アリ@チャピ堂 お気楽本のブログ

日々の読書記録を勝手きままに書き記す

P.K.ディック 最高傑作の一編

2010-09-03 21:37:44 | フィリップ・K・ディック
「ユービック」 この1冊からディック崇拝が始まる


「ユービック」  訳:浅倉久志
1983  早川書房 “UBIK”

私が読んだP.K.ディックの2冊目
表紙の絵は感心しない
「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を読んでいなかったら買わなかったろう
しかし、面白かった

時間が退行する世界でそれを止める特効薬ユービック
それはスプレー缶に入っていて吹き付けることで退行を止めることができる

時間がもどればやり直しができる
失敗を取り消しそこから何食わぬ顔で成功者になる

虚実が綯い交ぜになった世界をめくるめく体験する
今の体験がほんとに現実なのか誰かの仮想世界なのか
事象の端々に散りばめられた綻びが
常に何かを気付かせる

こんな面白い体験をしたのは初めてだった

P.K.ディックにはまったのはこの1冊のためといってよい
SF小説が好きだと言う人はこの1冊を読まずにすませてはいけない
ディック最高傑作の中の1冊である

 別格の別格!!読むべし!!

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アンドロイドは電気羊の夢を... | トップ | ユービック その2 一粒で... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

フィリップ・K・ディック」カテゴリの最新記事