボリビアーノ札を入れた普通の大きさの財布とドル札を1枚だけ入れた小銭入れを手触りで見分けたのか、ちゃんと高額入りの小銭入れだけを盗っていった。
込んだミクロが来たので、乗るかどうか一瞬迷ったのだが、乗ってしまった。普段は座れるのを確かめて乗るのに・・・やっぱり、乗るべきでなかった。タクシーにしなくてはいけなかったのだ。反省・・・
ボリビア人の友人は口をそろえて私に注意してくれる。スリにあわないためには、カバンは脇にぴったり挟むこと、必要な金額以外持ち歩かないこと、大事なものはチャックのついた中ポケットに入れチャックを閉めること、前後をつけてくる人がいないか気を配ること、日本人は本物のアクセサリーをつけていると思っていてネックレス、イアリングを引きちぎっていくからつけないほうがいい、時計も同じ、などなど。通りを歩いているとボリビア人も特に女性はカバンの持ち方がわれわれとは違う、ぴったり脇と腕にくっつけてスリから守っている。男性もお尻のポケットに財布を入れてはいけない。
警察はこんなスリなんて小さなことでは取り合ってくれない。自衛するほかない。まあ、今回、証明書やカードを盗まれたわけではないし、怪我をしたわけでもないのでよかった、と思わなければしかたがない。
このような被害は小さい方だけど、枚挙に暇がないほど多くの被害が日本人にもボリビア人にも発生している。JICAでは1年に2度もボリビア派遣メンバー全員を集めて安全対策会議を開く。それだけここは安全ではないし、かつ安全がメンバーにとって最も重要なことなのだから安全会議を開くのだ。時には命にかかわるほどのことも・・・ないとは言えない。
貧しい人が多く、社会秩序が整わない途上国では犯罪が多いのも致し方ないことなのだ。
彼らの多くが貧困のために食べられなくてドロボーしてしまう。経済が豊かになって誰もが充分に食べていける人間らしい暮らしができるための手助けがこの国には必要なのだ・・・てことは分かっていても、そんなに簡...