まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

「大きな音が聞こえるか」坂木司

2013-08-09 20:57:48 | 読書のすすめ
今日は マジで暑かった。
館林38.5℃。
普通に来たね。体温以上の世界。
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
でも これからですよね。夏は・・・TT


さて 坂木司の「大きな音が聞こえるか」を読みました。

高校生の八田泳。
趣味はサーフィン。
社長の父と理解ある母をもち 幸せなはずの高校生活。
しかし 実際には まだバブルかよ!と突っ込みを入れたくなる父に うんざり。
友達もいるが 何かが足りない毎日。

ある日 泳は 「終わらない波」があると教えられる。
その波の名は 『ポロロッカ』。
ブラジル アマゾン川の逆流である。
そんなとき 泳の叔父がブラジルに転勤したと聞かされる。

すべてのパーツがそろったような気がした泳は
一心に『ポロロッカ』に向かって 前進しようとするが・・・



まず 泳がポロロッカに乗るための貯金をしようとバイトを始める。
出会ったことのない人たち。
泳の世界がどんどん広がっていく。

そして ついに『ポロロッカ』。

泳が日本に戻り それほど親しくない同級生に
「ここんとこ休んでたけど、なんかあったの?」
と 聞かれ
「うん。まあ色々あったな。」
と答えると 彼女はそれ以上詳しく聞かず
「でも色々あって、あたしはいいと思う。
 だっていろんな色がたくさんあるってことは、人生がカラフルだってことだと思うから。」
と 言う。

そうだよね。
人生いろいろあるってことは カラフルだってことだよね。
なんか 盛りだくさんのこの作品の中で 一番心に残った言葉でした。

坂木司は まわりに溶け込めないジレンマを抱えた人を 描くのがすごく上手。

想像以上に 実際にそういうことで悩んでいる人は多いと思う。
自分がこのままでいいのか?
これでいいのか?

歳を重ねている私だって たまに思うんだから
若い諸君は 毎日思っているかもしれない。

そういう人に読んでいただきたい。

読んだら きっと少しかたくさん さっぱりします。
私のようにお年を召した方は 読むとちょっとほろにが?^^V
お勧めです。

サーフィン。
無縁で生きてきちゃったけれど きっとのめりこむタイプの趣味なんだろうなあ。

頂上が見えない世界って のめりこみますよね。
次こそが最高かもしれない。
って 思うと やめ時がわからない。

若いころ スキーにのめりこんで 毎週のように滑りに行っていました。
いろんなスキー場に行って 滑りまくりましたけど
次はもっと爽快に満足いく滑りができるんじゃないかと・・・
体を作ってないから 体力の限界か 夕暮れが先に来ちゃうんですけどね。

今思うと あほや・・・て感じだけど
のめりこめるって 素敵だと思います。

ぜひ ご一読ください。

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