「ゲゲゲの女房 人生は・・・終わりよければすべてよし!!」
「ゲゲゲの女房」 武良布枝(著)実業之日本社 2011年
NHK朝の連続ドラマ「ゲゲゲの女房」の原案となった
漫画家水木しげるの妻である武良布枝さんの自伝で
水木しげるという人のユニークさとともに
わきまえて普通の妻として支えてきた著者の淡々とした語り口が爽やかで良い
NHKの「ゲゲゲの女房」はあくまでもフィクションで
「ガロ」が「ゼタ」であったり、主人公の名前も「村井布美枝」であったりと異なる
しかし、水木しげるが漫画として売れていく流れはかなり忠実に事実をなぞっているようだ
どこまでがフィクションでどこからが実話なのかと
この本を読んでみることにした
読んでみたら初めに書いたようになかなかに面白い
この本で語られていることは基本的にドラマに取り入れられている
それをドラマとして成り立たせるための脚本は
なかなかに良く書かれていると思う
朝の連続ドラマを毎回録画して欠かさず見るなどと言うことを今回初めてやっった
ただ、それはドラマが面白いという理由だけではなく
先に、何が事実でなにがフィクションであったかを知りたいと思った
その理由とも重なるが
あの「ゲゲゲの鬼太郎」がどのようにして描かれてきたのか
何よりもそこに興味があった
だから先に「ゲゲゲの女房」と水木の伝記を読んでおけばよかったのに・・
と言われればそういうことになるのか
昔話になるが、1960年から1970年代に
「東映まんがまつり」と言って、オリジナルの長編アニメと
シリーズのテレビアニメが何本かを合わせて3本立て、5本立てとして上映されていて
夏休みの間に、小学生なら見に行かなければいけない課題のようになっていた
(東宝は怪獣映画が公開され、夏休みに2回は映画を見に行った
ディズニーも見に行けば3回・・そういえば大映の「ガメラ」シリーズも・・)
長編アニメのなかには高畑勲と宮崎駿の名作「太陽の王子 ホルスの大冒険」や
「わんわん忠臣蔵」とか「ガリバーの宇宙旅行」とかたぶんディズニー映画を意識した力作もあった
ただ、それだけでは集客が期待できないのか、必ずテレビアニメが何本か抱き合わせになっていた
さて、忘れもしない小学校5年生の夏休み、1968年のこと
その名作「太陽の王子ホルスの大冒険」と一緒に「ゲゲゲの鬼太郎」も上映された
鬼太郎はテレビアニメ(白黒時代なので映画も白黒)の第16話と第17話「大海獣前編・後編」を
そのまま劇場で上映すると言う極めてイージーなものであった
「太陽の王子ホルスの大冒険」はとても心を打つ名作であり感激した覚えがある
その後(他にウルトラセブンと魔法使いサリーも併映され順番は定かでないが)
これからゲゲゲの鬼太郎が上映されるというインターミッションの時
映画館にあの熊倉一雄の主題歌が流れると同時に、劇場にいたすべての子どもが(おおげさでなく)
一斉に「ゲッゲッ、ゲゲゲノゲー」と歌い出したのだ!
それはそれはインパクトのある合唱であり、歌い出したみんなが思わず
自分たちの歌う「ゲッゲッ、ゲゲゲノゲー」に圧倒されつつも
あまりのことに笑い出してしまうものも・・
過去、あのように自然発生的に(BGMに主題歌が流れたという誘導は確かにあったが)
そこに集うほぼ全員が声を合わせて歌い出すと言う場面に居合わせたことがなく
とても強烈な印象として残っている
2002年に仕事で松江に行き、帰りに境港に立ち寄った
この時には水木ロードはすでにできていたが
水木しげる一辺倒の町興しに異論もあって記念館はまだできていなかった
鬼太郎と目玉おやじは街の中の何か所にブロンズ像があり
これは橋の欄干に腰かけているもの
鬼太郎ファミリーの中で私が一番好きなぬりかべ
この時のブロンズの写真を使って
その後訪れた場所に合成してみたりもしました
御在所とぬりかべ
御在所スキー場のロープウェイ脇の小屋と子泣き爺
桑名市にある諸戸家の洋館と草鞋の妖怪
法隆寺、金堂と五重塔に骸骨
ゲゲゲの鬼太郎の単行本を持っているわけでもなく
連載時にすべて読み漁ったというわけではない
普通に接してきたファンともいえない読者である私
でも、その当時の子どもたちにはみな強い印象を植え付けて
歳を取るとともにむしろ身近に感じる
鬼太郎や目玉おやじ、ねずみ男たちがすぐ近くにいる
そういう不思議な力を持っている物語を水木しげるがどうのように生み出していったのか
これはやはりとても興味がある
「ゲゲゲの女房」はとても大事な自分史を補足する資料でした
我が家の数少ない鬼太郎グッズ
この頃は旅行の土産は目玉おやじストラップと決め
あれこれ迷わなくて助かっている
最近、数が減っているようだが、ゲゲゲの女房にあやかって増えてくれることを期待している
子どもの合格祈願のために買った「目玉おやじ」高級プリント
目玉おやじの霊力はすばらしく、無事志望校に合格することができた
水木しげるのリアルな生活が浮かび上がる良書です
