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山本周五郎 『長編小説全集 第15巻  彦左衛門外記』

2023-04-17 | 山本周五郎

 

山本周五郎
『長編小説全集 第15巻 彦左衛門外記 花筵

 

読書会課題本
文庫本が手に入らなかったため全集を手に取った。
重みも厚みも全集っぽく、装画も雰囲気があってよき。
ただ難は欄外の注訳がうるさい*
永久保存版 親切心で付けたんだろうけど、物語に集中出来ない・・
いやホント これを編集再編した人は読書をしない人なんだろうな。
完全仕事本化 どうだ注釈付きだぞ!気持ちは分からなくもないけど。
読み手のことを考えてないんだろう。
文庫本は巻末に注訳があって、いちいち捲るのが手間でもある。
だからと言って同ページの欄外に記載するのはどうかと思う。
全集を買うぐらいなら本当のファンだし、それなりの知識はある(ハズ)
その訳注もわざわざ記載する必要もない内容

全く持ってナンセンスな全集です。

 

 

 

 

山本周五郎 『彦左衛門外記』 | 新潮社

 

山本周五郎 『彦左衛門外記』 | 新潮社

身分のちがいを理由に大名の姫から絶縁された旗本、五橋数馬は奇抜な方法で出世を試みる。失意のうちに市井に隠棲していた大伯父の大久保彦左衛門をおだてあげ、戦記を捏造...

 

 

 

 

P50 一死奉公

主人公 五橋(いつつばし)を(ごばし)と読み進めていた(/ω\)キャー

 

関係ないけど家から見える夕陽が美しい。
日没が遅くなり、冬は富士山付近に落ちていた夕陽も秩父方面へ移動

って読み始めて五橋(いつはし)だと気づく・・

 

 

P68
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「——勝つことを知って、負けることを知らざれば、いいか、勝つことを知って負けることを知らざれば、害その身にいたる」

 

---

 

P71-72
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「信じられない」十郎左衛門は首を振りながら独り言を云った、「私にはどうしても信じられない」
「それが世の中というものだ」と彦左衛門はまた刀の手入れを始めながら云った

 

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