コンパクトディスク(Compact Disc、CD)は、デジタル情報を記録するためのメディア。光ディスク規格の一つで、レコードに代わり音楽を記録するため、ソニーとフィリップスが共同開発した。現在ではコンピュータ用のデータなど、音楽以外のデジタル情報も扱うことができる。音楽CDについてはCD-DAも参照。
枚のコンパクトディスクは、CD-ROM形式の場合約650 - 700MBの容量を持ち、CD-DA形式では最大収録時間は約74分 - 80分である。
コンパクトディスクは、650MBでは約333,000セクタ、700MBでは約360,000セクタからなる。1セクタは2,352バイトであるが、1セクタあたりのデータ容量はCD-ROMで2,048バイト、CD-DAで2,352バイトである。CD-ROMはCD-DAより厳密なエラー訂正が必要となるため、2,352バイトのうち304バイトをヘッダやエラー訂正などに割り当てていることから、CD-DAより容量が少なくなる。一部では800MBを超える容量のものもあるが、一部の機器では読み取れない場合がある。
なお、この650MBという容量は、以下の計算式によって求められる。 CD-DA形式では、音楽データをサンプリング周波数44.1kHz、ビット深度16bit、チャンネル数2.0chステレオで記録している(1秒分の音楽データを44,100回に分割し、1回あたり16bitを費やして記録している)。 このため、1秒分のデータ量は16×44,100×2÷8=176,400バイトである。 これが74分分だと176,400×60×74=783,216,000バイトとなり、これは約747MBとなる。全領域に音楽データだけを記録するならこれだけの記録が可能なのだが、CD-ROMの場合はエラー訂正用データ等が入るため、全領域を使用できない。従って、使用できる容量は783,216,000×2048÷2352=681,984,000バイトとなり、これが約650MBとなる(1kB=1,024バイト、1MB=1,024kB換算)。 CDの寿命としては、蒸着した反射膜の寿命、基板となるポリカーボネートの寿命、そして、CD-Rの場合には色素の寿命の観点がある。全般として直射日光や高温・多湿を嫌う。
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