「ゲゲゲの女房」 武良布枝(著)実業之日本社 2011年
NHK朝の連続ドラマ「ゲゲゲの女房」の原案となった
漫画家水木しげるの妻である武良布枝さんの自伝で
水木しげるという人のユニークさとともに
わきまえて普通の妻として支えてきた著者の淡々とした語り口が爽やかで良い
NHKの「ゲゲゲの女房」はあくまでもフィクションで
「ガロ」が「ゼタ」であったり、主人公の名前も「村井布美枝」であったりと異なる
しかし、水木しげるが漫画として売れていく流れはかなり忠実に事実をなぞっているようだ
どこまでがフィクションでどこからが実話なのかと
この本を読んでみることにした
読んでみたら初めに書いたようになかなかに面白い
この本で語られていることは基本的にドラマに取り入れられている
それをドラマとして成り立たせるための脚本は
なかなかに良く書かれていると思う
朝の連続ドラマを毎回録画して欠かさず見るなどと言うことを今回初めてやっった
ただ、それはドラマが面白いという理由だけではなく
先に、何が事実でなにがフィクションであったかを知りたいと思った
その理由とも重なるが
あの「ゲゲゲの鬼太郎」がどのようにして描かれてきたのか
何よりもそこに興味があった
だから先に「ゲゲゲの女房」と水木の伝記を読んでおけばよかったのに・・
と言われればそういうことになるのか
昔話になるが、1960年から1970年代に
「東映まんがまつり」と言って、オリジナルの長編アニメと
シリーズのテレビアニメが何本かを合わせて3本立て、5本立てとして上映されていて
夏休みの間に、小学生なら見に行かなければいけない課題のようになっていた
(東宝は怪獣映画が公開され、夏休みに2回は映画を見に行った
ディズニーも見に行けば3回・・そういえば大映の「ガメラ」シリーズも・・)
長編アニメのなかには高畑勲と宮崎駿の名作「太陽の王子 ホルスの大冒険」や
「わんわん忠臣蔵」とか「ガリバーの宇宙旅行」とかたぶんディズニー映画を意識した力作もあった
ただ、それだけでは集客が期待できないのか、必ずテレビアニメが何本か抱き合わせになっていた
さて、忘れもしない小学校5年生の夏休み、1968年のこと
その名作「太陽の王子ホルスの大冒険」と一緒に「ゲゲゲの鬼太郎」も上映された
鬼太郎はテレビアニメ(白黒時代なので映画も白黒)の第16話と第17話「大海獣前編・後編」を
そのまま劇場で上映すると言う極めてイージーなものであった
「太陽の王子ホルスの大冒険」はとても心を打つ名作であり感激した覚えがある
その後(他にウルトラセブンと魔法使いサリーも併映され順番は定かでないが)
これからゲゲゲの鬼太郎が上映されるというインターミッションの時
映画館にあの熊倉一雄の主題歌が流れると同時に、劇場にいたすべての子どもが(おおげさでなく)
一斉に「ゲッゲッ、ゲゲゲノゲー」と歌い出したのだ!
それはそれはインパクトのある合唱であり、歌い出したみんなが思わず
自分たちの歌う「ゲッゲッ、ゲゲゲノゲー」に圧倒されつつも
あまりのことに笑い出してしまうものも・・
過去、あのように自然発生的に(BGMに主題歌が流れたという誘導は確かにあったが)
そこに集うほぼ全員が声を合わせて歌い出すと言う場面に居合わせたことがなく
とても強烈な印象として残っている
2002年に仕事で松江に行き、帰りに境港に立ち寄った
この時には水木ロードはすでにできていたが
水木しげる一辺倒の町興しに異論もあって記念館はまだできていなかった
鬼太郎と目玉おやじは街の中の何か所にブロンズ像があり
これは橋の欄干に腰かけているもの
鬼太郎ファミリーの中で私が一番好きなぬりかべ
この時のブロンズの写真を使って
その後訪れた場所に合成してみたりもしました
御在所とぬりかべ
御在所スキー場のロープウェイ脇の小屋と子泣き爺
桑名市にある諸戸家の洋館と草鞋の妖怪
法隆寺、金堂と五重塔に骸骨
ゲゲゲの鬼太郎の単行本を持っているわけでもなく
連載時にすべて読み漁ったというわけではない
普通に接してきたファンともいえない読者である私
でも、その当時の子どもたちにはみな強い印象を植え付けて
歳を取るとともにむしろ身近に感じる
鬼太郎や目玉おやじ、ねずみ男たちがすぐ近くにいる
そういう不思議な力を持っている物語を水木しげるがどうのように生み出していったのか
これはやはりとても興味がある
「ゲゲゲの女房」はとても大事な自分史を補足する資料でした
我が家の数少ない鬼太郎グッズ
この頃は旅行の土産は目玉おやじストラップと決め
あれこれ迷わなくて助かっている
最近、数が減っているようだが、ゲゲゲの女房にあやかって増えてくれることを期待している
子どもの合格祈願のために買った「目玉おやじ」高級プリント
目玉おやじの霊力はすばらしく、無事志望校に合格することができた
水木しげるのリアルな生活が浮かび上がる良書です
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